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東京のミニシアター⑧ シネマ・チュプキ・タバタ

東京のミニシアター⑧ シネマ・チュプキ・タバタ
撮影:353

田端駅の小さな商店街に2016年から店を構える、わずか「20席」の小さな小さな映画館「シネマ・チュプキ・タバタ」。耳慣れない「チュプキ」とはアイヌ語で「自然界の光」を意味しているのだそう。

日本初の「ユニバーサルシアター」と呼ばれるこの映画館の大きな特徴は「目の見えない人も、耳のきこえない人も、どんな人も一緒に映画を楽しめる」こと! 上映するすべての作品に「イヤホン音声ガイド」と「日本語字幕」が付き、防音の親子鑑賞室も備えています。

プログラムはドキュメンタリーからアニメまで多種多様。舞台挨拶も頻繁に行われており、ロビーの壁には無数のサインが。入ってみたらきっと驚くことだらけのミニシアターです。

著者
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音響監督の岩浪美和さんが監修・コーディネートした音響は、特にアニメファンから高く評価されています。

シネマ・チュプキ・タバタ
館内設備:1スクリーン(20席)
一般料金:1,700円
最寄り駅:田端駅
公式HP:https://chupki.jpn.org/

東京のミニシアター⑨ シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』

東京のミニシアター⑨ シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』
撮影:353

小劇場やライブハウス、古着屋など、サブカルチャーの街として広く知られている下北沢。しかし映画館はというと「下北沢トリウッド」以外なくなってしまっている状態でした。

そんななか、下北沢駅の地下化に伴う「線路跡地」の再開発から2022年に誕生したミニシアターが、「シモキタ-エキマエ-シネマ『K2(ケーツー)』」です。小ぶりでおしゃれな劇場、座り心地のいいシート、併設のカフェ。令和のミニシアターに求められるものが揃っています。

小田急線の下北沢駅からは「徒歩0分」という、究極の「駅前シネマ」。さまざまな文化的背景の人々が集う下北沢の地で「文化のハブ」として、いまいちど映画の裾野を広げてくれる場になってほしいですね!

著者
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「新しいこと」を応援するプロ、クラウドファンディング「MOTION GALLERY」の代表も運営メンバーの一人。

シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』
館内設備:1スクリーン(71席)
一般料金:1,800円
最寄り駅:下北沢駅
公式HP:https://k2-cinema.com/

東京のミニシアター⑩ Stranger

東京のミニシアター⑩ Stranger
撮影:353

墨田区菊川。美術館や博物館はあるのにミニシアターは「空白地帯」となっている東京の東エリア。そこに「新しいスタイルの映画館」を作りたい!と2022年にオープンしたのが「Stranger」です。館名は、イーストウッドやジャームッシュの映画から取られています。

「映画を知る」「映画を観る」「映画を論じる」「映画を語り合う」「映画で繋がる」という一連の映画鑑賞体験を提供するべく、カフェを併設し(カフェのみの利用も可)、イベントも多数企画。開館ほどなく、非常に大きな存在感を放つミニシアターとなりました。

群を抜いてお洒落な館内、エッジの効いた企画の数々。同業者が羨むミニシアターと言っても、そう異論はないことでしょう。

著者
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ご近所・東京都現代美術館で開催されていたディオール展にちなんでの特集上映なども、格好良かったです。

Stranger
館内設備:1スクリーン(49席)
一般料金:作品により異なります
最寄り駅:菊川駅
公式HP:https://stranger.jp/

東京のミニシアターで、一期一会な映画体験を!

ごくごく一部のみのご紹介となりましたこと、お許しくださいませ。
頻繁に利用するミニシアターでもその歴史については知らないことも多く、とても勉強になりました!

シネコンの巨大なIMAXシアターなどでしか得られない感動もある一方で、ミニシアターのパーソナルな空間だからこそ得られる映画体験もあります。
ぜひ、いろんな映画館へ行ってみてくださいね!(東京以外にも、全国には素敵なミニシアターがたくさんあります!)

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】353

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    ただの雑食な映画好き。——だったはずが、気付けば映画館スタッフに。
    映画を観る時間がめっきり減ってしまうというジレンマと戦いながら、映画ブログ『353log』を時々更新中。
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