【京都】庭園の見どころをチェック!お庭めぐりを楽しむ♪
ご紹介するのはどこも京都が誇る名庭。ポイントをおさえたら、あとはお好みでバラエティ豊かなお庭めぐりを楽しんで。...
金閣寺からきぬかけの路をたどり、静寂が包む龍安寺の石庭、風雅な大伽藍の仁和寺を訪ねる。いずれも世界遺産に名を連ねる、見事な寺院ばかりだが、秋をまとった名刹は華やかで美しい。
足利義満の栄華を映す黄金の楼閣に紅を重ねて
応永4(1397)年、室町幕府3代将軍足利義満が荘厳華麗な北山殿を造営、北山文化の舞台となるが、没後遺言によって禅宗寺院に改められた。正式名称の鹿苑寺は、義満の法号である鹿苑院殿に由来。 金閣は釈迦の骨(仏舎利)を納める建物(舎利殿)のこと。たび重なる戦乱を乗り越えて創建時の姿を伝えていたが昭和25(1950)年に焼失し、5年後に再建された。昭和62(1987)年には金箔の張り替えや修復が行なわれ、光り輝く金閣が甦った。
見学のツボ
参道を彩る紅葉にいざなわれて拝観受付へ。ほどなくして鏡湖池に映り込む「逆さ金閣」が現れる。舎利殿が西日に照り映える頃がもっとも美しい。
紅葉の見ごろ
11月下旬〜12月上旬
下層から寝殿造り、武家造り、禅宗仏殿造りと、層ごとに異なる建築様式が見事に調和。2層、3層部分に金箔が施されている
屋根の頂上にそびえる鳳凰
紅に包まれた総門そばの鐘楼
鐘楼付近などでも美しい紅葉が観賞できる
茶人・金森宗和が設計した金閣を望む茶室
江戸時代の茶人・金森宗和が造営した茶室。「夕日に映える金閣が殊に佳い」という意味
金箔ボトル 650円
料理のあしらいやお酒に浮かべるなど用途は多彩
あぶらとり紙 310円
金箔が入っていて、お化粧直しのたびに優雅な気分に
秋風薫る石庭で風雅な世界に思いを馳せる
宝徳2(1450)年、細川勝元が徳大寺家の山荘を譲り受け、義天玄承を招いて創建するが、応仁の乱で焼失、そののちに勝元の子・政元が再建。寛政9(1797)年に再度焼失するが、塔頭・西源院の方丈を移築して現在にいたる。海外にも名高い石庭だが、作庭年代、作者、意図などすべてが謎のまま。「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」とも呼ばれる。
見学のツボ
菱形のデザインがスタイリッシュな「龍安寺垣」や鏡容池、「吾唯足知」のつくばいなど見どころ多数。
紅葉の見ごろ
11月下旬〜12月上旬
白砂に配された大小15個の石は、どこから見ても15個すべて一度に見ることができない
平安時代、貴族たちは池に舟を浮かべ、詩歌管弦を楽しんだ
参道の紅葉を踏み分け王朝文化の薫りに包まれる
平安時代、光孝天皇の遺志を継いだ宇多天皇が仁和4(888)年創建。出家した宇多天皇は、仁和寺に僧坊を営み、この地で生涯を過ごした。応仁の乱ですべてを焼失するも、江戸時代に入ると徳川幕府の援助を受け、また、御所からいくつかの建物を移築して再建した。開放感あふれる境内を歩いたり、御殿から望んだりと、華やかな紅葉をゆったりと観賞できる。
見学のツボ
遅咲きで知られる御室桜の木の葉が色づくほか、金堂や五重塔の周辺も紅に染まる。王朝の雅が漂う端正な御殿もぜひ拝観を。
紅葉の見ごろ
11月中旬〜12月上旬
江戸時代に建てられた重要文化財。高さは約36m
国宝。江戸初期、御所の紫宸(ししん)殿を移築し屋根を瓦葺きにした。本尊の阿弥陀三尊を祀る
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