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岡山駅を発着する路線~岡山駅は交通の要衝で山陽新幹線の始発も多い?~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年11月18日

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岡山駅を発着する路線~岡山駅は交通の要衝で山陽新幹線の始発も多い?~

中国地方の玄関口となる岡山県は、古くから交通の要衝として栄えました。JR岡山駅は山陰・四国エリアへの移動拠点として、多くの人に利用されています。

岡山駅の路線として山陽新幹線が作られることになった経緯

山陽本線は明治時代半ばに開通して以来、日本の交通と物流を支えてきました。昭和30年代になると山陽本線の需要がさらに高まり、輸送力増強が求められるようになります。
そこで計画されたのが、山陽新幹線でした。東京駅~新大阪駅を結ぶ東海道新幹線は、1964(昭和39)年に開通しています。これを延伸する形で新大阪駅~岡山駅の建設が決定し、1967(昭和42)年3月に兵庫県赤穂市(あこうし)で着工されました。

山陽新幹線ファンを魅了する吉井川橋梁

山陽新幹線の吉井川橋梁(よしいがわきょうりょう)は、岡山県の三大河川の一つである吉井川を渡るための山陽新幹線専用の橋梁で、長さは669mあります。これは山陽新幹線エリアで一番長く、吉井川橋梁を走る山陽新幹線の風景は多くの鉄道ファンを魅了しています。

岡山駅は多くの路線が乗り入れる交通の結節点に

1972(昭和47)年、山陽新幹線の新大阪駅~岡山駅が開通します。岡山駅では新幹線開通に合わせて、米子や松江などの山陰とを結ぶ特急列車の運行も開始します。新幹線の車両所も、新たに設置されました。

現在、山陽新幹線管内には、博多・広島・岡山の3カ所に車両所があります。最も大きいのが博多にある車両所(JR西日本 博多総合車両所)で、全般検査をはじめとする全ての検査に必要な建物と設備が整備されています。岡山の車両所(JR西日本 博多総合車両所岡山支所)では数ある検査のうち、交番検査と仕業検査を実施しています。

岡山駅は、本州と四国、山陰と山陽を結ぶ交通の結節点。多くの路線が乗り入れています。

岡山駅~東京駅の路線で起きている新幹線と航空機のシェア争い

岡山空港のジェット化が比較的遅かったため、東京駅~岡山駅は新幹線優位の区間でした。しかし2000(平成12)年の航空法の改正により、飛行機の運賃を航空会社が自由に設定できるようになりました。新幹線より安く移動できる航空機の登場や岡山空港の利便性向上によって新幹線のシェアは一時的に下がりますが、2003(平成15)年に品川駅が開業。東京駅~岡山駅に新幹線が1時間に2~3本走るようになってからは、再びシェアを取り戻しています

山陽新幹線では、新大阪駅~岡山駅の利用者が最も多いのです。この乗客ニーズに応えるとともに、首都圏への航空機との競争力を強化するため、岡山以西の区間より多くの列車が設定され、東京駅~岡山駅を運転する「ひかり号」も設定されています。

岡山の車両所へ新幹線が博多から異例の避難!? ~九州を襲った超大型の台風10号~

2020(令和2)年9月、九州を超大型の台風10号が襲いました。JR西日本は台風襲来に備え、博多の車両所に滞泊予定だった山陽新幹線のうち、5編成を広島の車両所に、1編成を岡山の車両所に避難させ、話題となります。

防災を理由に新幹線を別の車両所に移動させるのは、異例のことです。ハザードマップによると、岡山の車両所は「洪水による浸水の恐れあり」となっていますが、JR西日本では、浸水を想定して車両所に土嚢を配備。車両を安全な場所に避難させるためのガイドラインを策定しています。

岡山駅で分離して各路線へ。消えた寝台列車と残った「サンライズ出雲・瀬戸」

サンライズ出雲(いずも)」と「サンライズ瀬戸は、現在でも定期運行を続けている唯一の寝台列車です。1998(平成10)年の運転開始以降、安定した乗車率を維持しています。「サンライズ出雲」は東京~出雲、「サンライズ瀬戸」は東京~高松を結んでおり、東京駅を連結した状態で出発。岡山駅で分離し、それぞれが出雲と高松を目指します。

寝台列車が次々と姿を消す中、なぜこの2列車だけが生き残れたのでしょうか。その秘訣が、快適性とダイヤです。1980年代の寝台列車は、開放式の寝台が主流でした。JRは「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」を設計する際、プライバシーに配慮した個室寝台をメインに配置。住宅メーカーと共同開発することで、より快適な個室寝台が実現したのです。
また、観光やビジネスなどのニーズに対応するため、航空機や新幹線が運行していない時間帯に移動できるようなダイヤになっているのです。

>>憧れの「サンライズ出雲」乗車体験ルポ

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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から岡山県を分析!
岡山県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。岡山の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!

Part.1 地図で読み解く岡山の大地

・瀬戸内海はどうやってできた?岡山県の成り立ち
・美作はなぜ西日本有数の温泉地なのか
・岡山県指定天然記念物井倉洞はどうやってできた?
・山から貝の化石がとれる不思議
・その大きさは世界2位! 児島湖はなぜ造られたのか?
・「晴れの国岡山」は「天文王国おかやま」だった!
・笠岡市がカブトガニ有数の生息地になった理由

…などなど岡山のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 岡山を走る充実の交通網

・瀬戸大橋が鉄道と併用できた理由
・西日本唯一の臨海鉄道線「水島臨海鉄道」の変遷を知る
・わずか16年で廃線になった、幻の三蟠鉄道
・津山扇形機関車庫から見る、岡山県の鉄道の歴史
・山陽新幹線は岡山発が多い?交通の要所・岡山駅のスゴさ
・日本で最も短い路面電車が地元で愛される理由

…などなど岡山ならではの鉄道事情を網羅。

Part.3 岡山で動いた歴史の瞬間

・伝説の城「鬼ノ城」は古代日本の防衛ラインだった
・巨大古墳群からひもとく吉備国と大和朝廷の関係
・戦国大名・宇喜多直家は、邑久郡の小領主だった
・難攻不落の備中高松城を、血を流さずに攻め落とせ!
・宇喜多秀家が基礎を築き池田家が整備した城下町
・岡山藩藩主の憩いの場として築かれた大庭園・後楽園

…などなど、激動の岡山の歴史に興味を惹きつける。

Part.4 岡山で生まれた産業や文化

・古墳時代から受け継がれる備前焼
・岡山県の名産品・白桃は、なぜこんなにおいしいのか?
・蒜山原野の開拓とジャージー牛導入の歴史
・養蚕・イグサ・綿・デニム…。岡山が誇る繊維業
・瀬戸内工業地域・水島コンビナートの誕生秘話
・倉敷市が一大観光地に成長した理由
・刀工集団・長船派は、どのようにして生まれたのか

…などなど岡山の発展の歩みをたどる。

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