【奄美大島】どんなトコ?見どころ&基本情報をチェック!
離島において全国第3位の面積を誇る、奄美群島の主島。亜熱帯植物が彩る島内は常夏ムードに包まれ、特別天然記念物の希少な固有種が数多く生息する。島に伝わる郷土料理や大島紬など個性的な伝統文化にも注目したい...
はるか昔に大陸から孤絶し、動植物が独自の進化を遂げてきた奄美大島。そのなかでも、ヒカゲヘゴをはじめとする亜熱帯植物に包まれた金作原原生林は、「東洋のガラパゴス」を象徴する存在だ。ルリカケスやアマミノクロウサギなど希少な生きものたちのオアシスとなっているジャングルへいざ!
手つかずの自然が残る亜熱帯ワールドを探検!
奄美大島のほぼ中央に広がる金作原原生林は、太古の恐竜時代を彷彿させる亜熱帯植物の宝庫。往復約2kmの道中、経験豊富なガイドさんが珍しい動植物の名前や生態、知る人ぞ知るパワースポットなどを紹介してくれる。
●帽子…アウトドアに適したつば付きの帽子がベター
●上着、ズボン…虫さされやケガ予防のため、長袖・長ズボンの着用が望ましい。防水素材なら雨天時も安心
●運動靴…散策路は未舗装なので歩きやすい運動靴で
【注意】
●茂みの中にハブが潜んでいる可能性がある。散策路以外の場所には絶対に足を踏み入れないこと
●動植物を採取しないこと
●ゴミは必ず持ち帰ること
汗や雨で濡れたら早めに着替えを!
1.9時15分または13時45分に、アイランドサービスの名瀬駐車場に集合
2.アイランドサービスの車両で、金作原原生林へ向かう(乗車約45分)
3.到着後、ガイドの案内にしたがって散策ツアーを開始
4.約1時間半の散策を終えたら、アイランドサービス名瀬駐車場で解散
アイランドサービスガイド 久保豊さん
原生林を知り尽くす私がご案内します!
予め指定された場所に集合し、氏名や当日の体調などをチェック。確認が済み次第、用意された車に乗り込んで出発!
入口付近には原生林に生息する希少な野生動物に関する案内板がある
ツアー中の注意事項など説明を受けたのち、いよいよ原生林の中へ
生きた化石ともいわれるヒカゲヘゴが群生する
ヒカゲヘゴの巨大な新芽を発見!
【クローズUP】幹に現れるウロコ模様は、成長過程で葉が剥がれ落ちた跡
散策しながら原生林の動植物のお勉強
「シダ植物の見分け方、わかりますか?」「え~、同じように見えるけど……」
葉っぱの裏の胞子に注目。両サイドに胞子がつくのはリュウビンタイというシダの仲間
トトロの傘、みーつけた!「雨宿りができそう!」
ジブリ映画『となりのトトロ』の中で、トトロが傘代わりにしていたクワズイモ。野生のクワズイモは確かに傘にできるほどビッグサイズ!
きれいなアマミルリイトトンボが指先に!
ここが金作原のパワースポット!
散策の折り返し地点にある樹齢150年以上のオキナワウラジロガシの巨木。板状に張り出した「板根」の生命力あふれる姿に圧倒される
自然のパワーがみなぎってる!
リュウキュウアカショウビン
「キュロロ」と鳴く小柄な鳥。4月頃に南方から渡ってきて、9月頃まで奄美群島で子育てをする
アマミノクロウサギ
国の特別天然記念物。体長40〜50cmほどで、通常のウサギより耳と後ろ足が短いのが特徴(夜行性なので昼間は難しい)
ルリカケス
奄美大島のみに生息する天然記念物。鮮やかなルリ色と褐色のコントラストが美しい
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