【鹿児島】島旅のポイント&基本情報をチェック!
屋久島をはじめとする鹿児島県南部の大海原に点在する薩南諸島は、ダイナミックな自然を舞台に、島人たちの個性豊かな文化が息づく島々。各島の特徴や体験したい必須ポイントをダイジェストでお届け。...
屋久島は、世界でも数少ないウミガメの産卵地。産卵のために上陸する親ガメや、ふ化したばかりの子ガメたちに影響がおよばないよう、ルールをきちんと守って観察しよう。
ウミガメ保護の重要拠点
永田いなか浜に面して建つウミガメの資料館。ウミガメに関する資料や調査研究結果、パネル、剥製など、ウミガメづくしの展示が見もの。ウミガメの保護活動を展開するNPOの拠点でもあり、親ガメの産卵や子ガメの放流にあたって観察会を実施。
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おすすめの観察スポットは、屋久島北西部に位置する永田浜。アカウミガメの上陸数が日本全体の3〜4割を占めており、保護活動の拠点にもなっている。産卵シーズン中は浜への立ち入りが制限されるので、地元保護団体が実施する観察会に参加しよう。
夕日に映える「永田いなか浜」
アカウミガメやアオウミガメなど、世界で全7種類確認されているウミガメのうち、なんと6種類が国際自然保護連合のレッドリストの対象。捕獲や環境の悪化などにより生息数が減少し、絶滅の危機にさらされている。
●事前に、永田ウミガメ連絡協議会が実施するレクチャーを必ず受けること。
●現地スタッフの案内にしたがって行動すること。
●ウミガメは光や人の気配にとても敏感。懐中電灯や携帯電話など光を発する機器は必ず電源を切ること。
●ウミガメは人の気配に気づくと上陸しないことがある。また、ふ化時期には浜のあちこちに子ガメがいるので、むやみに歩かず、騒がないように注意。
●ウミガメにさわらないこと。
●観察会終了後は浜に立ち入らないこと。
●浜での喫煙、飲酒は禁止。ゴミは必ず持ち帰ること。
<親ガメ産卵観察会>
いなか浜駐車場にて受付・レクチャーを受けたのち、親ガメの産卵の様子を見学。
開催日時 2018年5月1日〜7月20日 受付・レクチャーは、20:00〜20:30、20:45〜21:15の2部制。観察は最大23:00まで。
料金 観察会協力金として1500円。小中学生は無料。
予約受付 ネット予約は2018年1月1日〜。電話予約は2018年4月1日13:00〜。
<子ガメ放流会>
2018年の開催は未定。
●永田ウミガメ連絡協議会
0997-45-2280
4月1日〜8月31日の13:00〜17:00のみ対応可(HPからも受付可)
http://nagata-umigame.com/
5月から7月にかけて、産卵シーズンを迎えるウミガメ。貴重な産卵シーンを見学できる親ガメ産卵観察会の流れを追ってみよう。
卵を産み終えた親ガメは、産卵場所がわからないように砂をならし海へ帰る。
事前予約の上、いなか浜駐車場に設置される受付場所へ。協力金(1500円)の支払いもこちらで。
受付が終わり次第、ウミガメの生態や観察のマナーについてレクチャーを受ける。その後、スタッフの案内で永田浜へ移動。
ウミガメが産卵態勢に入り、観察できる状況になったら見やすい場所へ案内される。親ガメは、波打ち際から20〜30mの満潮時に海水に浸らない場所に穴を掘って産卵。1度の産卵で約100個の卵を産む。
永田ウミガメ連絡協議会では例年、永田浜でふ化した子ガメを海に帰す子ガメ放流会も開催している。2018年度の開催は未定だが、決定すれば卵がふ化する7〜8月頃に行われる。詳しくはHPまたは電話で確認を。
海に向かって一生懸命に進む子ガメたち
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