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【静岡】茶の都しずおかを代表する茶産地・藤枝市へ!奥深い茶の魅力と勇壮な祭りに触れる旅

内田晃

更新日: 2025年11月4日

【静岡】茶の都しずおかを代表する茶産地・藤枝市へ!奥深い茶の魅力と勇壮な祭りに触れる旅

静岡県の中央に位置する「藤枝市」。ここは日本有数のお茶処であり、勇壮な伝統の祭り「朝比奈大龍勢」が受け継がれるまちです。

今回は、そんな藤枝市が誇る「お茶」の奥深い魅力と、迫力ある「祭り」の見どころをたっぷりご紹介します!
まずは、藤枝市がどんなまちなのか、そのプロフィールから見ていきましょう。

静岡県のまんなかにある「藤枝市」ってどんなまち?

静岡県のまんなかにある「藤枝市」ってどんなまち?

静岡県のほぼ中央に位置する藤枝市。江戸時代には東海道五十三次の岡部宿、藤枝宿が整備され、多くの人や物資が行き交う交通の要衝として栄えた歴史を持ちます。

サッカーファンにとっては、日本代表キャプテンを務めた長谷部誠選手をはじめ、中山雅史さん、名波浩さんなどの名選手を輩出した“サッカーのまち”としておなじみかもしれません。実は、藤枝市は100年以上前から学校の校技にサッカーを取り入れたパイオニアでもあるのです。

そして、藤枝市を語る上で欠かせない特産品が、玉露を筆頭とする「藤枝茶」。緑茶はもちろん、近年は有機農業による和紅茶なども生産され、水や抽出方法にこだわったボトリングティーも話題を集めています。

今回は、この「藤枝茶」をテーマに、伝統行事「朝比奈大龍勢(あさひなおおりゅうせい)」にも触れながら藤枝市内のおすすめスポットをめぐる旅をご紹介します!

藤枝の旧東海道沿いでお茶文化を発信!「丸七製茶本店」

藤枝の旧東海道沿いでお茶文化を発信!「丸七製茶本店」
玄関前には東海道の松並木が残ります

“世界で一番濃い抹茶ジェラート”で話題の「ななや」を経営する丸七製茶が、2024年10月にオープンしたのが「丸七製茶本店」です。

この施設は旧東海道沿いに立ち、2020年に認定された日本遺産「日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅~滑稽本と浮世絵が描く東海道旅のガイドブック(道中記)~」における、旧東海道日本遺産・茶文化発信拠点でもあります。

1階ショップ。ボトリングティーは60種ほどあります。

建物は築100年の古民家を移築し、1階にショップ、2階にカフェを備えています。

1階で目を引くのは、ボトリングティーの数々。「日本人にはお茶は無料という認識が根強いですが、お茶の価値をもっと高め、世界のどこに居ても“おいしい茶”を味わえるようにしました」とは社長の鈴木成彦さん。

おいしい茶にはいくつかの条件があります。たとえば、水。最上級の茶葉でも、海外の硬水で淹れると本来の味わいは出ません。それならば、最高の状態のお茶をボトリングすれば……と発想されたそうです。製茶から抽出、ボトルの形状まで試行錯誤を繰り返し、遂に名店レストランで高級ワインと肩を並べるボトリングティーが誕生しました。

ボトリングティーのほか、ドリップ方式の緑茶パックもあります。KURATA2024(720ml)1944円(中央奥)など

藤枝市蔵田地区のさやまかおりを使った「KURATA2024」をワイングラスでいただくと、優雅ながらも切れのある香りと豊かな旨味が口中に広がります。そして、さわやかな余韻がしばらく続くのには驚きです。

2階カフェの壁には歌舞伎演目「藤娘」の背景絵が描かれています

■丸七製茶本店
【住所】静岡県藤枝市青島656
【営業時間】10:00〜17:30
【定休日】月・火曜

茶農家・茶商の仕事を学ぶお茶ツアー

茶農家・茶商の仕事を学ぶお茶ツアー
やぶきた、つゆひかり、藤かおりの和紅茶を飲み比べ

お茶を味わうだけでなく、生産現場も見学したい方も多いでしょう。そんな方には茶商6社と生産農家1社が組織したTEA SEVEN協同組合が主催する「茶農家・茶商の仕事を学ぶお茶ツアー」(2名以上受付、1人1万円)がおすすめです。

椿邸を運営する杵塚民子さんと八木聖太朗さん

有機農業の茶畑や製茶工場の見学ほか、有機和紅茶の飲み比べや合組(ごうぐみ)などが体験できます。合組とはお茶のブレンドのこと。最初に緑茶、紅茶、ほうじ茶から2種(1種類も可)を組み合わせてベースの茶を作ります。その後、みかん、柚子、桜の葉、生姜、炒り米を最大2種加えると完成!スタンダードにまとめるか、予測がつかない組み合わせにするかは、参加者次第です。

どんな味になるかな〜と迷うのも楽しいです

このツアーのほかに、TEA SEVEN協同組合のメンバーが運営する築100年の古民家をリノベーションした一棟貸しの宿NaturaliTea椿邸もあり、泊りがけで体験するのもおもしろそうです。申し込みは藤枝市観光協会へ。

椿邸は古民家の趣と現代の快適性を融合させています

■NaturaliTea椿邸
【住所】静岡県藤枝市滝沢1325-1
【料金】1棟4万円(2名まで。追加1名10,000円で最大6名)

「縁カフェ 天神森」の手料理にほっこり

「縁カフェ 天神森」の手料理にほっこり
玉子かけご飯ランチ1800円。200円増でドリンク付きに

藤枝市朝比奈地区は、京都府の宇治地区、福岡県の八女地区と合わせて、玉露の三大産地に数えられます。この地区で昼だけ営業するのが「縁カフェ 天神森」

店主の大石五十鈴さんと娘の布川佳子さん

店主の大石五十鈴さん、布川佳子さん母娘を中心に女性だけで切り盛りしています。一番人気は「玉子かけご飯ランチ」。この日の惣菜はたけのこ煮、野菜の白和え、紅茶で煮た豚の角煮など、すべて手作り。一口サイズの小鉢を籠の中に詰めるなど、素敵な盛り付けも魅力です!

美しい盛り付けで多様なお惣菜をいただけます

鳥取県から仕入れる玉子は黄身の色が鮮やかで味も濃厚。専用醤油をかけていただけば、箸が止まりません!
このランチを求めて他県から訪れる方も多いそうです。

木の温もりを感じる店内も魅力の1つ

■縁カフェ 天神森
【住所】静岡県藤枝市岡部町1310-15
【営業時間】11:00〜14:00
【定休日】火・水曜

世界の昆虫と出会える「朝比奈 龍勢・昆虫館」

世界の昆虫と出会える「朝比奈 龍勢・昆虫館」

朝比奈地区を訪ねたら、道の駅玉露の里の奥に立つ「朝比奈 龍勢・昆虫館」にも寄り道してみましょう。

2023年6月に「ふるさと世界の昆虫館」が「朝比奈 龍勢・昆虫館」としてリニューアルオープンしました。昆虫ゾーンでは世界のカブトムシ、チョウなどの昆虫標本が展示され、なんと!生きているカブトムシやクワガタに触れることもできます。子どもばかりか、大人も童心に返って大喜びです。

世界の昆虫標本が壁一面に展示されています

昆虫のほか、館内にある龍勢ゾーンでは、2年ごとに開催される「朝比奈大龍勢」の歴史や龍勢(ロケット)の仕組みなどを学べ、過去の打ち上げシーンを大画面で見ることもできます。

龍勢は全長約15m。先端に多彩な曲物を仕込みます

通年、龍勢の迫力ある打ち上げシーンが観賞できます

■朝比奈 龍勢・昆虫館
【住所】静岡県藤枝市岡部町新舟1214-5
【営業時間】9:30〜16:00
【休館日】月・木曜(祝日の場合は翌日休)
【入場料】大人300円、小人200円

開催は2年に1度!龍の如く秋空を飛ぶ「朝比奈大龍勢」

開催は2年に1度!龍の如く秋空を飛ぶ「朝比奈大龍勢」
シュッと大きな音を立てて、龍勢が打ち上がります

藤枝市で奥深いお茶と文化を体験

静岡が誇る茶処・藤枝市。今回は、世界に誇るボトリングティーから、茶農家・茶商の仕事を学ぶお茶ツアー、玉露の三大産地など、藤枝ならではの「お茶」の魅力をご紹介しました。

さらに、2年に1度開催される「朝比奈大龍勢」は、地域の熱意が込められた勇壮な祭りです。見どころ満載の藤枝市へ、ぜひ足を運んでみませんか?

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【筆者】内田晃

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