【豊岡】とっておきの鞄とお菓子を探しに行ってみよう!
ものづくりの歴史が育む上質なかばんに、思わず手に取りたくなるかわいいお菓子たち。レトロな街並みを歩きながらあなただけのステキをみつけてみませんか。...
更新日: 2022年3月24日
私たち夫婦は二人とも旅好きで、2年強かけて世界中をバックパックで旅をしていました。
帰国後しばらくしてからまた海外へ。今度は南フランスのモンペリエで1年間暮らしました。
モンペリエでは子どもも生まれ、そのまま暮らすつもりでいたのですが、事情が変わり、一旦帰国することに。
元々私は神奈川、夫は東京出身で、「日本で暮らすなら、地方暮らしをしよう!」ということになり、兵庫県豊岡市に移住することになったのです。
今回は私たちの移住体験をお伝えしますので、移住を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください!
豊岡市は兵庫県の最北に位置し、日本海側に面した自然豊かな街。
神戸や大阪までは距離があり、車で2時間以上かかります。
コウノトリ但馬空港という小さな空港があり、東京までは乗り継ぎをして最短2時間ちょっとで到着です。
面積は東京23区よりも大きく、夏は猛暑で冬は大雪!
城崎(きのさき)温泉が人気観光地として有名ですが、それ以外にもスキー場やビーチ、キャンプ場、蟹など、観光資源に恵まれています。
また、「豊岡カバン」が有名で、カバンの自動販売機まであります!
コウノトリの野生復帰、ジェンダーギャップ解消、演劇の手法を用いたコミュニケーション教育など、他都市にはない独創的な取り組みを行っているほか、移住促進にも力を入れているため、移住を考える人たちにとって注目度の高い場所なのです。
移住にあたり、「どこに住みたいか」を夫婦であれこれ話し合いました。二人共通していたのは以下のよう条件です。
・田舎と都会の間のようなところ
・子育てに積極的なところ
・街自体が街を盛り上げようと取り組んでいるところ
・天気がいいところ
・精神的に窮屈でないところ
フランスのモンペリエは大きすぎず、小さすぎず、規模的に暮らしやすいと気に入っていたので、日本でも30万人規模の地方都市を調べたりもしました。
全部の条件にぴったり合うところを見つけるのは至難の業ですが、希望条件が明確だと、候補地を絞りやすいと言えるでしょう。
実際の探し方は色々あります。例えば、Google Mapで俯瞰してみて、「なんとなく良さそう」と思うところをチェックしたり(海外旅行中、次の目的地の決め方もこの方法でした)、移住スカウトサービスの「SMOUT(スマウト)」や、移住マッチングサービスの「ピタマチ」などで情報収集をしたり、オンライン移住相談会に参加するのもよいでしょう。
私たちは「SMOUT」で見つけた兵庫県・豊岡市の「地域おこし協力隊募集」という記事を見つけ、自分たちの知見が活かせると感じ、応募しました。
竹野の海
地方移住のメリットは沢山ありますが、私たちの感じるメリットをまとめてみます。
最初に挙げたいメリットは、「刺激を受けられること」。
海外での旅と同様、新しい土地に行くと、生活の違いや価値観に刺激を受けます。
日本国内なら、どこもそんなに違わないだろうと思われるかもしれませんが、それは大間違い!
関東と関西では、食生活や人々の気質も違うように、地方に住んでみると、食べる物も、行く店も、遊び方も、ごみの捨て方も違いました。
また、都会に慣れた人にとっては、日々の暮らしに山や海があるだけでも新しく、刺激的なものです。
今までの生活と違うことをするということは、新たな価値観や知識、選択肢を得られ、人間としての幅を広げられることにつながると感じます。
豊岡に来てから、「地のものを食べる」ということに喜びを感じるようになりました。
単純においしいということはもちろん、自分の住んでいる地域への愛着や、誇らしさから来るものなのかもしれません。
農家さんが直接野菜を並べるファーマーズマーケットなど、楽しくて仕方ありません!
都会と比べて顕著な違いがあるのが、魚の安さと新鮮さ。
初めてスーパーで魚コーナーを見たとき、魚介類の安さに驚くと同時に、「魚がキラキラ光ってる……!」と興奮したものです。
東京に住んでいた時は、1ヶ月に1回くらいしか食べていなかった魚介類ですが、豊岡に来てからは、週の半分くらいは食べるようになりました。
週末は魚をさばいて刺身とあら煮に。地酒を飲みながらプロジェクタースクリーンで映画鑑賞、というのが新しい習慣になりました。
「こんなに小さいときから、こんなにおいしいものを食べてしまって大丈夫なのか……」と、子どもの将来が不安になるほどです!
当たり前ですが、地方は東京と比べて土地の価格が違います。
空き物件もたくさんあるので、将来お店を持ちたいと考えている人や、古民家をリノベーションしたいと思っている人にとって、夢が広がります。
家賃は東京の3分の1以下!3LDKで家族3人、のびのびと広い家に住めるのも嬉しい点です。
豊岡は海も山もあるので、キャンプやハイキング、スキー、スノーボードなどのアウトドアやレジャーを気軽に楽しんでいます。
自然が身近に感じられるのは地方の特権ですね!
私はペーパードライバーだったのですが、必要にかられて運転できるようになりました!
最近は運転が楽しく思えてきているほどです。車のおかげで行動範囲が広がりますし、大きなものを気軽に買えて、子連れ家族には必須アイテムですね。
単純に、苦手だったことができるようになった、嫌いだったことが少し好きになった、ということにも、自分の成長が感じられて嬉しい気持ちになれます。
地方にもデメリットは色々あります。
あらかじめ知っておけば心構えができるかもしれませんので参考にしてください。
田舎というと、「のんびりとした景色で子供と手をつないで散歩」なんていう情景をイメージしていましたが、思った以上に車優先社会。
歩道がない道も多く、歩きにくいことがあります。都会に比べ、信号のない横断歩道で止まってくれる車はほとんどないことに驚きました。
行き先を決めず、偶然の出会いや道中の雰囲気を楽しむのが好きな私たち。
しかし豊岡市では車での移動が当たり前なので、街歩きという概念はあまりないかもしれません。
例えば休日、どこかに遊びに行こうというときは、「行く場所は決めていないけれど、○○エリアを歩いてうろうろしてこよう」という感じではなく、「○○カフェに行き、車で移動して○○のお店に行く」というように、楽しみが「ピンポイント」になってしまいがちなのは、少し残念に感じます。
都会にいると、美術館や博物館、音楽会やコンサートなどがあり、月に1~2回は文化に触れる機会がありました。しかし、地方ではそれがなかなか叶いません。
日常的に文化に触れられないというのは、なんとなく物足りなく感じることがありますが、芸術や文化の重要性を改めて知ることができた、とも言えます。
これは仕方がないことですが、実家から交通の便が良くないところを移住先に選んだため、とにかく実家に帰るのが大変です。
気軽に実家に帰れないため、大型連休などは帰省ラッシュが避けづらいのが難点です。
定期的に実家に帰るという人は、この点を考慮したほうが良いかもしれません。
見知らぬ土地に住む新鮮さや、わからないこと、知りたいことが常にある生活は楽しいもの。
自分たちの生活スタイルや感覚が変わっていくことも興味深く、自分たちの強み・弱み、成長した点などもよく見えてくるような気がします。
一方で、場所が変わっても変わらない価値観やスタンスも確認することができます。
海外を旅していたときも、長期滞在しているうちに土地や人々に馴染んでいく自分たちを楽しんでいました。
昔と比べて、転職も比較的に気軽にできるようになってきましたよね。同じように、地方移住ももっと軽い気持ちでやってみてもいいのではと思っています。
ちなみに、引っ越して数ヶ月後、移住先決定の決め手となった市長が替わるという、想定外のことが起こりました!
引っ越したばかりで私たちはまだ選挙権がなかったのですが、これも含め、いい経験だと思っています。
市民として、これからの豊岡市をどのような街にしていけるのか、楽しみにしています!
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