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【福島・山形・宮城】憧れの高級旅館~温泉宿ガイドブックのプロがおすすめする、一度は泊まりたい至高の宿

編集屋チョーク

更新日: 2024年7月26日

【福島・山形・宮城】憧れの高級旅館~温泉宿ガイドブックのプロがおすすめする、一度は泊まりたい至高の宿

コロナ禍の長期化もあり、旅の「行き控え」で楽しみがない...という人は多いのではないでしょうか。

そんな近ごろのトレンドは、従来なら支出していたはずの旅行コストを憧れだった高級旅館やホテルにドン!と費やす「一点豪華主義」。贅を尽くした料理と温もりに満ちた温泉、ハイエンド宿ならではの極上空間は、スペシャルなひとときを叶えてくれます。

ここでは、原生林の中にたたずむ露天風呂が幻想的な「土湯別邸 里の湯」(福島県)、米沢藩時代の建物を瀟洒にリノベートした地元愛たっぷりの「山形座 瀧波」(山形県)、素朴で温かな陸奥の情緒に満ちる「四季の宿 みちのく庵」(宮城県)をクローズアップ。

ホテル・旅館の取材歴20余年、まっぷるマガジン『温泉やど』シリーズで2500件以上の宿に関わってきた編集者が、「プロの目利き」でおすすめするイチ押しの高級宿をご案内します!

執筆者のプロフィール

過去20年に渡って国内・海外の旅館やホテル、旅行全般のメディアを制作しているプロダクション「編集屋チョーク」です。
創刊28年の『温泉やど』シリーズをはじめとする「まっぷるマガジン」を通して、関わってきた宿は2500件以上。宿の良し悪し・見極めには“そこそこ”自信あります。
趣味は「品のある」宿の考察、支配人との一献、あとは庭いじりと猫いじり。
取材・撮影には特急で馳せ参じ、宿選びの参考にしていただける現場のライブ感と実直なレポートをお届けします!

予約時におさえておきたいポイントは?

満ち足りた至福の滞在を体験したいときにダンゼンおすすめの高級宿ですが、もちろん個々の期待や優先事項はさまざま。

せっかくお金を出すなら失敗したくない!という人のために、これから紹介する宿は、下記のカテゴリーに着目しています。予約時のポイントをおさえながら、自分のニーズに合わせた宿選びを!

  • 客室…当然ですが、客室クラスが上がれば料金も上がります。さっくり素泊まりで一泊、料理のグレードを上げて部屋はモデレートで、おこもりできる連泊可能な客室がいい、1部屋の定員や眺望が優先など、まずは自分のプライオリティに順番をつけて、ベストマッチな客室選びを。今回は参考となる客室の広さも紹介しています。
  • 部屋付き温泉…高級宿は客室に源泉かけ流しの露天風呂や内湯を備えていることが多々。ただ、なかには客室風呂は白湯、温泉は大浴場のみという場合もあります。温泉を重視したいなら、ぜひともチェックしておきたい項目です。
  • 食事…部屋食、専用個室、食事処と大きく3つのパターンに分かれます。高級宿の場合、広間にずらーっと膳が並ぶことはまずありません。おこもり滞在がねらいなら部屋食に徹している宿がおすすめですが、ダイニング食の場合でも100%に近い宿がかなり慎重に密を避ける安全対策を実施しています。
  • パブリックスペース…観光ではなく「宿そのもの」が旅の目的、というときは館内・敷地内に何があるのか、何ができるのか、は気になるところ。これはHPで紹介している宿が多いので、事前に確認しやすいポイントです。

なお、本記事の表示料金は、2名で宿泊した場合の1名料金の目安となっています。

土湯別邸 里の湯(福島県・土湯温泉)

土湯別邸 里の湯(福島県・土湯温泉)
神々しいまでの風采を見せる原生林をそのままに生かした貸切露天風呂「深碧」

深緑に宿る癒やしの力
無為の時間を慈しむ

いつもとは異なる景色に郷土の美味、そして豊かな良泉。こんなときだからこそ、静寂に安らう隠れ宿に行きたい!という向きにぜひおすすめなのがこの湯宿です。

広大な区域と原始性の高い環境を誇る磐梯朝日国立公園の一角に建ち、火山が造り出した起伏のある森と渓流が織りなす瑞々しい自然景観が秀逸。青々と広がる手つかずの原生林、湧き水を利用したわさび田、リスやカモシカと出会える小道など日本人の遠い記憶を呼び覚ます光景が、ここには丸ごと保たれています。

土湯温泉の源泉を新鮮なままにかけ流す3つの貸切風呂や華美に偏らない上質な料理もポピュラーですが、とくに評価が高いのはもてなしの姿勢。客室やラウンジ、浴場でのビールやソフトドリンク各種、お菓子などはすべてインクルーシブサービスで提供、朝夕とも食事は部屋食、またスタッフの振る舞いにさりげない心配りが感じられ、季節ごとに訪れるというリピーターが多いのも特徴です。

土湯別邸 里の湯(福島県・土湯温泉)

客室「花村」のベッドルーム

1400年の歴史をもつ名湯をかけ流し貸切風呂で

1400年の歴史をもつ名湯をかけ流し貸切風呂で
露天風呂のような趣を見せる「青藍」の内湯

とくに湯客の期待感に応えるのは、すべての客室に引く温泉に加え、貸切で利用できる3か所の湯殿です。なかでもシグネチャー的存在の「深碧(しんぺき)」は、森のミストが降り注ぐ深山幽谷の美が圧倒的。大自然のなかで湯に浸かりながら夕餉を待つひとときは、人生のごほうびにふさわしいと思えるほどです。

内湯タイプの貸切風呂「櫨染(はじぞめ)」は樹齢一千年を超える古代檜で造られた湯船が格調高く、また三方がガラス張りになった内湯と半露天風呂の二つを同時に独占できる「青藍(せいらん)」も季節折々の自然美が見事です。

いずれも予約は宿泊当日のチェックイン時に。1組1回30~40分程度で、利用時間は深碧が(14:00~22:30、5:30~10:00)、櫨染・青藍は(14:00~23:00、5:30~10:00)となっています。

1400年の歴史をもつ名湯をかけ流し貸切風呂で

「櫨染」は端整な直線美を生かした香り高い古代檜風呂

1400年の歴史をもつ名湯をかけ流し貸切風呂で

「深碧」は沢沿いの八角形風呂、大きめの岩積み風呂と2つの湯船がある

1400年の歴史をもつ名湯をかけ流し貸切風呂で

「深碧」へは深い木立のなかをめぐる回廊を伝っておもむく

1400年の歴史をもつ名湯をかけ流し貸切風呂で

「青藍」にはまるでエステサロンのようなパウダールームが

1400年の歴史をもつ名湯をかけ流し貸切風呂で

貸切風呂のアメニティーはホリスティックケアを提唱する「SHIGETA PARIS」

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室で自在にいつでも温泉を独り占め
清楚な現代数寄屋が映える客室「松」

宿の規模拡大よりも質の向上にこだわり続けてきた結果、客室は4千坪の敷地にわずか9室。すべての客室が二間続きで、また全室に古代檜風呂もしくは露天風呂を配して土湯温泉を源泉のまま引湯しています。

地元材を多用した数寄屋造りの空間は、凛とした品位のなかにも安らぎ感があり、窓外に望む木の名前がそれぞれの客室に付けられているのも、自然と共存する宿ならではの愛らしさ。9室のうち3室は和室にツインベッドを備えた和洋風で2名仕様、露天風呂付き「こぶし」はアッパークラス、「花村」は一棟建ての離れ屋で1室4名以上での利用時におすすめです。

客室タイプは以下のようになっています。
<春陽スタンダードタイプ>
・桜…檜風呂付き和室6畳+6畳/定員1~2名
・石楠花/梅…檜風呂付き和室8畳+6畳/定員1~4名
<照葉セミラグジュアリータイプ>
・もみじ/けやき…檜風呂付き和室8畳+ベッドルーム6畳/定員1~2名
・松…檜風呂付き和室10畳+ベッドルーム8畳/定員1~2名
・楓…檜風呂付き和室10畳+6畳/定員1~4名
<炯然ラグジュアリータイプ>
・こぶし…露天風呂付き和室10畳+リビング6畳/定員1~3名
・花村(離れ)…露天風呂付き和室10畳+8畳+7.5畳/定員2~6名

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室「石楠花」

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室「もみじ」

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室「こぶし」

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室「こぶし」の露天風呂

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室「花村」

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室「花村」の露天風呂

客室で自在にいつでも温泉を独り占め

客室用のアメニティーは世界の星付きホテルで愛用される「THANN」

手間を惜しまない質重視の会席料理

手間を惜しまない質重視の会席料理

食事はひと品ひと品に丁重な手仕事が見て取れる日本料理。朝夕とも和食の部屋出しという湯宿の真髄を基本にしています。

通常の会席料理プランはおおむね9~10品目。華美な演出を極力控えていることで、熟練された料理の技がさらに際立ち、質のよさ味のよさともに心尽くしが伝わってきます。山の旬菜や川魚といった素朴な食材は滋味豊か、また必ず盛り込まれる国産黒毛和牛は定番の石焼きステーキで供されることが多く、鰹節や昆布、ゴボウといった和の出汁を利かせた特製ソースがおいしいと好評です。

離れ客室「花村」および3名以上で宿泊の場合は食事処の利用となりますが、こちらも客室と同様、完全なプライベート個室で安心です。

手間を惜しまない質重視の会席料理

季節の味を少しずつ取り合わせた品のいい前菜

手間を惜しまない質重視の会席料理

日本料理の真髄、椀物は自慢の吸地が美味

手間を惜しまない質重視の会席料理

秋から翌春の漁解禁期には鮮度抜群の伊勢海老も

手間を惜しまない質重視の会席料理

厳選した国産黒毛和牛のステーキ

手間を惜しまない質重視の会席料理

料理に合う福島の銘酒セレクションも多彩

手間を惜しまない質重視の会席料理

朝食は朝の胃にやさしい郷土料理も交えた和食

手間を惜しまない質重視の会席料理

完全個室のプライベート食事処

散策道をつたってジブリ映画のような森の中へ

散策道をつたってジブリ映画のような森の中へ
森の中で粋に一杯、こんな過ごし方もあり

母屋玄関の北側には、荒川や産ヶ沢まで降りてゆける遊歩道があり、チェックイン前後や翌朝の散策に格好です。

翡翠色の森は立体感あふれる絵のように幻想的で、そこここに顔をのぞかせる山野草や耳に届く野鳥の声は非日常感たっぷり。山葵(わさび)やクレソンが育つ産ヶ沢清流にはたくさんのイワナが生息し、天然ものを見るのは初めてと感激する湯客も。

また湯上がりにおすすめなのがラウンジとその奥にあるDEN風の空間。インクルーシブサービスの飲み物やお菓子、オーナーセレクションの蔵書がそろい、好きなときに好きなだけのんびりできる趣向です。

散策道をつたってジブリ映画のような森の中へ

沢へ向かって好奇心をそそる散策路が延びる

散策道をつたってジブリ映画のような森の中へ

湯上がりやアフタヌーンティーなど自在に使えるラウンジ

散策道をつたってジブリ映画のような森の中へ

ライブラリー風の隠れラウンジも

散策道をつたってジブリ映画のような森の中へ

到着時は料理長手作りの茶菓でもてなし

編集者からのおすすめポイント

編集者からのおすすめポイント

「土湯別邸 里の湯」のチェックポイントはこちら!

・パワースポットを思わせる神々しい露天風呂
・自然景観を取り込む全室2間以上の客室
・周囲に広がるジブリ映画のような森の環境

こういったあたりに着目しながら、ぜひ「土湯別邸 里の湯」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
全9室に対して3つの貸切風呂と余裕があり、予約が取れなかったという声はないようです。比較的スムーズに貸切風呂の全種を体験できますよ。

お宿のデータ

お宿のデータ

土湯別邸 里の湯
つちゆべっていさとのゆ

所在地/福島県福島市土湯温泉町悪戸尻27-2
アクセス/JR東北本線福島駅から路線バス土湯温泉行きで45分、土湯温泉下車、送迎車で約5分(要予約)
電話番号/024-595-2146
宿泊料金/1泊2食付(税・サ込)3万8000円~6万円前後
駐車場/20台
子ども/宿泊可(小学生以上のみ、2食付1万8000円~)

>>「土湯別邸 里の湯」をネットで宿泊予約

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

山形座 瀧波(山形県・赤湯温泉)

山形座 瀧波(山形県・赤湯温泉)
メゾネット客室「KURA 02」

新しいカタチで上杉の歴史を継承
山形の味と湯、文化を楽しむ

米沢藩大庄屋の屋敷や蔵座敷、大正期築の木造小学校といった歴史的価値の高い建造物を移築して構成された湯宿です。気遣い、心配りが行き届き、接遇サービスに対する高評価は赤湯の中でもピカいち。2017年のフルリニューアル以降、「一度は泊まってみたい東北の宿」で常に上位ランクの座を占めています。

すばりポイントは、伝統建築に融合する不易なインテリアセンスと山形愛。そもそも曲がり家や蔵座敷というと、江戸時代、金に糸目をつける必要のなかった土地の名士や豪商の邸宅。いうまでもなくその普請は素晴らしく、数百年ものあいだ豪雪に耐えた東北の家屋は強固そのものです。そんな建造物の梁や柱、天井組みなどを残しながら、北欧テイストあり、ヴィンテージモダンあり、シンプルスタイリッシュありと、和洋それぞれの良さを調和させてでき上がったのが瀧波ワールド。

また旬菜や魚介は地元の天然もの、肉はもちろん米沢牛、蔵王石の風呂や天童木工の家具など、山形の風土が育てた食と文化、郷土の色、香り、温もりまで、全身で山形を感受してほしいという願いが具現化されています。旅館という枠をこえ、「山形のショールームでありたい」というコンセプトに、純粋な山形愛が感じられるのも大きな魅力です。

山形座 瀧波(山形県・赤湯温泉)

毘龍軒(びりゅうけん)と呼ばれる母屋は築350年の大庄屋曲がり家を移築。梁と柱で支える、釘を一本も使わない構造

ラウンジでのアルコールはインクルーシブ

ラウンジでのアルコールはインクルーシブ

母屋の一角にあるのは、瀧波の顔ともいえるロビー・ラウンジ「1916」。20世紀を代表するデンマークの家具デザイナー、アルネ・ヤコブセンとハンス・J・ウェグナーの名作が空間に彩りを差し、和と洋の調和が絶妙です。

ここでは到着時に名物ずんだシェイクが振るまわれるほか、夕刻には鮮やかな舞姿で知られる山形の伝統「花笠踊り」を実施(コロナ拡大防止のため当面のあいだ休止中)、また滞在中いつでも自在に楽しめるコーヒーや各種ドリンクは無料サービスで提供、夜19:00以降にはウイスキーや地酒などのアルコールも並びます。

板の間部分は、山形県産の杉材に浮造り(杢目の立体感を増す手法の一種)を掛けたもので、思わず素足で過ごしたくなる質感。この浮造り仕上げは足腰にもやさしいそうです。

ラウンジでのアルコールはインクルーシブ

大好評のウェルカムドリンク「ずんだシェイク」。置賜名産の秘伝豆(青大豆)を挽き、地元産の牛乳とアイスクリームを合わせている

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

母屋と渡り廊下でつながる客室群は全19室。それぞれにコンセプトを設けた3タイプがありますが、同じタイプでも設計や調度はすべて異なり、湯客を迎える空間造りへのこだわりがひしひし伝わります。

まずは座敷蔵をはじめ、板蔵や米蔵をリノベートした「KURA」、残りの2タイプは大正時代の木造校舎を再生したもので、山桜と池泉庭に臨む「SAKURA」、山形が誇る木製家具ブランド天童木工の作品や山形に縁する作家の工芸品を集めた「YAMAGATA」。全室に付く源泉かけ流しの露天風呂は1階が蔵王石のくり抜き、2階は檜という造作です。

山形を体現する宿=瀧波が唯一、山形産ではないものを取り入れているのがテーブルやラウンジチェア。世界中で絶大な支持を得るインテリアブランドの最高峰「Fritz Hansen(フリッツハンセン)」や「CARL HANSEN & SON(カールハンセンアンドサン)」、「Herman Miller (ハーマンミラー)」、徳島の「宮崎椅子製作所」らのコレクションを多く採用し、とくにデンマークのハンス・J・ウェグナーやカイ・クリスチャンセンといった椅子の巨匠たちの名作は快適で美しいタイムレスな光を放っています。

1階客室にはそれぞれ趣異なる蔵王石のくり抜き風呂が付く

 

客室タイプは以下のようになっています。

01 蔵王石露天風呂付きスイート(約115㎡) 定員6名
02 蔵王石露天風呂付きメゾネット離れ(約51㎡) 定員3名
03 蔵王石露天風呂付きメゾネット(約46㎡) 定員2名
04 蔵王石露天風呂付きメゾネット(約51㎡) 定員3名
05 檜露天風呂付きクリエイティブツイン(約46㎡) 定員4名
06 檜露天風呂付きツイン(約37㎡) 定員3名
07 檜露天風呂付きツイン(約38㎡) 定員3名

01 蔵王石露天風呂付きツイン(約37㎡) 定員3名
02 蔵王石露天風呂付きツイン(約34㎡)定員3名
03 蔵王石露天風呂付きツイン(約34㎡) 定員3名
04 檜露天風呂付き畳ツイン(約50㎡) 定員3名
05 檜露天風呂付き和洋ツイン(約39㎡) 定員2名
06 檜露天風呂付き和洋ツイン(約37㎡) 定員2名

01 蔵王石露天風呂付きスイート(約54㎡) 定員4名
02 蔵王石露天風呂付きツイン(約34㎡) 定員3名
03 蔵王石露天風呂付きツイン(約34㎡) 定員3名
04 檜露天風呂付き和洋スイート(約54㎡) 定員4名
05 檜露天風呂付き和洋ツイン(約39㎡) 定員2名
06 檜露天風呂付き和洋ツイン(約44㎡) 定員3名

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

「KURA 01」は3間続き+茶室もあるゆとりのサイズ。三世代旅行やグループ利用時にもおすすめ

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

「KURA」にはメゾネットタイプが3室あり、いずれも1階がリビング、2階は屋根裏風が楽しいベッドルーム

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

香り高い檜の露天風呂から花見もできる「SAKURA」の客室

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

アンドリュー・タイの代表作マトリックステーブルが印象的な「SAKURA 04」

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

坪庭に蔵王石風呂が鎮座する「YAMAGATA 02」

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

「YAMAGATA」の客室には、天童木工が誇る不朽の名作Centroシリーズのソファや長大作の傑作、低座椅子が配されている

家具好きをうならす、こだわりの客室たち

楢材の床がやさしく素朴な風合いを醸す「YAMAGATA 01」

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

置賜の恵みを地域ネットワークから調達
料理長みずから山や畑や果物園に出かけて食材を目利き

食事は朝夕ともオープンキッチンスタイルが臨場感たっぷりのダイニング「1/365」で。基本は創作風も加味した日本料理で、置賜エリアの新鮮なオーガニック野菜をはじめ、料理長みずから摘み取る山菜、庄内浜に揚がる魚介、米沢牛や米澤豚一番育ちといった郷土の美味がずらりと登場します。

地産地消を心がけている宿は日本中にありますが、瀧波が異なるのは、食材選びだけに限らず、地域の文化や歴史をも料理に表現し、農商工の連携を目指す「ローカル・ガストロノミー」を常に追求、テーマとしているところ。かといって背景にある薀蓄の押し付けがなく、あくまで山形のおいしいものをさらにおいしく味わってもらおう、というシンプルな意気込みに好感がもてます。

有機栽培の農家とネットワークを組んだ野菜は甘くて元気いっぱい、上杉の知恵が生んだ糅物(かてもの、食べられる草木や山菜の常備食)を干物や煮付けに、素朴この上ない伝統の芋煮汁はフェンネルが香る椀で、と興味をそそる趣向にわくわくさせられ、また上質の米沢牛や庄内浜の魚介は思い出としてしっかり心に残る味わい深さです。

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

置賜地方の名産オカヒジキほか、ウコギ、雪菜といった古来の在来種を交えた山菜料理の一例

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

郷土料理の芋煮汁にも瀧波流のアイデアを加味

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

その日もっともおいしい食材を厳選。料理長の工夫が冴える献立が並ぶ

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

山形の銘柄豚「米澤豚一番育ち」は香ばしく甘みのある脂身の味わいが引き立つ

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

肉料理の要は東北屈指のブランド米沢牛。最高級部位を好みの焼きかたで味わえる

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

別注料理の中でも人気抜群なのが冬の庄内浜に水揚げされるタラの白子。見たままに悶絶の旨さ

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

山形の地酒はもちろん、専属ソムリエが厳選した地元ワイン、世界のプレミアムワインも多彩に常備し、料理とのペアリングを提案

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

さすがに米どころ。ご飯が絶品と評判高い。「つや姫」をはじめ4種の有機米を使い分け

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

有機栽培の秘伝豆で作られた豆腐に旬食材のソース。朝食に必ず盛り込まれる定番スター

置賜の恵みを地域ネットワークから調達

料理人たちの腕前を目の前で楽しめるオープンキッチンはライブ感たっぷり。朝食・夕食とも食事はダイニング。プライベート重視派には専用個室も用意している

参加無料のアクティビティーや大浴場も

参加無料のアクティビティーや大浴場も
「最上早生(もがみわせ)」と「出羽かおり」、2種の蕎麦粉を黄金比率で合わせて打つ

すべての客室に源泉かけ流しの露天風呂が付いていますが、パブリックとして大浴場も用意。女性側は檜の内湯と蔵王石のくり抜き露天風呂、男性湯は切り石・檜造りの露天風呂のみという構成で、滞在中は深夜を含めいつでも好きなときに赤湯温泉の100%かけ流しを楽しむことができます。

また、ぜひとも参加してみたいアクティビティーが、毎日夕刻に開催される蕎麦打ちと、十分一山山頂への早朝ツアー。蕎麦打ち実演時には地酒が振るまわれるほか、その日の打ち立て蕎麦を夕食時にサービスで。9~11月ごろなら雲海を見れるチャンスも大の十分一山へは車で案内してくれ、いずれも参加無料という太っ腹ぶりです。

参加無料のアクティビティーや大浴場も

湯治場風の風情が雰囲気たっぷりの大浴場(女性湯)

参加無料のアクティビティーや大浴場も

車で白竜湖や田園風景をめぐり、置賜盆地の眺めが見事な十分一山の山頂へ。雲海を見たい場合は、風のない秋の早朝がねらい目

編集者からのおすすめポイント

編集者からのおすすめポイント

「山形座 瀧波」のチェックポイントはこちら!

・築数百年の建物を巧みに再生した独特の世界観
・山形愛に満ちあふれる食事が美味
・インクルーシブサービスが充実

こういったあたりに着目しながら、ぜひ「山形座 瀧波」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
Fritz HansenやCARL HANSEN & SON、天童木工の家具コレクションは、ファンの心を鷲づかみに!

お宿のデータ

お宿のデータ

山形座 瀧波
やまがたざたきなみ

所在地/山形県南陽市赤湯3005
アクセス/JR山形新幹線赤湯駅からタクシーで6分(赤湯駅から送迎あり)
電話番号/0238-43-6111
宿泊料金/1泊2食付(税・サ込)3万6300円~8万5000円
駐車場/20台
子ども/宿泊可(10歳以上のみ、2食付1万9000円~)

>>「山形座 瀧波」をネットで宿泊予約

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

四季の宿 みちのく庵(宮城県・鎌先温泉)

四季の宿 みちのく庵(宮城県・鎌先温泉)

確かな技が冴える日本料理と
穏やかな陸奥の風土に安らう

「奥羽の薬湯」と呼ばれ、約600年以上に渡って親しまれる鎌先温泉は、今も湯治場風情が残る山間の湯処。その昔、草刈りをしていた里人が鎌の先で湯を掘り当てたのが開湯のきっかけと伝わり、これが温泉名に由来していることからも、その素朴さがうかがえます。

5軒の旅館が点在していますが、なかでも日常の喧騒や気遣いから離れ、ざわついた心を洗濯したいというときに、おすすめできるのがこちらの宿。自家源泉かけ流しの湯、安定感のある接客サービス、上質な料理と三拍子がそろい、コストパフォーマンスの高さが魅力です。

大きな特徴は、気取りなく穏やかな陸奥の風土を映した心温まるもてなしと、日本料理の真髄を見せる至福の味。とくに接遇面の評価は高く、口コミで評判が広がり東北圏以外から訪れるファンも多いほど。静寂に癒やされる大人向きの湯宿ながら、子どもの宿泊を不可としていないのも、家族旅行にはありがたいですね。

四季の宿 みちのく庵(宮城県・鎌先温泉)

気取りのない空気感に安らげる陸奥の小宿

和の基本に則った上質な日本料理

和の基本に則った上質な日本料理

奇をてらわない本物の美味といっていい料理は、陸奥の旬を伝える逸品ぞろい。三陸が誇る質の高い鮮魚、近在農家の地元野菜、厳選した仙台牛など目利きした食材の良さはもちろん、一品ごとに料理人のていねいな姿勢と確かな技がうかがえます。

一年を通して用意されるのは、みちのく庵懐石コース(スタンダードプラン)と特選懐石コース(グレードアッププラン)。特選懐石コースには、A5ランクの仙台牛ミニステーキが加わり、ちょっとボリューム感のほしいときにおすすめです。

また、おいしいと評判のご飯は、近隣の契約農家が丹精する「ひとめぼれ」。その昔、城主への献上米を作っていた地元白石の原地区は、初夏にはホタルも舞うほどの清流と粘土質の土壌がとびっきりの米を育てます。適度な粘りと飽きのこない甘みがあり、食指を誘う光沢の美しさも格別。夕食も朝食もおかわりをする湯客が多いというのも納得です。

和の基本に則った上質な日本料理

厳選した三陸沖の旬を取り合わせた向附の一例

和の基本に則った上質な日本料理

料理人の手仕事に対する誇りが伝わる、心尽くしの品々が膳にのぼる

和の基本に則った上質な日本料理

蔵王の天然月山筍が初夏を告げる炊き合わせ

和の基本に則った上質な日本料理

県下随一のブランド牛、仙台牛はサシの甘みが絶品。選び抜いたA5ランクのみを使う

和の基本に則った上質な日本料理

仙台牛を香ばしい炙り寿司で

和の基本に則った上質な日本料理

つやつやのご飯「ひとめぼれ」が大好評

和の基本に則った上質な日本料理

米のおいしい宮城は酒蔵の数も豊富。全国的なブランドから地元の隠れ銘柄まで多彩にそろい、少しずつ異なる味を楽しめる日本酒の飲み比べセットも用意している

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

部屋食でのもてなしを重視した客室設計
角部屋の客室「朝霧」

客室はトイレ付き和室6室、露天風呂付き和洋タイプ3室の構成で、こまやかなサービスが十分に行き届く全9室の規模です。

すべて部屋の造りは異なりますが、主室が凛とした美しい数寄屋建築なのは、部屋食に徹する日本旅館ならではのもてなしを貫いているため。スイート格の3室のみ客室にダイニングがあり、立ち座りの楽なテーブルでの食事も可能です。

いずれの客室も、四季折々に彩りを変える蔵王の景色を望み、安らぎ感は抜群。とくに人気が高い角部屋の「朝霧」は、二方向から眺めを取り込み、山景と一体化する様が秀逸です。また「和すぃーと 曙庵」は、室内に段差のないバリアフリー設計を採用。可動手すり付きの引き戸式トイレは車椅子や、幼児を抱っこしながらでもすんなり通れる間口の広さ、客室露天風呂で利用できるケア用シャワーチェアの貸し出しもあり、親孝行旅行や3世代旅行でも過ごしやすいよう配慮が体現化されています。

客室タイプは以下のようになっています。
・玉垣…和室10畳+広縁+専用デッキテラス/定員2~3名
・朝霧…和室12畳+専用濡れ縁/定員2~3名
・睦庵…和室8畳+ツインベッド和室+専用テラス/定員2~3名
・小萩/稲船/横雲…和室12畳+広縁/定員2~4名
・和すぃーと曙庵…和室12.5畳+ツインベッド+ダイニング+露天風呂+専用テラス/定員2~6名
・悠すぃーと端麗…和室12畳+ツインベッド+露天風呂+専用テラス/定員2~6名
・結すぃーと東雲…ダイニング・リビング+ツインベッド+和小上がり+露天風呂+専用テラス/定員2~4名

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

客室「睦庵」のベッドルーム

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

客室「睦庵」の主室

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

小萩・稲船・横雲の一例

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

客室「玉垣」

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

悠すぃーと端麗の露天風呂

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

客室悠すぃーと端麗の主室とベッドルーム

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

結すぃーと東雲のリビング・ダイニング

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

和すぃーと曙庵

部屋食でのもてなしを重視した客室設計

和すぃーと曙庵の主室と露天風呂

芳香がくゆる高野槇の温泉浴場も

芳香がくゆる高野槇の温泉浴場も

もうひとつの名物は、森の爽やかな樹香と高野槇の高貴な香りが溶け合う大浴場「雲上の湯」。目の前で連なる峰々が深く折り重なり、秋には色艶やかな紅葉が広がります。

男女とも内湯と露天風呂のある湯殿で、湛える温泉は100%自家源泉。体をすっぽり包む豊富な湯量と眺望がここちいいうえ、さらりとした湯ざわりや泉質の良さもなかなか好評です。

芳香がくゆる高野槇の温泉浴場も

無色透明の湯はクセの少ない塩類泉。肌あたりがやわらかで、よく温もる。柚子や菖蒲を浮かべた日本の歴湯が楽しめる日も

里山によく似合う閑静なたたずまい

里山によく似合う閑静なたたずまい
玄関を抜けるとモダン和風の囲炉裏間に迎えられる

館内は和を基調にした品のいい設計で、派手なファシリティはひかえているものの、そこがまた自然の息吹に包まれた静寂の宿らしく、陸奥ならではの趣でもあり、3度目、4度目と利用する湯客の多い所以。どこか懐かしい土壁や囲炉裏を切った小上がり座敷、館内のそこここに生けられる山野草、初夏の庭に色を差す山紫陽花にも癒やされます。

ラウンジでのティータイムには大好評のソフトクリームや抹茶ゼリーといった手作りのスイーツでもてなし。女将と若女将が毎年手作業で仕込む梅酒や梅ブランデー、季節の果実酒もおいしいと評判です。

里山によく似合う閑静なたたずまい

女将と若女将が手作りするスイーツや梅酒が美味

編集者からのおすすめポイント

編集者からのおすすめポイント

「四季の宿 みちのく庵」のチェックポイントはこちら!

・穏やかなもてなしと優しい空気感
・派手な演出よりも質に重きをおいた料理
・完全部屋食でおもこり度アップ

こういったあたりに着目しながら、ぜひ「四季の宿 みちのく庵」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
凛とした和建築が実に端麗な客室、和モダンな趣がほしいという方は3室ある「すいーと」客室での予約を!

お宿のデータ

お宿のデータ

四季の宿 みちのく庵
しきのやどみちのくあん

所在地/宮城県白石市福岡蔵本狐峯3-4-5
アクセス/JR東北新幹線白石蔵王駅からタクシーで15分(白石蔵王駅から送迎あり)
電話番号/0224-26-2111
宿泊料金/1泊2食付(税・サ込)2万4000円~5万5000円前後
駐車場/20台
子ども/宿泊可(大人の70%)

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至福のときが待つ、極上温泉やどへ

至福のときが待つ、極上温泉やどへ
山形座 瀧波

東北でおすすめ度の高い極上温泉宿3軒を紹介しました。

全国で何千軒もの温泉宿を長年取材してきたプロの編集者がセレクトした珠玉の宿です。
近場でゆっくりのんびり、絶品の夕餉と良泉にまどろんで心と身体をリセット。
こんな贅沢な時間を過ごしに行きませんか?

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【筆者】編集屋チョーク

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    過去20年に渡って国内・海外の旅館やホテル、旅行全般のメディアを制作している編集プロダクションです。まっぷるマガジンを通して、関わってきた宿は2500件以上。宿の良し悪し・見極めには“そこそこ”自信あります。
    趣味は「品のある」宿の考察、支配人との一献、あとは庭いじりと猫いじり。二輪・四輪問わず、輪っかの付いているものなら何でも好き。取材・撮影に特急で馳せ参じ、宿選びの参考にしていただける現場のライブ感と実直なレポートをお届けします!