更新日: 2025年2月20日
当尾で観光するならココに行こう!京都府と奈良県との境にある村里へ
豊かな自然が残る京都府の南端、奈良県との境にある村里、当尾(とうの)地区。
2つの古寺は美しい境内、貴重な文化財など見どころも多いことで知られています。
浄土信仰の霊地として知られ、石仏が点在しているのが特徴です。
石仏の里・当尾をめぐってみましょう。
三重塔と仏像、美しい庭園は必見 浄瑠璃寺
永承2(1047)年創建と伝わる古刹。阿弥陀如来像9体を安置することから「九体寺」とも呼ばれる。国の特別名勝・史跡の庭園の苑池を挟んで、国宝の本堂と三重塔が向かい合う。阿弥陀堂とも呼ばれる本堂には、藤原時代の9体の阿弥陀如来像、四天王像(ともに国宝)をはじめ、子安地蔵菩薩像、不動明王三尊像などが安置されている。
本堂には九体阿弥陀如来像のほか、子安地蔵菩薩像、不動明王三尊像などが安置されている
三重塔は治承2(1178)年に京都から移築されてきたもの
浄瑠璃寺
- 住所
- 京都府木津川市加茂町西小札場40
- 交通
- JR関西本線加茂駅から木津川市コミュニティバス加茂山の家行きバスで22分、浄瑠璃寺下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉門17:00)、12~翌2月は10:00~15:30
- 休業日
- 無休(法要等のため拝観休止あり)
- 料金
- 中学生以上500円、小学生以下無料(障がい者手帳、療育手帳持参で割引あり)
花や紅葉、仏像と見どころ充実 岩船寺
天平元(729)年に聖武天皇の勅願で行基が創建したと伝わる。本堂に入ると、伝行基作の阿弥陀如来坐像(重文、本尊)と四隅に立つ四天王立像に迎えられる。厨子に入って白象に座っている普賢菩薩騎象像(重文)も貴重で優美な仏様。ユーモラスなお姿の十二神将像も見どころだ。
室町様式の三重塔(重文)。梅雨に咲くアジサイが鮮やかに新緑の境内を染める
阿弥陀如来坐像のある本堂
岩船寺
- 住所
- 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
- 交通
- JR関西本線加茂駅から木津川市コミュニティバス加茂山の家行きで15分、岩船寺下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 8:30~16:45(閉門17:00)、12~翌2月は9:00~15:45(閉門16:00)
- 休業日
- 無休
- 料金
- 大人400円、中・高校生300円、小学生200円(30名以上の団体は大人350円、中・高校生200円、小学生100円、障がい者手帳持参で本人と介護者1名300円)
ヘルシーな山の幸を堪能 あ志び乃店
地元の米や野菜、自家製味噌などを使った野趣あふれるやさしい味わいが人気。名物はとろろ定食やとろろそば。風情のある庭も魅力。
お漬け物や生麸の佃煮などが付くとろろ定食
あ志び乃店
- 住所
- 京都府木津川市加茂町西小札場56
- 交通
- JR関西本線加茂駅から奈良交通加茂山の家行きバスで22分、浄瑠璃寺下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~16:00(L.O.)
- 休業日
- 不定休(年末休、1月1日休)
- 料金
- とろろ定食=1080円/山菜そば定食=1180円/山菜そば=750円/とろろそば=1080円/
石仏ツアーin当尾
寺院が点在した当尾には、道しるべとして、多くの石仏が建立された。岩船寺から浄瑠璃寺までの石仏を紹介。
一願不動
ただ一つだけ一心にお願いすれば、叶えてくださるといわれている。右手に剣を持っている。
⬇ 約200m
眠り仏
下半身が土の中に埋もれており、寝ているように見えることから、こう呼ばれるようになった。
⬇ 徒歩すぐ
わらい仏
ほほえんでいるように見える石仏が3体彫られており、阿弥陀如来が観世音菩薩、勢至菩薩を従えている。
⬇ 約400m
からすの壺二尊
1つの岩に阿弥陀如来坐像と、面をかえて地蔵菩薩立像が彫られている。
⬇ 約300m
あたご灯籠
愛宕山への山道に火の用心を願い、村人が献上した灯明を供えた石灯籠に似せて作ったと伝わる。
⬇ 約200m
藪の中三尊
左から阿弥陀如来坐像、地蔵菩薩立像、十一面観音菩薩立像。弘長2(1262)年作との銘文が残る。
奈良の新着記事
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
【筆者】jigen
SNS
まっぷるの奈良、山陰地方を担当。担当エリア以外にもオモシロネタを発信します!