能登の九十九湾をめぐるドライブモデルコース 話題のイカキングから能登の軍艦・見附島へ！

九十九湾は大小の入り江からなるリアス式海岸で、東西1km、南北1.5kmと小さな湾ながらも、複雑に入り組んだ海岸線の長さは13kmに及び、多くの入り江があることから「九十九湾」という名が付けられたといわれています。

九十九湾周辺では、入り江の美しい風景を間近にできる九十九湾遊歩道をはじめ、太古の縄文文化にふれられる真脇遺跡、巨大なイカのモニュメントが目を引くイカの駅つくモールなどが人気を博しています。地元名産のイカはぜひ味わってみたい一品です。

のと里山空港を起点に真脇遺跡など主要な見どころと海の絶景スポットをめぐりながら、内湾（富山湾側）沿いにある道の駅まで走るドライブコースを紹介します。

真脇遺跡は縄文時代の前期初頭から晩期終末までの約4000年にわたって栄えた、全国的にも珍しい長期定住型の遺跡。復元された縄文晩期の環状木柱列や中期の板敷き土壙墓を見ると、真脇縄文人の文化の高さがうかがえます。

内部見学できる縄文式住居も再現されている

真脇遺跡縄文館では、土器、石器、木製品、イルカの骨などの遺跡出土品のほか、国の重要文化財に指定された遺物219点を中心に展示。真脇遺跡と縄文人の世界についてわかりやすく紹介しています。

整然とした空間で真脇遺跡についてじっくり学べる

縄文人の暮らしがうかがえる多彩な出土品を展示紹介

巨大なイカのモニュメント「イカキング」が出迎えるイカの駅つくモールは、九十九湾を中心とした能登町の情報発信拠点で、特産の船凍イカが味わえるレストランやショップ、イカ漁展示コーナーなどが集まっています。カヤックやSUP体験（各4〜10月）、遊覧船「イカす丸」（通年）などマリンレジャーも楽しめます。

レストランには水槽が配置されており、魚が泳ぐ様子を見学できる

塩麹とごまの風味を効かせた、味付き船凍イカ丼 1200円

能登名産の「いしる」と輪島の醤油を使った、醤油漬け船凍イカ丼 1200円

直売所には、新鮮な地元農産物や海産物、能登の特産品などが豊富に並ぶ

小木港の特産品「船凍イカ」は、とれたてのスルメイカを生きたまま船上で１パイずつ急速凍結することで、新鮮でおいしい状態を保っています。船凍いか（1尾）550円〜

能登いか煎餅やいか飯など、名物のイカを使ったみやげも好評

イカ漁の歴史などを学ぶことができる展示コーナーもあります

九十九湾を約40分間かけて周遊し、海上と海中の両方から絶景を楽しめる遊覧船「イカす丸」もイカの駅つくモールから運航

九十九湾に整備されている九十九湾遊歩道を散策すると、大小さまざまな入り江が続く海岸風景を体感しながら楽しめます。カニやエビなど多彩な海の生物とふれあうこともでき、ファミリーに人気です。

遊歩道周辺の海は透明度バツグンで生き物が見やすい

恋路海岸は、能登内浦地域にある海岸です。緩やかに湾曲した砂浜と、少し離れた弁天島へ続く浅瀬が、地名に由来した恋伝説から「ラブロード」と呼ばれています。鳴らすと幸せが訪れるといわれる「幸せの鐘」もあります。

幸せの鐘を鳴らして恋愛成就を祈ろう

能登町の北方、珠洲市の海岸にある奇岩の島が見附島です。弘法大師が能登を訪れた際、最初に目に付いたことがその名の由来だとか。まるで海に浮かぶ軍艦のような勇壮な姿から「軍艦島」の別名もあります。