【香川】旅行前に知っておきたいコト!食べる、見る、買う!
面積は小さくても、香川には、おいしいものや見どころがいっぱい。そんな香川で楽しむためのホットな情報と、「食べる」「見る」「買う」の3つのキーワード別に旅のポイントをご案内。...
栗林公園は紫雲山の東のふもとに広がる回遊式大名庭園で、国の特別名勝。6つの池と13の築山、1000本もの見事な松や四季折々の花木が「一歩一景」と称えられる美しい景観を見せてくれる。
栗林公園の土台を築いたのは16世紀後半、当時の豪族佐藤氏。その後、讃岐藩主生駒氏が造園し、高松藩松平家の歴代藩主が修築を重ねた。以降明治維新に至るまで228年間、松平家11代の下屋敷として使われていた。
全国に24か所ある特別名勝の庭園のなかで、日本最大の広さを誇る。敷地面積は約75万㎡におよび、東京ドーム16個分に相当。日本式の南庭と開放的な明治様式の北庭に分かれ、自然美と造形美が融合した回遊式大名庭園と称される。
園内を全部見て歩くと2時間ほどが必要。入り口でもらえる案内図で紹介しているモデルコースを参考に、1時間程度でまわることもできる。時間に余裕があれば掬月亭(→P.39・40)で抹茶と菓子をいただきながらの観賞もおすすめ。
造形美に心奪われる園内随一のビューポイント
南湖の東にそびえる築山。紫雲山を背景に掬月亭、手前に偃月橋の美しい景色が広がる。南湖の全景も眺められる。
圧巻の景色が広がる、栗林公園のハイライトです
北湖の開放感あふれる風景を一望
園内の中央に位置する、北湖の東岸にある築山。頂からは紫雲山を背景に紅色の梅林橋が目を引く雄大な景観が楽しめる。
北湖の北側にある朱塗りの梅林橋から、築山が富士山の形に見えることから芙蓉峰と名が付いたそう
横から見れば箱のような形をしている複雑な箱松は、300年以上にわたる手入れのたまもの
園内で最も大きなアーチ型の木橋
南湖に架かる木造橋で、美しい反りが特徴。湖面に映った橋の影が偃月(三日月)のように見えたことが名の由来。
皇族の来園を機に生まれた松の名所
多くの皇族の方々が来園されたときにお手植えされた5本の松。園内でもひと際高い木々が並ぶ姿は壮観。
威風堂々とした園内屈指の名松
亀の形をした岩(約110個の石組)の背に鶴が舞う姿を模した松。もと松平家の家老、稲田家の屋敷にあったもの。
お抹茶でひと休みオススメ
園内にある、江戸時代初期に建てられた数奇屋造りの建物で、南湖を眺めながら抹茶を楽しむことができる。絶景を見ながらほっこり休憩はいかが。
旧藩主が茶室として使った建物
抹茶(菓子付)が楽しめる
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