

更新日: 2025年12月18日
宮城観光の基本ガイド!季節の見どころ・おすすめエリア・持ち物まで、まっぷる編集部が教えます
初めて宮城旅行に行くけれど、 時期はいつがおすすめ?何泊が基本?など、よくある疑問に旅行ガイドブック「まっぷる」編集部がお答えします!
人気の宮城を楽しく旅するためには、事前準備が欠かせません。
エリアごとのおすすめスポットや、季節の見どころにグルメ、アクセス情報まで楽しく予習すれば、初めての宮城旅行も大成功間違いなし。
これから宮城への旅行を検討している方は、まずこの記事を読んで一緒に準備をしていきましょう!
目次
宮城ってどんなところ?観光するなら押さえておきたい基本情報
日本の東北地方に位置する宮城県は、太平洋に面した壮大な海の景色と、奥羽山脈の山並みが織りなす多彩な自然が魅力のエリア。仙台、秋保、松島、蔵王など、エリアごとに異なる表情を持ち、歴史・自然・グルメがバランスよく楽しめます。東北随一の都市・仙台を中心に、海、山、街がコンパクトにまとまっているため、初心者でも観光プランを立てやすいのが魅力!
今回は、初めて宮城観光をする方に特におすすめの6エリアをご紹介します。
<宮城の注目エリアと主な観光スポット>
①仙台タウン:仙台城跡、瑞鳳殿など
②秋保・作並温泉:秋保大滝、磊々峡(らいらいきょう)など
③松島・塩釜:松島湾の遊覧船、瑞巌寺など
④三陸エリア:南三陸311メモリアル、石ノ森萬画館など
⑤県北エリア:鳴子温泉、水沢県庁記念館など
⑥県南エリア:御釜、蔵王エコーラインなど
宮城旅行の計画、最大のポイントは「時間に余裕を持ったプランニングをする」こと。一度の旅行で多くの観光スポットを回ることは難しいので、まずは旅のメイン目的(絶対に行きたい場所)を決めてから、訪れるエリアを絞って計画を立てるのがおすすめです。

宮城観光におすすめな時期は?季節ごとの見どころ
豊かな自然と深い歴史が息づく宮城県。春は仙台城跡や名取の桜が街を彩り、夏は松島の穏やかな海がきらめく季節。秋は蔵王や栗駒山の山々が見事に紅葉し、冬は静寂に包まれた温泉地や幻想的な雪景色が魅力です。伊達政宗ゆかりの史跡や、太平洋を望む雄大な景観、バラエティ豊かなグルメなど、季節ごとに異なる楽しみが広がります!
宮城旅行のベストシーズンはいつなのか、季節ごとの特徴を見ていきましょう。
春(3月・4月・5月)の宮城観光の楽しみ方

3月は、山間部(蔵王・鳴子方面)であればスキーや雪見温泉がまだまだ楽しめる時期。一方、仙台市内や松島周辺では徐々に春の気配が漂いはじめ、梅や早咲きの桜が訪れる人を迎えてくれます。空気はまだ冷たく、朝晩は0〜5℃台まで冷え込むこともあるため、防寒具や暖かいコートが必須です。
4月には桜前線が北上し、花の季節に突入します。県南の白石、大河原では「一目千本桜」が見頃を迎え、樹齢300年以上の桜が咲き誇る圧巻の風景を楽しめます。仙台市内、松島でも中旬以降に満開を迎え、街歩きや海沿い散策が気持ちよい時期に。
5月の宮城は、一年でもっとも爽やかな新緑シーズン。蔵王の御釜へ向かう蔵王エコーラインが開通し、山肌に残る雪と新緑のコントラストを車窓から楽しめます。仙台市内で、毎年5月の第3日曜とその前日に行われる「仙台・青葉まつり」は必見ですよ!

夏(6月・7月・8月)の宮城観光の楽しみ方

6月の宮城は梅雨入りとともにしっとりとした空気が漂い、若葉の濃さが増していく時期。松島の島々は霧に包まれる日も多く、晴れの日とは違った幻想的な風景が楽しめます。蔵王や秋保ではあじさいや新緑の中を散策でき、温泉街も落ち着いた雰囲気。
7月になると初夏らしい日差しが増え、海風が心地よい季節へ。仙台七夕まつりの準備が始まり街に彩りが生まれ、沿岸部では海開きがスタート。松島湾クルーズや南三陸の海沿いドライブなど、屋外アクティビティが一気に楽しめるようになります。
8月は夏のイベントがピーク。仙台七夕まつりをはじめ、石巻川開き祭り、気仙沼の港まつりなど、各地で盛大なお祭りが開催され、活気に満ちた宮城を楽しめます。登米市や栗原市で見られるハスの花にも要注目!

秋(9月・10月・11月)の宮城観光の楽しみ方

9月の宮城は、夏の名残を感じつつも朝晩は徐々に涼しさが出てきます。沿岸部では海風が爽やかになり、松島や塩竈の散策にぴったり。音楽ファンに大好評の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台」が行われるのはこの頃。
10月は宮城の秋が本格的に深まるベストシーズン。蔵王や栗駒山、鳴子峡など標高の高いエリアから紅葉が始まり、週ごとに色彩が変わっていきます。松島町では、10月下旬からライトアップイベントも始まります!
紅葉がフィナーレを迎える11月は、市街地や平野部の木々が鮮やかに色づく季節。瑞鳳殿、東北大学構内、県庁周辺など、仙台市内でも美しい秋景色を楽しめます。ぐっと気温が冷え込むため、厚手のアウターやストールなど、防寒対策を忘れずに。

冬(12月・1月・2月)の宮城観光の楽しみ方

12月の宮城は、本格的な冬の入り口。仙台市内でも、朝晩は氷点下になる日もあります。街中はイルミネーションが始まり、「SENDAI光のページェント」が冬の風物詩として人気。蔵王や鳴子などの山間部は積雪が増え、スキー場のオープンシーズンに突入。厚手のコートや手袋、マフラーは必須です!
1月は年間で最も寒い時期。沿岸部でも最低気温は氷点下になり、内陸部では雪深くなるエリアも。そのぶん空気が澄み、冬ならではの静かな景観が楽しめます。温泉旅行にも最適な季節で、鳴子、秋保、作並など、体の芯から温まる旅が人気です。
2月は寒さのピークが続くものの、日ごとに日差しに春の気配を感じ始めるころ。蔵王の樹氷は見頃を迎え、ライトアップやスノーアクティビティも充実します。各地で冬祭りが行われ、雪景色と伝統文化を同時に楽しめる時期!

初めての宮城観光なら絶対行きたい!各エリアの見どころ
冒頭でふれたように、宮城観光の一番のコツは「旅のメイン目的(絶対に行きたい場所)を決めて、訪れるエリアを絞って計画を立てる」こと。
ここからは、宮城の6つのエリアごとに、初めての旅行にぴったりなおすすめスポットをピックアップしてご紹介していきます!
宮城観光のおすすめエリア① 仙台タウン

緑豊かで洗練された仙台タウンは、東北最大の都市として商業施設やグルメスポットが集まる一方、青葉山や広瀬川などの自然も街に溶け込んでいて、都市と自然のバランスが魅力のエリア。伊達政宗公ゆかりの史跡も多く、瑞鳳殿や仙台城跡では歴史の息吹も感じられます。仙台駅を中心に、観光しやすいアクセスの良さが特徴。
代表的スポット:仙台城跡、瑞鳳殿、青葉城資料展示館、定禅寺通(ケヤキ並木)など
こんな人におすすめ!:都会の便利さと自然の気持ちよさを両方楽しみたい人、歴史や文化に触れたい人

>>仙台タウンのおすすめ観光スポットはこちら
宮城観光のおすすめエリア② 秋保・作並温泉

仙台市街からほど近い山あいに位置する「秋保温泉」と「作並温泉」は、古くから“仙台の奥座敷”として親しまれてきた名湯エリア。秋保は名取川沿いに大型旅館や高級宿が並び、自然に囲まれた露天風呂を楽しめる温泉地。作並温泉は、開湯約1,000年以上と伝わる歴史深い温泉郷で、山里の静けさに包まれる落ち着いた雰囲気が魅力です。両エリアとも仙台駅からバスで行けるアクセスの良さが人気。
代表的スポット:秋保大滝、磊々峡(らいらいきょう)、秋保温泉街、作並温泉など
こんな人におすすめ!:温泉旅館でゆっくり過ごしたい人、自然の中で心身をリセットしたい人

>>秋保・作並のおすすめ観光スポットはこちら
宮城観光のおすすめエリア③ 松島・塩釜

日本三景のひとつに数えられる松島。遊覧船から眺める松島湾の風景は、季節や時間帯で表情が変わり、訪れるたびに新しい魅力に出会えます。隣接する塩釜は古くからの港町として栄え、海鮮の名店が集まる“寿司の街”としても有名。歴史ある鹽竈(しおがま)神社や港の風情を感じられるスポットなど、見どころも豊富です。
代表的スポット:松島湾の遊覧船、瑞巌寺、五大堂、円通院、鹽竈神社など
こんな人におすすめ!:海辺の絶景を楽しみたい人、歴史ある寺社をゆっくり巡りたい人

>>松島・塩竈のおすすめ観光スポットはこちら
宮城観光のおすすめエリア④ 三陸エリア(気仙沼、女川、石巻、南三陸)

宮城県の北東部に広がる三陸エリアは、リアス式海岸がつくり出すダイナミックな景観と、世界有数の漁場を持つ“海の恵み”が魅力。気仙沼では港町の活気と海鮮グルメ、南三陸では志津川湾を望む絶景の自然、女川は復興をひときわ象徴する美しい街並みと温泉、石巻はマンガとアートの文化が息づく街と、多彩な表情を楽しめるエリアです。
代表的スポット:南三陸311メモリアル、南三陸さんさん商店街、石ノ森萬画館、シーパルピア女川など
こんな人におすすめ!:旬の魚介を味わいたい人、震災の記憶や復興の歩みに触れたい人

>>石巻・南三陸・気仙沼のおすすめ観光スポットはこちら
>>女川のおすすめ観光スポットはこちら
宮城観光のおすすめエリア⑤ 県北エリア(鳴子温泉、登米)

宮城県の北部に位置する県北エリアは、全国屈指の温泉郷「鳴子温泉郷」と、古い武家文化や明治期の建造物が残る“みやぎの小京都”登米(とめ)を楽しめる、自然と歴史が調和した地域です。鳴子温泉郷は「黒」「白」「緑」など泉質が多彩な湯が湧くことで知られ、湯めぐり旅にぴったり。秋は鳴子峡の紅葉が東北でも指折りの美しさを誇ります。登米は武家屋敷と明治建築が残る落ち着いた街並みで、歴史散策やカフェ巡りが楽しいエリア。
代表的スポット:鳴子温泉、鳴子峡、水沢県庁記念館、警察資料館など
こんな人におすすめ!:温泉めぐりや静かな大人の旅を楽しみたい人、自然の景観に癒やされたい人

>>鳴子温泉のおすすめ観光スポットはこちら
>>登米のおすすめ観光スポットはこちら
宮城観光のおすすめエリア⑥ 県南エリア(蔵王、遠刈田温泉、白石)

宮城県南部に広がる県南エリアは、日本百名山の蔵王連峰に、湯治文化が今も息づく遠刈田温泉、そして伊達家ゆかりの城下町・白石と、自然・温泉・歴史の三拍子がそろった魅力的な地域です。蔵王は季節ごとに景色が大きく移り変わり、夏の高原ハイキングから冬の樹氷観賞まで楽しみ方は多彩。遠刈田温泉は素朴な温泉街で、外湯巡りやカフェが点在し、ゆっくり過ごせるのが魅力です。白石では小さな城下町の散策や、白石温麺(うーめん)などの郷土食も見逃せません。
代表的スポット:御釜、蔵王エコーライン、白石城、武家屋敷通など
こんな人におすすめ!:自然の絶景や山の景観を楽しみたい人、家族で温泉旅行をしたい人

>>蔵王のおすすめ観光スポットはこちら
>>遠刈田温泉のおすすめ観光スポットはこちら
>>白石のおすすめ観光スポットはこちら
宮城観光におすすめの日数&モデルコースは?

旅の起点はJR仙台駅が便利!駅周辺にレンタカー会社がないエリアも多いので、レンタカーを利用する場合は仙台駅周辺で借りるのがベスト。気仙沼や南三陸、蔵王などは距離が離れているほか、公共交通機関の時間や本数も限られているため、特に車での移動がおすすめです。
ここでは、1泊2日の「政宗スポット&温泉郷散策」コースと、3つの王道ドライブコースを簡単にご紹介!
徒歩とバスで! 「政宗スポット&温泉郷散策」1泊2日コース
JR仙台駅からスタートし、まずは伊達政宗が眠る霊廟・瑞鳳殿(ずいほうでん)へ。続けて、仙台城跡から杜の都を一望! 政宗公の騎馬像が立つ天守台は絶好のフォトスポットです。そしてやはり、仙台に来たならマストで食べたいのが牛たん。老舗店の「旨味 太助」で、分厚い牛たん焼き定食をご堪能あれ。初日は、観光地めぐりバス“るーぷる仙台”で主に移動することができます。
伊達家の歴代藩主も愛した秋保温泉でゆっくり疲れを癒したら、2日目は磊々峡(らいらいきょう)で渓谷美を全身に感じて。古民家カフェ「アキウ舎」では宮城の食材をたっぷり使ったランチをいただいてパワーチャージ。お土産を探しがてら、「秋保工芸の里」で「こけしの絵付け体験」なんていうのも素敵な思い出になりそうです。
王道ドライブコース①「南三陸&気仙沼コース」
三陸海岸を爽快ドライブするなら、仙台駅から岩井崎や気仙沼「海の市」を経由し、JR一ノ関駅をゴールに設定するのがおすすめ!
王道ドライブコース②「蔵王&遠刈田温泉コース」
グリーンシーズンは、仙台駅~JR山形駅までの道のりを、宮城蔵王キツネ村や御釜などを見学しながら走る山ドライブが人気!
王道ドライブコース③「鳴子温泉郷コース」
3つ目にご紹介する王道ドライブは、仙台駅からJR古川駅までのコース。途中には鳴子峡や滝の湯といった絶景&名湯ポイントがたくさんあります!
レンタカーを使う際は、借り店舗と返却店舗を別にする「乗り捨て」を利用することで時間を有効に活用できます。また、冬季通行止めなどもあるため、出かける前には道路情報のチェックも忘れずに。

>>仙台観光モデルコース!絶景・グルメいいとこどりの1泊2日おすすめプラン
宮城へのアクセス方法(空港や駅)

画像:123RF
飛行機の場合
宮城県を訪れる際の玄関口は「仙台空港」。東北地方最大級の空港で、東京・大阪をはじめ全国各地からの直行便が充実しています。旅行の日程が決まったら、できるだけ早めに航空券を予約しましょう。早割やセールを活用すれば移動費を抑えられますが、キャンセルや変更ができないチケットもあるため、予約前に規約を確認しておくと安心です。
仙台空港から仙台市中心部へはアクセスが非常に良く、空港鉄道を利用すれば約25分で仙台駅に到着。県内観光の拠点としても使いやすい空港です。
【仙台空港(名取市・岩沼市)】
- 東京(羽田)から:約1時間
- 大阪(伊丹・関西)から:約1時間15分
- 札幌(新千歳)から:約1時間10分
- 福岡から:約2時間
- 那覇から:約2時間45分
新幹線の場合
宮城県の中心・仙台駅へは東北新幹線が非常に便利。東京駅から最速約1時間30分で到着でき、本数も多いため移動の自由度が高いのが魅力です。駅周辺には宿泊施設や飲食店も多く、観光・ビジネスどちらにも適しています。
- 東京駅 → 仙台駅:約1時間30分(東北新幹線「はやぶさ」)
- 東京駅 → 仙台駅:約1時間40分(東北新幹線「やまびこ」)
- 盛岡駅 → 仙台駅:約45分(東北新幹線)
- 福島駅 → 仙台駅:約25分(東北新幹線)

宮城各エリアへのアクセス方法(空港や駅)

<地図はタップで拡大できます>
続いて、宮城県の主要観光エリアへのアクセスと、各エリア間の移動にかかる所要時間をご紹介します。
- 仙台タウン(仙台駅):仙台空港から車で40分/東京駅から東北新幹線で1時間30分
- 秋保・作並温泉(愛子駅):仙台空港から車で50分/仙台駅からJR仙山線で25分+バス20分
- 松島・塩釜(松島海岸駅):仙台空港から車で40分/仙台駅からJR仙石線で40分
- 三陸エリア(石巻駅):仙台空港から車で1時間30分/仙台駅からJR仙石線・石巻線で1時間20分
- 県北エリア(鳴子温泉駅):仙台空港から車で1時間40分/仙台駅からJR陸羽東線で2時間
- 県南エリア(白石蔵王駅):仙台空港から車で45分/東京駅から東北新幹線で白石蔵王約1時間50分

編集部直伝!宮城観光におすすめの持ち物リスト
宮城観光を快適に過ごすためには、持ち物選びも重要。自然や歴史、街歩きなど、幅広く楽しめる宮城ならではのアイテムをチェックしていきましょう。
□歩きやすい靴(スニーカーなど)
□羽織れる上着(カーディガン・パーカーなど)
□ウインドブレーカー・雨具(蔵王や三陸で特に活躍)
□替えの靴下(温泉や雨天時に便利)
□モバイルバッテリー

初めての宮城旅行も基本情報をおさえて楽しく計画しよう!
宮城旅行を充実させるためには、エリア選び、旅程の計画、持ち物の準備が大切。季節ごとの楽しみ方や移動手段も考えながら、自分にぴったりの旅行プランを立てましょう!
行きたいスポットや食べたいものをもっとチェックしたい方は、「まっぷる 宮城」を参考にしてみてくださいね♪
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