
更新日: 2025年1月29日
【秋田竿灯まつり】1万個の提灯が夜空を彩る祭りの見どころナビ
青森ねぶた祭、仙台七夕まつりとともに、東北三大祭りに数えられる伝統行事、秋田竿燈まつり。
およそ280本の竿燈に約1万個の提灯が夜空を埋め尽くす、幻想的な祭りの見どころを解説!
秋田竿燈まつり
[8月3〜6日]夜空に揺らめく光の稲穂と差し手の妙技に感動
真夏の病気や邪気をはらう「ねぶり流し」の行事が、今の形に定着した秋田の伝統行事。市内中心部の約1kmを主会場とし、46個の提灯を掲げたおよそ280本の竿燈が夜空を舞う。
「竿燈」って何?
ねぶり流しの行事として、竹竿に提灯を掲げて練り歩いたのが竿燈の由来とされている。竿燈は高さ12m、重さ50kg、提灯46個からなり、子供用の小さいサイズのものもある。
竿燈まつりの主会場はココ!
竿燈大通りと呼ばれる、二丁目橋交差点から山王十字路の区間で開催。有料観覧席は通りの中央に設けられている。
秋田竿灯まつりをじっくり見るならココ!
有料観覧席がおすすめ
観覧するならゆっくり座れる有料席がおすすめ。春からその年の予約を開始するので、詳しくは秋田竿燈まつり公式HPで確認しよう。
秋田竿灯まつりのスケジュールはこちら
[8/3〜6]夜本番(竿燈大通り)※予定
18:15…交通規制開始
18:50…竿燈入場
19:25…竿燈演技開始
20:35…ふれあい竿燈(写真撮影や竿燈体験ができる)
20:50…竿燈退場
21:30…交通規制解除
[8/4〜5]昼竿燈(エリアなかいち にぎわい広場)
9:00〜15:40…妙技会
[8/6]
9:20〜15:00
※いずれもおおよその時刻です。
秋田竿燈まつり
- 住所
- 秋田県秋田市竿燈大通り周辺
- 交通
- JR秋田駅から徒歩15分(竿燈大通り)
- 営業期間
- 8月3~6日
- 営業時間
- 夜本番は19:25~20:35、他イベントにより異なる、詳細は要問合せ
- 休業日
- 情報なし
- 料金
- 有料観覧席(要予約)=20000円(枡席、定員6名)、3000円(S席)、2500円(A席)、2100円(B席)/
竿燈の名称と妙技を知っておこう
流し
次の差し手が竹を継ぎやすいよう支える。2人で竿燈を起こし、次の差し手が継竹を足す。
平手
手のひらで支え高々とかざす、力強く豪快な竿燈の基本技。静止して持ちこたえるのが要。
額
重量感あふれる大技のひとつ。額に乗せて大きく両手を広げ、バランスをとって静止。
肩
差しやすく最も覚えやすい技。竿燈をまっすぐ肩に下ろし、軸足と肩を一直線に。
腰
かなりの修練を要する派手な大技。両足の開き方と腰の傾け方など、バランス感覚が必要。
昼竿燈もチェック!
夜本番とは違い、腕自慢の妙技が冴える竿燈妙技会。流し、平手、額、肩、腰の5種目とも30秒、すべて利き手で操り妙技を競い合う。エリアなかいちのにぎわい広場で開催。
妙技を競い合う昼竿燈。審査員も厳しくチェックする
お囃子にも力がこもり会場のムードを盛り上げる
出番待ちをしている間にも緊張が伝わってくる
さらに竿燈を楽しむなら
竿燈に触れる
演技終了の20時35分頃から、一般の観光客も竿燈に触れることができる。とくに女性や子供たちに好評で、一緒に記念撮影を楽しむ人も多い。
普段は竿燈に触れることができない観光客も大喜び
戻り竿燈も狙い目
祭り終了後に地元町内などに帰って、そこで竿燈をお披露目する行事。地元の人の歓声を浴びて竿燈を掲げるさまは、なんとも味があるもの。
地元への感謝の意味合いもあり普段とは違う演出も
電線をかいくぐって掲げられる戻り竿燈
屋台村でグルメ三昧
主会場の東西両側には屋台村が設けられ、見物客のお腹を満たしてくれる。横手やきそばやホルモン焼、田沢湖ビールなど、秋田県各地の名物グルメが大集合。竿燈も気になるけれど、こちらも気になってしまう!
多くの人で賑わう屋台村
秋田市民俗芸能伝承館でさらに秋田の民俗行事にふれる
秋田市民俗芸能伝承館 (ねぶり流し館)
東北三大祭りのひとつ、秋田竿燈まつりの資料を展示するなど、秋田市の民俗行事や芸能の歴史を伝える施設。1階に展示されている竿燈は、実際に手に持つことができる。
竿燈の起源といわれる七夕行事「ねぶり流し」から愛称がつけられた
本物の竿燈を展示
秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)
- 住所
- 秋田県秋田市大町1丁目3-30
- 交通
- JR秋田駅から秋田中央交通南浜回転地行きバスで5分、ねぶり流し館前下車すぐ
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 9:30~16:30(閉館)
- 休業日
- 無休(12月29日~翌1月3日休)
- 料金
- 大人100円、高校生以下無料(団体20名以上は大人80円)
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【筆者】まっぷるマガジン編集部
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