【東京 大人旅】新しい目的地 東京 Re-VISIT TOKYO by「Re」
20代だった頃、大人が似合う場所に憧れていた。その世界に足を踏み入れたかったけど、やはり二の足を踏んでしまった。年月が流れて自分も大人になった。あの時はただの憧れだった場所が似合うようになっただろうか...
更新日: 2022年7月7日
「今年は前厄だから厄除けに行こうかな」「最近ツイていないから厄払いした方がいいかな」など、そんな風に思っている方が多いかもしれません。
一般的に厄除けは「これから起こるとされる厄を避ける」ための祈祷でお寺で行われ、厄払いは「すでに降りかかっている災難を払う」ための儀式で神社で行われます。
ただ厳密に分かれているわけではないので、厄除け、厄払いをお寺、神社のどちらで受けても問題はありません。
今回は東京でおすすめの厄除け・厄払いができる寺社をご紹介します。
「関東の厄除け三大師」の一つである西新井大師は、東武大師線の大師前駅よりすぐ。お寺の正式名は五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)です。天長3年(826年)、厄災消除の祈願寺として創建されました。大師とは真言宗の開祖である弘法大師様(空海)のことですが、日本全国を巡っていることで有名ですよね。
西新井の土地の由来は実は空海が関わっています。この地で悪疫に悩む村人のために、空海自身が十一面観音像と空海の像を彫りました。そして枯れ井戸にそれらの像を安置して護摩祈願をすると清らかな水が湧き、村人たちの病が平癒したとのこと。その井戸がお堂の西側にあったため「西新井」の地名となったと伝えられています。
總持寺は創建の目的が厄除けであり、江戸時代にはとくに女性の厄除けの祈願寺として有名でした。現在では地域の人だけでなく遠方からも多くの参拝者が訪れています。厄除けはご本尊で荒れる弘法大師様の御宝の前にて、護摩祈願をもって行われますので、護摩焚きを見たことがない方は一度お願いしてみてもいいですね。
また西新井大師は「関東花の寺百ヶ寺」の東京1番の札所であり、境内では牡丹のほか、梅や桜、藤といった季節ごとに多くの花を愛でることができます。ほっと心を休めて欲しいとの願いからさまざまな花が育てられているので、参拝後はゆっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。
千葉県にある成田山の東京別院深川不動堂。江戸時代、市川團十郎が歌舞伎で不動明王の芝居をしたことによって、成田山の不動明王の人気が高まり、深川に別院が創建されました。またこの時代は庶民のお不動様信仰が厚く、深川への参拝は身近なものであったとされています。
ご本尊の不動明王は忿怒相(ふんぬそう)という怖い顔をしていますが、実は慈悲深い仏様です。背中の炎で煩悩や厄災を焼き切り、両手に宝剣と縄を持って、私たちを救ってくださいます。仏様の中でも強靭な力を持ち、お願いごとも叶えてくださることから、厄除けならお不動様という人も多いでしょう。
本堂内では毎日護摩修行が行われており、見学することできますのでぜひ静かに参拝してみてください。深川不動堂は見どころも多く、1万体ものクリスタルの五輪塔が奉安されていたり、「おねがい不動尊」と呼ばれる木造のお不動様がいたり、写経や写仏などの体験もできるので、時間に余裕を持って参拝することをおすすめします。
深川不動堂の立地は東京メトロ門前仲町駅より徒歩2分。駅を出てすぐの「赤門」と呼ばれる山門をくぐると、和菓子などのお店がたくさん並んでいます。お参りの前後はゆっくりと歩きたいですね。
JR御茶ノ水駅より徒歩5分、秋葉原駅より徒歩7分に鎮座し、商売繁盛のご利益で有名な神田神社。「神田明神」と呼ぶ人も多いですよね。江戸時代初期に、徳川家康公の命により江戸城の表鬼門を守護するため、大手町からここ神田の地に遷移しました。
その歴史は古く、創建は1300年も昔にさかのぼります。名だたる武将から崇敬され、江戸時代には総鎮守として幕府や江戸庶民の拠り所であった神田神社。そのご利益は商売繁盛や縁結びのほか、お願いごと全般にとても強力です。さらに近年ではアニメの聖地としても有名になり、男女年齢問わず多くの人から親しまれるようになりました。他者を受容し、先進的な家康公が崇敬していたのもうなずけますね。
またご祭神の一人が平将門公ですが、公家から武家社会への変動する時代に活躍し、人々から頼りにされ、期待に応えるため戦いに奔走した人物です。お願いごとや厄払いにとても心強いですよ。
戦国武将たちや260年も続いた江戸幕府に崇敬された神田神社のご利益は、はかり知ることができません。ぜひ参拝して厄除け・厄払いをされてみてはいかがでしょうか。
東京メトロ溜池山王駅より徒歩3分、ビルが建ち並ぶ赤坂の地に日枝神社は鎮座しています。オフィスや国会議事堂に近いことから、会社員や政治家がよく参拝する神社です。小高い丘の上にあるため、本殿まではなんとエスカレーターが設置されています。初めて参拝される方は近代的な造りに驚いてしまうかもしれません。
日枝神社は江戸の町と江戸城を鎮守し、徳川将軍家の産土神(うぶすながみ)として崇敬されてきました。主祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)で、厄除け・厄払いのほか、商売繁盛、社運隆昌にご利益があることで有名です。初詣の期間はとくに、企業の方が団体で参拝しています。
また「皇城の鎮・東都鎮護の社」と呼ばれるだけあり、都会の喧騒の中に静かに佇んでいることから、仕事の合間にほっと一息つくため参拝する人も少なくありません。
厄除け・厄払いに日枝神社が人気である理由は、境内には狛犬ではなく「猿」がいることに依ります。その昔、日本では猿は神様と人間をつなぐ存在でした。日枝神社では神様の遣いである「神猿(まさる)」がいるので、「魔が去る」ことから魔除け、厄除け、厄払いのために参拝する人が多いのです。社殿前に夫婦の「神猿」像が安置されていますので、ぜひ拝んでくださいね。
浅草の名所である浅草寺(せんそうじ)の隣に鎮座する浅草神社(あさくさじんじゃ)。起源の詳細は分かっていませんが、平安後期〜鎌倉時代の創建とされています。かの有名な三社祭は浅草神社の例大祭です。そのため、「三社権現」「三社様」とも呼ばれています。
浅草神社は厄除けと商売繁盛のご利益で有名ですが、ご祭神である三神がお神輿で町を御幸することで、地域の豊穣や豊漁を約束し、厄災を払われるとされていることも関係しているようです。神様が町の人々の生活を見守ってくださるイメージですね。
また隣の浅草寺の境内には本堂の前に、病を払う香炉や、宝蔵門の大わらじが厄除けに効果的とされているので、ぜひ一緒に参拝してみてください。
また浅草神社では、日本の伝統文化の継承を大切にされてきました。巫女舞や川柳教室のほか、寺子屋の神社版「社子屋(やしろこや)」を開催しているので、伝統文化や風習、芸能や工芸などを学ぶことが可能です。
都内有数の観光地である浅草は、1年中多くの人で賑わっています。人々の活気とエネルギーが感じられる町ですが、観光や厄払いで訪れるだけでなく、日本古来の風習について学んでも良いかもしれません。厄については浅草神社のHPに書かれているので、ぜひ読んでみてください。
都営地下鉄築地市場駅より徒歩5分の地に、波除(なみよけ)神社は鎮座します。築地の一帯はその昔は海であったことから、その名の通り「災難を除き、波を乗り切る」ことで厄除け・厄払いのスポットとして人気の高い神社です。
神社の縁起はとても興味深いもので、波を鎮められたお稲荷様に由来します。徳川4代将軍家綱公は、このエリアの埋立て工事を進めていましたが、堤防を作っても作っても波に飲まれる困難に陥ったそうです。ところがある夜、海面に光が漂い、人々が船で海に出てみると光の正体は稲荷の大神様の御神体であったとのこと。そこで人々は社殿を造り、お祀りすると波がおさまったという逸話があります。そのため波除の稲荷様として、厄除け・厄払い、災難避けなどのご利益を頂くことができるのですね。
また獅子殿には、日本一の「厄除天井大獅子」があり、多くの方が参拝に訪れます。これは江戸時代に、厄除け・災難除けの象徴であった「つきじ獅子祭」の名称が元にされていて、当時のものは消失しましたが、平成初期に再興され、令和の今なお信仰を集めています。
江戸時代に海であった築地に想いを馳せつつ、ぜひ参拝してみてください。
中央区の有形指定文化財である小網神社。東京メトロ人形町駅より徒歩5分、建物の間にひっそりと佇みつつも、圧倒的な存在感を示しています。ゲッターズ飯田さんが「東京ではここだけ、一番のパワースポット」として紹介しているので、ご存知の方も多いかもしれません。
小網神社は金運アップと強力な厄除け・厄払いにご利益があります。厄除けに関しては、第二次世界大戦に出征する氏子の兵士が全員生還。さらに東京大空襲では焼け野原となった東京の町で、戦火を免れたとされています。この実話だけでも強大な力を感じますが、由緒もとても興味深いものです。
約1000年前に天台宗の僧「恵心僧都(えしんそうず)」が萬福庵という庵を開基します。文正元年(1466年)の室町時代、庵の周辺で悪疫が流行し人々を苦しめていました。そのとき網師である翁が、海で網にかかった稲穂を持って萬福庵を訪れ、数日を過ごしたとのこと。すると庵の主の夢枕に恵心僧都が立ち、この網師の翁を稲荷大神と崇めることで、悪疫が治まるとのお告げをします。 これにより、翁を小網稲荷大明神とした神社が創建され、祈願により悪疫も消滅しました。
加えて、時の領主であり武将の太田道灌がご神徳に感銘を受け、神社を崇敬。土地を寄附し「小網山稲荷院萬福寿寺」と名付け、後の慶長年間には、これらにちなんで周辺地域が小網町と名付けられました。地名が神様のご加護によるものなので、とても強い力のある地域だと分かりますね。
なお、明治初期の神仏分離令により、社寺は分けられて「小網稲荷神社」となり、戦後は「小網神社」と名称を変えています。
社殿彫刻「強運厄除の龍」
社殿には昇り龍と下り龍の彫刻があり、「強運厄除けの龍」と呼ばれていることも見逃せません。さまざまな逸話を持つ小網神社。絶対的な厄払い・厄除けを望む方はぜひ参拝してくださいね。
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