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【屋久島】一番会いたい!縄文杉トレッキングにチャレンジ!

by mapple

更新日:2018年12月15日

神々しいオーラをまとった姿は、トレッカーの間でもあこがれの存在だ。道中は巨樹や巨岩、潤いに満ちた沢など、感動と驚きの連続。さあ、勇気を出して縄文杉トレッキングにレッツチャレンジ!

縄文杉コースデータ

【難易度】★★★★☆
【所要】往路4時間25分/帰路3時間55分(休憩時間+1~2時間含まず)
【距離】約22.0km
【高低差】710m

片道4~5時間をかけた縄文杉との対面は感動もひとしお

一つひとつ水を抱える小さな苔

ウィルソン株の中から見上げると切り口がハート形に見える

コースのポイント

早朝出発が鉄則
登山開始から下山開始まで4~5時間が目安。日が落ちる前に、安全に下山できるよう登山開始は6時から7時頃、縄文杉からは遅くとも13時には下山を開始したい。

縄文杉名物のトロッコ道を行く
コース中の約8割を占めるトロッコ道。無理に枕木を歩くと足に負担がかかるので、自分の歩幅で足を進めること。レールの外側は滑りやすいので、できるだけ内側を歩こう。

ガイドツアーもおすすめ
長い山道に自信がないなら、ガイドが先導してくれるツアーもおすすめ。自然や歴史について詳しく教えてくれ、何より安心して登山ができる。

参考スケジュール

3:30 起床・準備

4:30 登山弁当受け取り

4:45 屋久杉自然館到着

5:00 登山バスに乗車

5:35 登山口到着・朝食・準備運動

6:00 登山開始※3~11月の場合

ガイド'sアドバイス

ビギナーなら往復10時間は見ておこう。遅くとも朝7時までには荒川登山口を出発して、縄文杉への到着は11時から12時を目安に。最終バスの18時に間に合うよう、時間配分を考えて行動しよう。

最終チェック

コース概要
コース前半のトロッコ道は、高低差の少ない平坦な道のりでテンポよく歩ける。大株歩道からは岩や木の根が行く手をさえぎる山道となり、随所に急勾配も。ウィルソン株より先からは途切れながらも木道や階段が足場となる。

トイレ
荒川登山口、小杉谷山荘跡、大株歩道入口の3か所にある。その他、観光案内所等で販売されている携帯トイレを使うためのブース(囲い)が数か所設置されており、木造のものとテントのような簡易型のものがある。

木造の携帯トイレブース

登山届・協力金
登山口前にある看板に登山届の紙がある。事前に役場のホームページでダウンロードしたものに書いておくと手間が省ける。協力金は荒川登山口で納入できる。(3~11月4:30~17:00、時期により~19:00)

休憩・食事
休憩の目安は小杉谷集落跡、大株歩道入口、ウィルソン株周辺。朝食は登山口、昼食は大王杉付近以降にある木道の脇で、登山者の邪魔にならないように食べる。

アクセス
スタート地点は荒川登山口。登山口へは環境負荷の軽減や混雑緩和のため、3~11月はマイカーの乗り入れは不可。屋久杉自然館から荒川登山バスに乗り換えよう。屋久杉自然館までは車や路線バスでOK。

【バス】
屋久杉自然館から荒川登山口までは35分。往復1380円で事前購入が必要。券は空港、宮之浦、安房の観光案内所などで販売している。ただし、12月から2月は運休。

屋久杉自然館発 
△4:40、5:00、5:20、5:40、▲6:00、14:00
荒川登山口発 
7:00、15:00、▲15:30、16:00、16:30、17:00、▲17:30、○17:45、▲18:00
※▲…6・11月は運休、△…8月運行、○6・11月運行
※2017年実績。時間は変更する場合あり。要確認

【車】
12月から2月までは、荒川登山バスが運行しないため、登山口まで行くことが可能だが、積雪の場合もあるので、運転に慣れてない人は避けたい。

【タクシー】
安房港から荒川登山口まで、所要約30分、料金目安は約5000円。

森の植物たち

クロバイ
【見頃】4~5月
春に開花時期を迎える常緑高木。トロッコ道でも見る

サクラツツジ
【見頃】4~6月
島内の広範囲で見られる。花は濃い桜色から白色までさまざま

ナナカマド
【見頃】5月頃
標高500mほどから分布する。白く小さな花を多数つける

ヤマボウシ
【見頃】6月頃
屋久島を南限とする落葉高木。標高500~1700mの地で見られる

ヤクシマオナガカエデ
【見頃】10月中旬
屋久島の固有種で、低地から山地の中腹にかけて生育。紅葉が見もの

森の動物たち

ヤクザル
ホンドザルと比べて体毛が長い。枝を伝ったり、毛づくろいする姿を見かける

ヤクシカ
ニホンジカの亜種。温暖な屋久島で育ったため、体格が小さく、角も短い。春には小鹿も見られる

ユニークな木々たち

ヒメシャラ
皮が何度もはがれ木肌がツルツル。黄金色の肌は森の中でひときわ目立つ

メデューサの木
八方に枝が伸びた様子からこう呼ばれる

ヤマグルマ
材質が堅いため、杉などの木にめりこんで着生して生育する広葉樹

表情の変わる石
上りと下りとでは表情が変化するから不思議!

ゾウの鼻
質感や形が文字通りゾウの鼻にそっくりの幹

ハート形の木
足場にいくつか現れるハート形の木

マグロの頭
ぱっくりと開いた口がまるでマグロの頭のよう

子宝杉
へそのような窪みがあり、母体に見えることが由来

荒川登山口から登山開始!前半はトロッコ道をてくてくと

荒川登山口で朝食、トイレ、準備運動を済ませたら、いよいよ憧れの縄文杉に会いに行く山旅が始まる。登山口すぐから始まるトロッコ道は、もともと伐採した杉を運搬するトロッコが走っていた線路跡。現在、屋久杉を積んだトロッコが走る姿を見ることはないが、軌道に点在する切り株から伐採の歴史が感じられる。清冽な沢やいくつもの橋、小さな草花を眺めながら歩いていくと、小杉谷橋を渡って小杉谷集落跡に到着する。杉の伐採で栄えたこの集落にはかつて学校や商店、郵便局などがあり、多くの人が住んでいた。集落の人たちが下山するときはトロッコに乗っていたという、屋久島ならではの話も興味深い。小杉谷集落跡でしばし休憩した後は、再びトロッコ道へ。40分ほど歩けば、縄文杉コース最初の著名木である三代杉に出会う。倒木更新、切り株更新を経て今を生きる三代目をバックに記念撮影は欠かせない。さらに45分ほど進むと、橋の手前に仁王像に例えられた仁王杉が現れる。現在は阿形のみが立ち、木々に囲まれて少しわかりにくいが、10mほど進んだ左手に吽形が倒れている。倒れてもなお、存在感を放つ姿に屋久杉の歴史の深さを感じる。

【START】1.荒川登山口

夜明け前に標高600mの登山口に到着
シーズン中は早朝にもかかわらず多くの登山客が集まる登山口。夜明け前の出発になる場合がほとんどなので、気温によって防寒着で体温調節を。ヘッドランプもあると便利。

普段あまり使わない筋肉を使うので準備運動は念入りに

2.トロッコ道

長いトロッコ軌道は朝の空気の中で元気よく
トロッコ道と呼ばれる運搬車輌用の軌道が、登山口すぐから始まる。大株歩道入口まで約8kmにおよび、全行程の大半を占める。途中、トンネルや橋、伐採時の機関車などがある。

ガイド’sアドバイス
トロッコ道のレールより外側は滑りやすいので注意。道をゆずるときは、谷に落ちないよう、山側によけること。景色を見るときは足元が不注意になりやすいので、後方の登山者に注意しながら立ち止まってから観賞しよう。

前半は枕木のみで、後半は木道が敷かれている

トロッコ機関車
小杉谷集落跡までの間で見られる古いトロッコ機関車。すでに朽ちているが、そこから植物が生育する光景は神秘的。

トンネル
登山口からすぐの場所にあり、人が通ると感知してランプが着く。まるで「いってらっしゃい」といわれているかのようだ。


登山中たびたび現れる橋。ここから眺める沢や森は、島の自然の豊かさを見ているかのよう。ただし、なかには欄干がないスリリングな橋も!

3.小杉谷橋

“歩きにくい”トロッコ道から“歩きやすい”トロッコ道へ…そばの神社で安全祈願
小杉谷橋に到着すると、トロッコ道は左右に分岐。登山道としてのルートは右だが、左へ行くと山の安全を祈願した大山神社がある。登頂と安全を祈って参拝しておこう。

周辺は橋を入れた撮影ポイントとしておすすめ

鳥居の奥には石段があり、上ると小さな社がある

4.小杉谷集落跡

林業の歴史を感じる集落跡地で最初の休憩
昭和35(1960)年には、500人以上が住んでいた集落の跡地。一角に平木葺き屋根の東屋やベンチがあり、休憩ポイントとしてひと息つく登山客が多い。

HISTORY
小杉谷は、大正12(1923)年から昭和45(1970)年にかけて行われた杉の伐採で栄えた集落。最盛期には133世帯が暮らし、商店や理髪店があった。現在は、小・中学校の跡地がある。

5.三代杉

三度の転生を繰り返した巨樹に注目
小杉谷集落跡から40分ほど歩けば、縄文杉コース最初の屋久杉である三代杉が道沿いに見えてくる。倒れた木の上に新しい芽が根付き、2代目、3代目と成長を続ける杉のたくましさに感嘆する。

推定樹齢/350年(三代目)
樹高/38.4m
胸高周囲/4.4m

雨量豊富な屋久島では世代交替を経て巨木へと成長を続ける

倒木、伐採ののちに切り株から三代目が成育している

コケの絨毯から伸びた杉の赤ちゃん

6.仁王杉(阿形)

森を守ってきた屋久杉にごあいさつ
三代杉からさらに進むと、橋の手前に仁王杉が現れる。2000年に倒木した吽形(うんぎょう)と合わせて寺門の左右に立つ仁王像のようだったことから命名された。複雑にうねる幹は迫力がある。

推定樹齢/不明
樹高/22.8m
胸高周囲/8.3m

木々に囲まれているので見過ごさないよう注意

見どころ
幹の中央にある窪みが、阿形のように口を開いているように見える。

10mほど先に倒木した吽形がある

トロッコ道が終わった後は、本格的な山道の始まり

大株歩道入口へ到着するのは出発してから2時間半から3時間経った頃。長いトロッコ道も終点を迎え、勾配のある本格的な登山道が始まる。ここで一度ザックを下ろして、トイレや水分補給を行ってから再出発だ。岩や木の根を越えて深い森を進んでいくと、樹齢2000年、屋久島2番目の胸高周囲を誇った翁杉が現れる。残念ながら2010年9月に倒れてしまった翁杉は、ガイドの間でも人気の杉だった。痛々しく倒木が横たわっているが、太陽の日が差し込むそこは倒木更新の可能性があり、数千年後にはまた新しい巨木が育っていることだろう。翁杉に別れを告げておよそ5分。縄文杉の次に人気があるウィルソン株へ。開けた空間に鎮座する切り株の内部は、大人何人分ものスペースがあるほど大きい。入って右手の隅から見上げれば、空がハートの形に見える。この写真を携帯やスマホの待ち受けにすると、恋の願いが叶うとか。切り株内に流れる水の音に耳を澄ませば、ウィルソン株の静かな鼓動が聞こえてきそうだ。ウィルソン株から先には、「心臓破りの1~3丁目」と呼ばれる急な上り階段がある。ここさえ抜ければ再び緩やかになるため、気合を入れて臨みたい。

7.大株歩道入口

2つ目の休憩スポットでトイレ休憩
出発してから約2時間半から3時間、ここでようやくコースの前半が終了。トロッコ道が終わり、ここから始まる本格的な山道に備えて、一度休憩して出発しよう。

水汲み場がある

再出発する山道へは急勾配の階段を上る

トイレ&休憩スポット

高カロリーで、携帯しやすく、歩きながらでも食べやすいものが好ましい。個包装されたナッツ入りのシリアルバーやゼリー飲料などがおすすめ。

オススメの行動食はコレ

8.翁杉(倒木)

森が生きていることを教えてくれる倒木
岩や木の根を越えて進んでいくと、海の安全を守る神「塩土翁」の名に由来する翁杉が現れる。内部の空洞化が進み、着生木の重さに耐えきれず倒木したが、幹の雄々しい印象はそのままだ。

推定樹齢/2000年
樹高/23.7m
胸高周囲/12.6m
※2010年9月まで

現在
倒木更新の可能性があり、数千年後には新たな巨木が立っているかも

2010年9月までは
2010年9月までは縄文杉の次に胸高周囲のある巨木だった

9.ウィルソン株

森が開けたらウワサの切り株!中を見上げると…
翁杉に別れを告げておよそ5分。植物学者アーネスト・ウィルソン博士が世界へ発表したことから名前が付けられたウィルソン株へ。博士が洞窟と思って雨宿りしたというほど巨大だ。

HISTORY
天正14(1586)年、豊臣秀吉が島津藩へ命じて伐採。株の近くには伐採の残りと思われる幹の先端があり、それから分析すると樹高はなんと42m。屋久杉でもっとも高い存在だったかもしれない。

推定樹齢/2000年
樹高/不明
切り口の周囲/13.8m

大きく口が開けた切り株は大人十数名が入れるほど大きい

見どころ
入って右手の隅から上を見上げれば、ハートマークに見える

ガイド’sアドバイス
上り階段が続くふんばりどころ。木の階段は滑りやすいところもあるので、体の向きを少し横に向けて上ると滑りにくいですよ。

ついに世界遺産登録地域へ縄文杉と感動のご対面

次に登場するのが大王杉。まっすぐに幹を伸ばし、四方に枝を広げる姿は大王の名にふさわしい風格がある。ここまで来ると目指す縄文杉まであとひと頑張り!大王杉からまもなく、世界遺産登録地域の看板が目に入る。ここからすぐの場所にあるのが夫婦杉だ。まるで夫婦が手を取り合っているかのようなほほえましい姿に、登山の疲れも吹き飛びそうだ。夫婦杉のような合体木は屋久杉にはよく見られる現象で、その様子から夫婦や親子に例えられることが多いとか。やがて、周囲の森は深みを増し、名を持たずとも立派な屋久杉と思われる巨樹がいたるところに根を下ろしている。縄文杉はもう目と鼻の先だ。岩場の上り下りを繰り返しながら歩くこと約30分。これまでとは雰囲気が異なる木の階段を上りきると、ついに縄文杉が現れる。樹齢7200年とも2170年ともいわれ、定かではないが、樹高は25.3m、胸高周囲は大人十数人が両手をつないでひとまわりという16.4m。展望デッキ越しからでも伝わる圧倒的な存在感を放つ老木に、畏怖の念と達成感でしばし目が離せなくなる。

10.大王杉

雄々しい姿を仰ぎ見ながら一歩ずつ進もう
いくつも続く階段を上っていると、縄文杉が発見されるまで屋久島最大とされていた大王杉に出会う。急な斜面に立ち、下から仰ぎ見るとその巨大さがよくわかる。

推定樹齢/3000年
樹高/24.7m
胸高周囲/11.1m

天に向かってまっすぐに幹を伸ばしている

見どころ
両手をのばしているような枝ぶりに圧倒される

後半は水が流れる足場が多いので足元に注意しよう

世界自然遺産登録地域
大王杉からまもなく、世界自然遺産登録地域の看板が目に入る。

トイレ&休憩スポット
大王杉を過ぎて5分ほどの場所にある木製ベンチが休憩ポイント。携帯トイレブースもある。

11.夫婦杉

支えあう二本の屋久杉。縄文杉まであと少し
夫婦杉の看板から少し奥に立つ2本の杉。屋久杉によく見られる枝が癒合して成長した合体木だが、高さ10m程の高い場所でつながる木は珍しい。向かって右は夫、左は妻といわれている。

推定樹齢/夫2000年・妻1500年
樹高/夫22.9m・妻25.5m
胸高周囲/夫10.9m・妻5.8m

秋はマルバヤマシグレやナナカマドが色づく

12.縄文杉

やっと会えた!スピリチュアルな雰囲気に包まれた縄文杉
昭和41(1966)年に発見された屋久杉最大の老樹。当時はその姿と発見者の名前から「大岩杉」と呼ばれていた。樹齢はいまだ不明。数本の木が合体した合体木という説もあるが、定かではない。ゴツゴツした木肌や大きな枝ぶりで、荘厳な雰囲気が漂っている。

HISTORY
発見当初は樹齢4000年、のちに周辺の杉と比較して樹齢7200年と推定されたが、その後、現存している部分を調べたところ2170年と判定。しかし内部はすでに空洞化しているため、結局謎に包まれている。

推定樹齢/不明
樹高/25.3m
胸高周囲/16.4m

見どころ
凹凸のある木肌は人間の横顔に見える。まるで生きているようだ!

+αで山小屋に一泊

縄文杉からさらに15分ほど登れば高塚小屋がある。宮之浦岳へ縦走する場合に重宝する山小屋で、近年は朝焼けに染まる縄文杉を狙う登山者も増えてきた。宿泊する際は寝袋や食料、テントなど十分な装備で挑もう。

淡いオレンジ色に染まる早朝の縄文杉

高塚小屋には20人ほど泊まれる

帰り道も必見!時間帯でこんなに違う

ウィルソン株の場合…

午前
上に光が当たり、下は影になっている

午後
明暗がなく、全体がはっきり見える

ガイド'sアドバイス

往路と間逆の角度から眺める森もオツなもの。メデューサの木は復路のほうが発見しやすく、日の当たり方が往路よりもいいポイントもある。長いトロッコ道も、植物や苔を観察しながら歩けば楽しさ倍増です。

筆者:mapple

まっぷる屋久島・奄美 種子島’19

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この記事の出典元は「まっぷる屋久島・奄美 種子島’19」です。掲載した内容は、2017年6月~12月の取材・調査によるものです。飲食店メニューや商品内容、料金ほか各種データが変更されたり、季節による変動や臨時休業などでご利用できない場合があります。また消費税の見直しにより各種料金が変更される場合があります。そのため施設により税別で料金を表示している場合があります。ご利用の際には改めて事前にご確認ください。

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