
更新日: 2025年1月24日
柳川の歴史スポットへ!北原白秋の生誕地や柳川藩11万石の城下町を散策
柳川藩11万石の城下町として栄えた柳川には藩主の別邸が残る。
日本文学に偉大な足跡を残した詩人、北原白秋の生誕地でもあり、生家では白秋をしのぶ品々を展示しています。
※掲載の情報は取材時のものです。お出かけの際は最新の情報をご確認ください。
柳川藩主立花邸 御花
大名家の華やかな文化を体感
5000件もの美術工芸品を収蔵する史料館を併設した、柳川藩主立花家の歴史が楽しめる国の名勝。100年前の伯爵邸「西洋館」「大広間」と庭園がそのまま残り、ホテル、レストラン、みやげもの店がそろう。
「御花」とは
元文3(1738)年に柳川藩主五代立花貞俶が別邸として築造。当時、この周辺が「御花畠」と呼ばれていたことから、親しみを込めて「御花」と呼ぶようになったという。現在、敷地全体は「立花氏庭園」として国の名勝に指定。建物は料亭旅館や見学施設になっている。
松濤園
約280本のクロマツ、1500個の庭石、14基の石灯籠からなる「松濤園」は、御花最大の見どころ。冬期は野鴨が飛来する
明治43(1910)年に完成した伯爵邸内には、松濤園を眺める100畳の大広間がある
松濤園は大広間からの眺望がもっとも美しいように設計されている
西洋館
明治43(1910)年に立花家の迎賓館として建てられた洋館で、要人を迎えての園遊会が開かれていた。館内にはランプシェイドをはじめ、往時の壮麗な調度品が残る。
鹿鳴館様式を基調とした風格ある建物
立花家史料館
柳川藩11万石の藩主立花家に伝来した多彩な大名道具を、季節ごとに展示替えをして公開。江戸時代の大名文化を彷彿させる伝来品の数々は見ごたえがある。
文武両道の名将、初代藩主立花宗茂の個性を伝える甲冑
柳川藩主立花邸 御花
- 住所
- 福岡県柳川市新外町1
- 交通
- 西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅から西鉄バス早津江行きで10分、御花前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:00~16:00(閉館、変更の場合あり)
- 休業日
- 無休(点検期間休)
- 料金
- 入園料(松濤園、大広間、西洋館、立花家史料館共通)=大人1000円、高校生500円、小・中学生400円/(障がい者手帳持参で本人と介護者1名まで入館料半額)
北原白秋生家・記念館
偉大な詩人の姿に思いをはせる
柳川の造り酒屋に生まれ、『からたちの花』をはじめ多くの名作を生んだ詩人、北原白秋の生家を保存、公開している。併設の記念館では、白秋の遺品や原稿を見ることができる。
北原白秋とは
明治18(1885)年に酒造業を営む旧家に生まれ、19歳で上京するまでの月日を柳川で過ごした。明治44(1911)年に発表した詩集『思ひ出』などの作品には、幼少期を過ごした柳川が記されている。
母屋と隠居部屋の一部を復元
広々とした土間にある屋内井戸。往時の裕福な暮らしぶりがうかがえる
資料館には白秋をしのぶ品々を展示している
北原白秋生家・記念館
- 住所
- 福岡県柳川市沖端町55-1
- 交通
- 西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅から西鉄バス早津江行きで10分、御花前下車、徒歩5分
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:00~16:30(閉館17:00)
- 休業日
- 無休(12月29日~翌1月3日休)
- 料金
- 入館料=大人600円、高・大学生450円、小・中学生250円/図録北原白秋=1100円/うた絵本=1100円/白秋小唄集=2200円/(障がい者手帳の提示で入館無料)
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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