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司馬懿の権力掌握~魏宮中のライバル曹爽を出し抜き魏の実権を握る~

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2021年12月14日

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司馬懿の権力掌握~魏宮中のライバル曹爽を出し抜き魏の実権を握る~

魏宮中のライバル曹爽を出し抜き、司馬懿が魏の実権を握ります。

司馬懿は曹爽を油断させてクーデターへ

魏では曹爽(そうそう)司馬懿(しばい)を閑職に追いやり、実権を握っていました。両者は表向き対立することはありませんでしたが、曹爽が244年に司馬懿の反対を押し切って蜀に侵攻し大敗北を喫すると、両者の対立は深まっていきます。

先に動いたのは司馬懿です。彼は247年に病気を理由に自宅に引き籠りました。これは政敵を油断させる策略でした。曹爽一派の重臣が訪れた際も耄碌(もうろく)したような態度を装い、曹爽を安心させることに成功します。

そして249年、司馬懿は曹爽一党が皇帝を擁して出かけた隙をついて一気呵成(いっきかせい)にクーデターを実行に移します。皇太后の裁可を取り付け、城門を閉じたのです。そして甘言を用いて曹爽を投降させると、一族、側近もろとも殺害しました(正始の変)。さらに2年後には皇族を鄴に集めて軟禁し、司馬懿は権力を一手に握ったのです。

【司馬懿の権力掌握注目の武将】諸葛誕とはどんな武将?

曹爽政権下で出世し、王淩(おうりょう)の反乱を鎮めた功績で鎮東将軍・仮節・都督揚州諸軍事となり、さらに毌丘倹(かんきゅうけん)・文欽(ぶんきん)の反乱を鎮圧するものの、司馬氏への恐怖から私兵を蓄えました。257年、洛陽への召喚を機に反司馬氏の兵を挙げ呉と結びましたが、胡奮(こふん)に敗れ殺害されました。

司馬懿と曹爽の対立は君主と名士の勢力争い

曹爽と司馬懿の対立の背景には、君主と名士(めいし)の勢力争いという側面もあります。皇帝の一族である曹爽は名士トップの司馬懿を排除し、名士勢力を一掃しようとしました。司馬懿がこれに反撃し、名士の優位を決定づけたのです。

魏のクーデターは呉にとって好機でしたが、当時の呉は後継争いに揺れていました。呉では、孫権(そんけん)に先んじて皇太子の孫登(そんとう)が亡くなったあと、その弟の孫和(そんか)と孫覇(そんは)が跡目争いを始めます。孫権は苦悩の末に2人とも排除して強引に決着しますが、内部分裂はおさまらず孫権の死後も権力闘争が続いたのでした。

【司馬懿の権力掌握】三国志演義では?

司馬氏のクーデターによって命を落としたひとりに何晏(かあん)がいます。彼は三国志の幕開けを飾る大将軍・何進の孫。曹操の養子として養育され、老荘思想を復活させて名声を得、曹爽に抜擢されて九品中正制度を改革するなど、人事を掌握していました。

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【見どころ】目次より一部抜粋

■序章 三国志とはなにか?
【『三国志』と『三国志演義』】三国志といっても正史と演義のふたつが存在する
【日本人と三国志】江戸時代に始まる日本の三国志ブーム
【名士の社会】三国志の争いに大きな影響を与えた人々

■第1章 曹操の華北制覇
【黄巾の乱】太平道の張角が信徒を率いて蜂起! 群雄割拠の時代が幕を開ける
【董卓の死】子飼いの将に裏切られ命を落とした暴君
【呂布追討】呂布に徐州を奪われた劉備、曹操とともに呂布を討つ ほか
~コラム~くらべて楽しむ三国志
董卓の死/曹操・劉備・孫権の人物像

■第2章 三国時代のはじまり
【三顧の礼】荊州にて不遇の日々を送る劉備、諸葛亮と出会う
【赤壁の戦い】業火が曹操の水軍を焼き尽くした三国志最大の戦い
【樊城の戦い】樊城を陥落寸前まで追い詰めた関羽、呉の寝返りにより麦城に散る!
【曹操の死】曹操の死と曹丕の即位が三国時代の幕を開ける ほか
~コラム~くらべて楽しむ三国志
三顧の礼/諸葛亮と周瑜の角逐/錦馬超/『孟徳新書』/関帝信仰

■第3章 諸葛亮の北伐
【曹丕の南征】弱体化した呉を狙うも敗退し、蜀呉同盟復活の契機となる
【第一次北伐】劉備の念願をかなえるべく、諸葛亮が長安攻略を目指す
【第五次北伐】魏の持久戦術に成す術なく、五丈原で諸葛亮の命が尽きる

■終章 三国時代の終焉
【蜀の滅亡】厭戦気分の高まる蜀になだれ込み、成都を強行軍によって占領した魏
【魏の滅亡】司馬氏に乗っ取られた魏、禅譲によって晋に取って代わられる
【呉の滅亡】暴君・孫晧の悪政に付け込んで一斉に晋軍が侵攻 ほか

監修者紹介

渡邉義浩(わたなべよしひろ)
1962年生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻修了。早稲田大学文学学術院教授。専門は中国古代思想史。文学博士。主な著書に『三国志事典』(大修館書店)、『「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち』(講談社)、『三国志 演義から正史、そして史実へ』(中公新書)などがある。

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