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そば処・福井の【越前おろしそば】は年中冷たい

福井に根付くそば文化を代表するメニューは、何とも質素な「越前おろしそば」。

風味豊かなそばを大根おろし入りのだし(おろしとだしが別々になっている場合もある)で食べる。これにカツオ節とネギというのが基本。

食べ方にも特徴がある。そばとだしは別々に出されるが、ざるそばのようにだしにつけて食べるのではなく、だしをそばにぶっかけて食べる。そして冷たい。温かい・冷たいを選ぶのではなく、おろしそばは冷たいものだけ。福井では寒い冬でも、冷たいおろしそばが好まれて食べられている。

そんな独特でシンプルなそばでも、店によって味は大きく異なる。食べ歩いて違いを比べるのも楽しい。

そば蔵 谷川(福井県 越前市)

そば蔵 谷川(福井県 越前市)

おろしそば手臼挽粗麺830円。超粗挽きのそば粉を使うので、麺の表面に見えるそばの粒子が食感と香りを生んでいる

「鮮度が命」の太打ちそば味わえるのは昼の2時間

福井県丸岡産の玄そばを石臼で粗く挽き、冷水のみで手打ちした十割そばは風味と香りが抜群。カツオ節は本節を注文のたびに削り、大根は自家栽培のもの3種類を提供する直前におろして合わせている。全国のそばを食べ歩いた主人が手間を惜しまずに作る、こだわりの一杯だ。

TEL:0778-23-5001
営業時間:11:30〜14:00(なくなり次第終了)
定休日:月・火曜、第1・3日曜
席数:24席
住所:越前市深草2-9-28
駐車場:15台

けんぞう蕎麦(福井県 永平寺町)

けんぞう蕎麦(福井県 永平寺町)

店で提供する2つのそばを楽しめる五合そば2700円

大根のツンとした辛さが後をひく

メニューは、たっぷりの大根おろしで食べる「おろしそば」と辛み大根汁で食べる「けんぞうそば」の2種類のみ。そば粉十割の手打ち細麺はコシがあって旨い。

TEL:0776-61-1481
営業時間:11:30〜14:00(土・日曜、祝日は〜17:00)※金曜は16:00〜18:00
定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌日休)
席数:40席
住所:永平寺町松岡春日3-26
駐車場:35台

そば処 どうぐや(福井県 三国町)

そば処 どうぐや(福井県 三国町)

分厚くて大きい中揚げも福井独特の食文化

地元の大きな揚げを豪快にトッピング

器からはみ出るぐらいのボリュームが目を引く、名物のあげおろしそば950円。香ばしく焼き上げた大きな中揚げとそば、そして大根おろしのしぼり汁を使った辛みのあるだしの相性がバッチリだ。

TEL:0776-82-5659
営業時間:11:00〜18:30(そばがなくなり次第終了)
定休日:金曜
席数:34席
住所:坂井市三国町山王4-5-6
駐車場:5台

生そば 新保屋 三国店(福井県 三国町)

生そば 新保屋 三国店(福井県 三国町)

おろしそば(小)660円。(大)は900円

人気の理由は汗が出るほどの辛みだし

現在の主人で5代目という老舗。三国で主流の大根おろしのしぼり汁を使う、地元で随一の辛みそば。汗がにじみ出るほどの辛い一杯は、先代から受け継いだ通りにというシンプルなこだわりが生み出している。

TEL:0776-81-2563
営業時間:11:00〜16:45(閉店は17:00)※なくなり次第終了
定休日:月曜、第3日曜
席数:29席
住所:坂井市三国町山王2-9-39
駐車場:7台

旅は右手に【カップ酒】

日本酒のパッケージにはどこか表情がある。
それぞれの地元で歴史を積み重ね、愛され続けてきたからか、何気に醸し出されるご当地の色が、そのように見えるのかもしれない。特にカップ酒は手のひらに収まるサイズでありながら、中身はもちろん、デザインなども個性的。

旅は右手に【カップ酒】

ラベルで言うなら、観光名所、なぜか愛くるしいキャラもの、おしとやかな花などさまざま。ジャケ買いならぬ、ラベル買いしてみるのもよさそうだ。飲む前にはぐるりと回転させてそのデザインも味わう、こんな楽しみ方もカップ酒ならでは。
一つひとつの違いは実際に手に取って飲んでみないとわからない。旅の道中で一杯、おみやげとしてもいくつか…。飲み比べるための理由はいくらでもある。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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