更新日: 2023年8月27日
【三重】空気がおいしい「赤目四十八滝」紅葉ハイキング!
今回は三重県名張市・赤目町の渓谷にあり、大自然に癒される「赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)」をご紹介します。
名張といえば赤目四十八滝、赤目四十八滝といえば紅葉というぐらい、毎年見頃の11月頃にはたくさんの人が訪れます。
美しく彩る紅葉を眺めながら、気持ちよく体を動かす場所としても最適。
一歩渓谷に足を踏み入れれば、澄みきったマイナスイオンの空間に癒されますよ!
目次
室生赤目青山国定公園内に位置する「赤目四十八滝」
赤目四十八滝は、奈良県から三重県にまたがる「室生赤目(むろうあかめ)青山国定公園」にも指定されているほか、「平成の名水百選」「日本の滝百選」「森林浴の森百選」、「遊歩百選」 にも選ばれている場所です。滝の名前にある「四十八」は、「滝がたくさんある」という意味でつけられたのだそうです。
約4キロにわたる渓谷内の道は整備された遊歩道となっており、安全確認をするスタッフもいますので、安心して散策することができます。
車で向かう場合は、大阪から西名阪・名阪高速で約2時間。渓谷の入り口前にある駐車場が利用可能(有料)です。電車で行く場合は大阪上本町駅から近鉄大阪線で約1時間10分。最寄駅の赤目口駅で降り、バスに乗り換えて約10分で赤目四十八滝に到着です。
公式HP:忍者修行の里 赤目四十八滝 公式サイト
※新型コロナウイルスに対する対応については下記URLをご確認ください。
http://www.akame48taki.com/info/14555/14555/
赤目四十八滝
- 住所
- 三重県名張市三重県名張市赤目町長坂861‐1
- 交通
- 近鉄大阪線赤目口駅から三重交通赤目滝行きバスで10分、終点下車すぐ
- 営業期間
- 通年※悪天候の場合はクローズ
- 営業時間
- 8:30~17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- 入山料(日本サンショウウオセンター入場料込)=大人500円、小・中学生250円
赤目五瀑を楽しむ!紅葉ハイキングコース
せっかく赤目四十八滝に行くのなら、特に見ごたえのある5つの滝「赤目五瀑」を見に行ってみてください。5つの滝の名前は入り口から順に、「不動滝(ふどうだき)」→「千手滝(せんじゅだき)」→「布曳滝(ぬのびきだき)」→「荷担滝(にないだき)」→「琵琶滝(びわだき)」です。
ゴールの琵琶滝までは、片道約80分。帰りは来た道を戻るのが一般的なコースです。往復は約3時間見ておいてください。
「渓谷ハイキングコース」は中級コースということで、普段全く運動しない人にとっては多少疲れてしまうかもしれませんが、ご高齢の方も歩いておられます。無理をせずに、休憩をたくさん挟みながら自分のペースでゆっくり歩くとよいでしょう。
トイレや休憩場所も完備されていますので、安心して進めますよ。
道はきちんと整備されていますが、多少足場が悪い場所や、上り下りもあります。動きやすい服装や歩きやすい靴(トレッキングシューズ・スニーカー等)で、飲み物なども持参するとよいでしょう。
繊細な美しさの「千手滝」
まずは、赤目五瀑のなかでも特に紅葉時期にみて欲しい、3つの滝をご紹介します。
赤目五瀑のなかで2番目に目にする「千手滝(せんじゅだき)」は、「千手」のようにいくつもの流れに分かれ、細く落水する様子が特徴の滝。絶壁の岩から流れ落ち、色鮮やかな紅葉と調和する様子は息をのむ美しさです!
すぐ近くにお茶屋さんがあるので、しばし休憩をしながらゆっくりと滝を眺めるのもよいですね。
インスタ映えな「荷担滝」
さらに進むと4番目に目にするのが「荷担滝(にないだき)」。岩を挟んでふたつに別れている様子が、まるで荷を担っているかのようであることからその名がつけられたのだそう。
多くのカメラ愛好家の方が好んで撮影するスポットでもあり、「渓谷一の景観」とも称されています。
心身を癒す「琵琶滝」
赤目五瀑の最後になるのが「琵琶滝(びわだき) 」。コースの奥の方であるためか、ひと気も少なく静かなエリアにあります。
静かに目を閉じてみれば、深い森に包まれた空気と滝の音に、心が癒されることでしょう。
夜に見たい「幽玄の竹灯」はデートにもおすすめ
赤目四十八滝の楽しみ方は日中だけではありません。
夜間は、竹灯りを使ったライトアップイベント、「幽玄の竹灯(ゆうげんのたけあかり)」が実施され、1,000本余りに及ぶ竹灯が渓谷内を幻想的に照らし出されるのです!
また、期間中は地元の名産や流行のグルメなどの夜店や竹灯手作り体験なども同時開催の予定とのことです。
普段は見ることのできない宵闇の赤目四十八滝を、この機会にぜひ楽しんでくださいね!
とてもロマンチックですので、デートにもおすすめです。
※変更となる可能性もありますので、お出かけの際は公式ページでご確認ください。
■幽玄の竹灯
開催期間:2020年10月24日(土)~2021年1月31日(日)
開催時間:16:30~20:00※この期間の渓谷入山時間は8:30~16:00となります
開催エリア:メインエリア日本サンショウウオセンター~不動橋まで
サブエリア赤目自然歴史博物館~日本サンショウウオセンター
入場料:大人600円、小・中学生300円※渓谷入山料含む
赤目四十八滝の魅力が深まる楽しみ方
ここまで滝の魅力を説明しましたが、実は赤目四十八滝のみどころは滝だけではありません。
赤目四十八滝の魅力をよりよく知ることができる、おすすめポイントをご紹介します。
渓谷と苔の魅力
地元の人やツウな人の間では、渓谷の景色のみならず、「岩肌」をじっくり見ることも楽しみ方の一つ。普段あまり目にしないような大きさの岩や、その形に驚くかもしれません。
また、常に湿度のある渓谷内では、岩をおおう「苔(こけ)」も美しく、青々としたその様は芸術作品のよう。
赤目四十八滝に生育する苔は、日本蘚苔(せんたい)類学会が選定する「日本の貴重なコケの森」にも選ばれていて、「苔の聖地」と言われるほどです!
一見すると同じ苔のように見えても、じっくり観察してみると様々な形をしていたり、実際に触れてみるとふわふわしているものや、独特のにおいがするものなど、色々な苔があります。
なんとここでは、「赤目渓谷・ガイドと歩く苔さんぽ」と呼ばれるツアーもあり、個性的なコケ達を、ガイドと一緒に観察することができます。
渓谷内を散策する際は、ぜひ「岩」や「苔」に注目しながら歩いてみてくださいね!
■赤目渓谷・ガイドと歩く苔さんぽ
電話番号:0595-64-2695(赤目四十八滝エコツアーデスク)
時間:午前10:00〜12:00 / 午後13:00〜15:00
料金:3,500円(渓谷入山料・・傷害保険を含みます)
催行人数:最少催行人数3名・最大催行人数10名
対象者:16歳以上の方
予約:ホームページより、ツアー出発日の2日前まで要予約
公式サイト:赤目四十八滝渓谷保勝会
野生で生息する特別天然記念物「オオサンショウウオ」
赤目四十八滝の入り口を入ると、「日本サンショウウオセンター」を通過。ここには特別天然記念物のオオサンショウウオが展示されています。「生きた化石」とも呼ばれるオオサンショウウオですが、赤目四十八滝にはたくさん野生で生息しているのです。
日中はお昼寝、夜は活発に行動するオオサンショウウオ。「幽玄の竹灯」イベントの時間に合わせて、ぜひ会いに行ってみてくださいね!
心と体を癒すお宿「対泉閣」で日帰り天然温泉
赤目四十八滝の入り口近くには、日帰りで温泉に入ることができる宿泊施設も整っています。旅の疲れを癒すには、温泉が一番!赤目温泉は天然の湯で、アルカリ単純温泉、日本療養温泉規定にも認められた良質の温泉です。
もちろん宿泊も可能です。赤目四十八滝のハイキングに名張観光、夜は竹灯りのライトアップイベントに出かけ、一日の終わりにはお宿に戻って温泉三昧。これは最高の旅となりそうです!
伊賀のかくれ宿 湯元赤目温泉隠れの湯 対泉閣(日帰り入浴)
- 住所
- 三重県名張市三重県名張市赤目町長坂682
- 交通
- 近鉄大阪線赤目口駅から三重交通赤目滝行きバスで10分、終点下車すぐ(赤目口駅から送迎あり、食事付のみ、予約制)
- 営業期間
- 通年
- 営業時間
- 10:30〜14:00(※混雑時は予告なく終了します)
- 休業日
- 不定休
- 料金
- 入浴料=中学生以上900円、3才から小学生600円/タオル販売=250円/バスタオルレンタル=350円/
渓谷内はマナーを守って、美しく彩る紅葉を見にいこう
赤目四十八滝の美しい自然を後世にも受けつぐためには、一人一人の小さな協力が必要です。自然、生態系に影響を与えないようにマナーをしっかり守って赤目四十八滝を楽しんでください!
【散策のルール】
・動植物の捕獲、採取は禁止されています。
・植生を変えないよう、登山道から外れないように注意しましょう。
・自分のゴミはきちんと持ち帰りましょう。
・マスクは極力つけるようにしてください。
・途中登山道が狭い道もあります。譲り合いの精神でお願いいたします。
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【筆者】山と高原地図 編集部
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