萩【世界遺産 萩反射炉】どんなトコ?基本情報をチェック!
2015年に「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された構成資産は九州・山口を中心に23あり、そのうち5つが山口県の萩にある。松下村塾はもちろん、日本の近代化を担った萩の世界遺産を見てみよう。...
萩城から碁盤の目のように区画された城下町には、武家地や町人地が当時の姿のまま残っている。江戸時代の町割りは道幅が狭く、見どころの萩城跡指月公園から菊屋横町周辺までは約2kmあるため、史跡めぐりは自転車がおすすめ。
【バス】
JR萩駅から
まぁーるバス西回りで44分、萩城跡・指月公園入口北門屋敷入口下車、徒歩2分
萩バスセンターから
まぁーるバス西回りで8分、萩城跡・指月公園入口 北門屋敷入口下車、徒歩2分
【車】
JR萩駅から
国道262号経由、萩史料館まで約5km。併設の指月第一駐車場(1日310円)または徒歩3分の無料駐車場を利用
道幅が狭い城下町は徒歩でめぐろう
萩城三の丸 北門屋敷前の通り。真っ直ぐに道が延びる
旧上級武家地にある萩随一の古刹、春日神社
キッズサイズもそろうレンタサイクル
萩城跡指月公園まで徒歩1分の場所にあり、店頭には20〜27インチまでの自転車が並ぶ。出発前にはブレーキのチェックを忘れずに。
前カゴ付きのタイプが多い
かわいい猫たちが出迎えてくれる
貴重品を携帯するには、ショルダーバッグやウエストポーチがあると便利
萩に関する貴重な資料を展示
城下町に馴染んだ長塀と門構えの博物館。常設展示室には映像と展示物で萩の歴史を紹介する展示劇や、高杉晋作の遺品が並ぶブースなどがある。
世界遺産についても詳しく解説
自転車は専用の駐輪場に停めよう
ここでは城下町の成り立ちや当時の人々の生活などを学習しよう。建物や道筋の価値を知れば、サイクリングがより楽しくなること間違いなし!
城下町の賑わいを解説したコーナー
ミニチュアで再現された城下町
歴史的価値の高い萩の町並は、城下町が整備された当時の状態が残されている。主要な道筋はほとんど変わらず、古地図でサイクリングを楽しめる。
1枚620円
重要文化財の町家でお宝見学
萩藩きっての豪商、菊屋家の住宅。主屋、本蔵、米蔵、金蔵、釜場が重要文化財に指定されている。主屋、蔵、書院の庭を一般公開し、美術品の展示も行っている。
江戸時代から続く菊屋家の庭園は必見
豪商の暮らしぶりがうかがえる
菊屋横町のなまこ壁もみどころのひとつ
手入れの行き届いた庭園は座って眺めることができる。住宅内には巨大な手水鉢や、隠し縁、アメリカ製の柱時計などが展示されている
産業技術導入初期の特徴が残る地
2015年、大きく3つのエリアに分けて世界遺産に登録された萩城下町。日本で産業化が進められた当時の地域社会の事情を残す貴重な町であることが評価された。
萩城外堀の外側に位置し、商家や中・下級の武家屋敷が軒を連ねた地区。町筋は碁盤目状になっており、菊屋横町、伊勢屋横町、江戸屋横町が世界遺産の範囲になっている。このエリアには木戸孝允旧宅、円政寺、菊屋家住宅、青木周弼(あおきしゅうすけ)旧宅などがある。
萩城と外堀の間で、毛利一門をはじめとする藩の重臣たちの屋敷が並ぶ地区。城下町の侍屋敷の姿や地割が良好に残っている。興味深いのが、旧町人地とは対照にこのエリアには名を残した人物が少ない。十分な土地を与えられ現状に満足していた重臣らには、世の中を変える必要がなかったのかもしれない。
藩主の居住地で、藩政の中心機関があった本丸や二の丸があった城跡。慶長9(1604)年に築城して以来260年間続いた。明治6(1873)年の廃城令により、翌年本丸や櫓は破城され、現在は石垣や堀が現存している。第13代藩主毛利敬親が恵美須ヶ鼻造船所や萩反射炉の建設を決定した場所。
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