

更新日: 2025年8月15日
北陸観光の基本ガイド!季節の見どころ・おすすめエリア・持ち物まで、まっぷる編集部が教えます
初めて北陸旅行に行くけれど、 時期はいつがおすすめ?何泊が基本?など、よくある疑問に旅行ガイドブック「まっぷる」編集部がお答えします!
北陸といえば、石川・福井・富山の3県。それぞれに魅力あふれる観光地や名物があるので、事前準備は欠かせません。
エリアごとのおすすめスポットや、季節の見どころにグルメ、アクセス情報まで楽しく予習すれば、初めての北陸旅行も大成功間違いなし。
これから北陸への旅行を検討している方は、まずこの記事を読んで一緒に準備をしていきましょう!
目次
北陸ってどんなところ?観光するなら押さえておきたい基本情報
日本海に面した北陸地方では、四季の移ろいを感じられる風景と、海の幸や郷土料理といったグルメを満喫することができます。石川・福井・富山の3県それぞれに歴史や文化、温泉地などの魅力が詰まっているので、季節ごとに訪れたくなるエリアですよ!
<北陸3県の注目エリアと主な観光地>
①金沢:兼六園、近江町市場など
②能登:千里浜なぎさドライブウェイ、のとじま水族館など
③福井:東尋坊、永平寺など
④富山:五箇山合掌造り集落、立山黒部アルペンルートなど
北陸旅行の計画、最大のポイントは「時間に余裕を持ったプランニングをする」こと。見どころがたくさんあるので、「行きたいエリア1つにつき1日」を目安に組み立てていくのがおすすめです!

北陸観光におすすめな時期は?季節ごとの気温・服装・旬の食材
北陸の魅力は、なんといっても四季の彩りが美しいところ。春は梅や桜が街を彩り、夏は涼やかな日本海の風とともに伝統の祭りがにぎわいを見せます。秋は山々が紅葉に染まり、冬はしんしんと雪が降る幻想的な景色と名湯を堪能できます。
海の幸やご当地グルメも季節ごとに楽しみが変わるので、いつ訪れても新しい発見があるはず。北陸旅行のベストシーズンを知って、季節に合った旅を計画しましょう!
春(3月・4月・5月)の北陸旅行の楽しみ方

In Kanazawa House(石川県)
3月の北陸は、まだ冬の名残が残るエリアが多く、山間部では雪景色を楽しめる場所もあります。一方で、金沢や富山、福井などの平野部では徐々に春の気配が感じられ、雪解けとともに街歩きや温泉旅行が楽しくなる季節。4月には桜が見頃を迎え、兼六園(石川)や足羽川堤防(福井)、松川公園(富山)などのお花見スポットが人気を集めます。5月になると新緑が美しい季節に突入し、立山黒部アルペンルートの開通など、北陸ならではのダイナミックな自然体験が楽しめます。
3月はまだ寒さが残るため、コートや防寒具が必要です。4月も朝晩は冷える日があるため、脱ぎ着できるカーディガンなどがあると安心。5月になると20℃前後の過ごしやすい気候の日が多くなり、軽装+日焼け対策がちょうどよい服装になります。
■旬の食材
ホタルイカ(3~5月、富山)、春キャベツ(3~5月、福井など)

>>「ゴールデンウィークに金沢に行くなら!知っておきたい金沢の魅力や予算相場、イベントまとめ」はこちら
夏(6月・7月・8月)の北陸旅行の楽しみ方

荒磯遊歩道(福井県)
6月の北陸は梅雨入りの時期にあたりますが、関東や関西ほど雨は多くなく、しっとりとした街歩きやあじさい観賞が楽しめる季節です。7月に入ると気温は上昇しつつも、山や海に囲まれた北陸ならではの爽やかな自然が満喫できるシーズンに突入。8月は日本海の海水浴、花火大会、夏祭りが各地でにぎわい、北陸の夏の風物詩が一気に花開きます。
6月は雨対策を意識した服装(軽めのレインコートや撥水アウターなど)が活躍。7~8月は30℃を超える日もあるため、日焼け止めとともに、日差し対策グッズ(帽子やサングラス)が必須です。ただし、朝晩は比較的涼しい日もあるので、冷房・気温差対策として薄手の羽織ものがあると便利です。
■旬の食材
白エビ(4~10月、富山)、岩ガキ(6~8月、石川)

>>「【富山】夏におすすめの涼しい場所30選 夏こそおでかけしよう」はこちら
秋(9月・10月・11月)の北陸旅行の楽しみ方

菓ふぇ MURAKAMI(石川県)
9月の北陸は、夏からの混雑が落ち着き、静かに観光を楽しめる穴場の時期。10月に入ると気温はぐっと下がり、白山・立山連峰や黒部峡谷などから紅葉が始まります。11月には平地でも色づきが進んで各地で本格的な紅葉シーズンへ突入。特に兼六園(石川)や永平寺(福井)、黒部峡谷鉄道(富山)などでは紅葉と歴史・自然が融合した絶景が広がります。
9月はまだ暑い日も多いため、半袖に薄手の上着など調整しやすい服装がおすすめ。10月は長袖シャツにジャケットで快適に過ごせます。11月は朝晩の冷え込みが強まり、セーターや厚手のアウターが必要になる日も。特に山間部や渓谷では一気に寒さが進むため、防寒対策は万全にしておくと安心です。
■旬の食材
甘エビ(9~2月、金沢・富山)、ベニズワイガニ(9~5月、福井・富山)

>>「北陸のおすすめの紅葉スポット 例年の見頃時期やイベント、ライトアップなど情報満載」はこちら
冬(12月・1月・2月)の北陸旅行の楽しみ方

富山市ガラス美術館(富山県)
12月の北陸は本格的な冬の始まり。日本海からの寒気の影響で、雪が降り始める地域も多く、しんとした雪景色と温泉が楽しめる季節です。1月は最も寒さが厳しい時期ですが、雪化粧の兼六園や幻想的な温泉街(山中・山代・あわら温泉など)で北陸ならではの冬旅が満喫できます。2月には各地で冬のイベントや雪祭り、伝統行事が行われ、冬の味覚とともに「しっとり美しい北陸の冬」を味わえる貴重なシーズンです。
12〜2月の北陸は、最低気温が0℃前後まで下がる日も多く、防寒対策が必須です。ダウンジャケットや手袋、マフラーなどを準備しましょう。雪が積もる地域では、滑りにくい靴底や防水靴があると安心。また、積雪の影響で交通機関に影響が出ることもあるため、スケジュールには余裕を持って計画を立てるのがおすすめです。
■旬の食材
越前がに(11~3月、福井)、寒ブリ(11月下旬~2月上旬、富山)

初めての北陸観光なら絶対行きたい!各エリアの見どころ
冒頭でふれたように、北陸旅行の一番のコツは「旅のメイン目的(絶対に行きたい場所)を決めて、訪れるエリアを絞って計画を立てる」こと。
ここからは、北陸3県(石川・福井・富山)の注目エリアごとに、初めての旅行にぴったりなおすすめスポットをピックアップしてご紹介していきます!
北陸旅行で行きたい!金沢エリア(石川県)のおすすめ

加賀百万石の城下町・金沢は日本を代表する観光地のひとつ。日本三名園の兼六園、お茶屋街の雰囲気を色濃く残すひがし茶屋街に武家屋敷群、そして華やかな海鮮丼や寿司で堪能できる海の幸と、旅のメニューに事欠きません。また、加賀友禅や九谷焼などの伝統工芸品も要チェックです!
代表的スポット:兼六園、ひがし茶屋街、金沢21世紀美術館、近江町市場、長町武家屋敷跡など
こんな人におすすめ!:和の情緒を感じる街歩きが好きな人、アートやグルメをゆったり楽しみたい人

>>金沢のおすすめスポットはこちら
北陸旅行で行きたい!能登エリア(石川県)のおすすめ

大自然に恵まれた風子明媚な景観が魅力の能登。半島全域が国定公園に指定され、里山里海の豊かな自然、美しい海岸線など見どころは多数!輪島塗に代表される伝統工芸、祭り、温泉などの多彩な魅力と素朴な人情が、訪れた私たちを癒やしてくれます。
代表的スポット:千里浜なぎさドライブウェイ、のとじま水族館、白米千枚田、和倉温泉、輪島朝市(現在は「出張輪島朝市」として全国各地で開催中)など
こんな人におすすめ!:素朴な日本の原風景を感じたい人、海辺の温泉や地元の暮らしを体験したい人

>>能登のおすすめスポットはこちら
北陸旅行で行きたい!福井エリア(福井県)のおすすめ

近年、恐竜王国として知られている福井。世界三大恐竜博物館とも称される県立恐竜博物館は必見です。もちろん、名刹の永平寺に絶景の東尋坊(とうじんぼう)、そして雲海に浮かぶ天空の城・越前大野城など、福井が誇る観光スポットも見逃せません!
代表的スポット:東尋坊、永平寺、福井県立恐竜博物館、一乗谷朝倉氏遺跡、越前大野城など
こんな人におすすめ!:雄大な自然と歴史的な風景を味わいたい人、のんびりとしたローカル旅を楽しみたい人

>>福井のおすすめスポットはこちら
北陸旅行で行きたい!富山エリア(富山県)のおすすめ

立山連峰と富山湾に囲まれた富山県は、「海と山がすぐそこにある絶景の宝庫」。春〜秋は立山黒部アルペンルートでダイナミックな大自然を体感、冬は雪景色と新鮮な寒ブリが楽しめます。世界遺産・五箇山の合掌造り集落はぜひ目の当たりにしたい景観のひとつです!
代表的スポット:五箇山合掌造り集落、立山黒部アルペンルート、黒部峡谷鉄道、富岩運河環水公園、富山市ガラス美術館など
こんな人におすすめ!:自然とアート・街歩きを全部楽しみたい人、ご当地グルメや絶景に癒されたい人

>>富山のおすすめスポットはこちら
北陸観光におすすめの日数&モデルコースは?

越前松島水族館(福井県)
一度は行ってみたい見どころや、名物グルメが盛りだくさんの北陸。旅のプランニングは、「行きたいエリア1つにつき1日」を目安に組み立てていくのがおすすめです!
ここでは、1泊2日で楽しめるビギナー向けの王道プランをご紹介!
■ 1泊2日:金沢、福井の有名観光スポットめぐりプラン
1日目:金沢エリア
1日目はJR金沢駅からスタート!まずは兼六園や金沢城公園を散策しましょう。お昼は近江町市場で海の幸ランチに舌鼓。
午後はひがし茶屋街を散策しながらカフェタイム。ゆっくりお散歩を楽しんだら、バスと新幹線を乗り継いで、1日目の宿泊スポット山中温泉の宿へ向かいましょう。
2日目:福井エリア
2日目のスタートは山中温泉から。最初の目的地は福井の名刹永平寺です。ランチは永平寺門前の永平寺そばがおすすめ!
食後はバスと電車を使い、人気の福井県立恐竜博物館を見学。大迫力の展示を満喫したら、JR福井駅へ行き、帰りの新幹線の時間までゆっくりお土産を選びましょう。

北陸へのアクセス方法(空港や駅)

画像:123RF
飛行機の場合
飛行機で北陸を目指す場合は、目的地となる県やエリアによって利用する空港が異なるため、旅行計画とあわせて空港選びを慎重に行いましょう。日程が決まり次第、早割や各航空会社のセールをチェックして、できるだけお得に航空券を確保するのがおすすめ。LCCや格安チケットの中にはキャンセル・変更不可のものもあるので、事前に利用規約をよく確認しておくと安心です。
北陸には石川県・福井県・富山県それぞれに空港があります。東京からは全ての空港へ直行便があり、大阪や名古屋など近距離からは鉄道利用のほうが早い場合もあります。観光スポットへのアクセス時間や移動手段を事前に調べておくと効率的ですよ。
【小松空港(石川県)】
- 東京(羽田)から:約1時間
- 札幌(新千歳)から:約1時間40分
- 福岡から:約1時間25分
【富山空港(富山県)】
- 東京(羽田)から:約1時間
- 札幌(新千歳)から:約1時間35分
- 福岡から:約1時間30分
【福井空港(福井県)※定期便は少なめ】
- 東京(羽田)から:約1時間10分
新幹線の場合
北陸新幹線を利用すれば、東京から金沢まで最速約2時間30分とアクセスはスピーディ。富山や黒部宇奈月温泉など各観光地への途中下車も可能です。福井へは、2024年に北陸新幹線が延伸し、首都圏からのアクセスがさらに快適になりました!移動中に車窓から日本海や山々の景色を楽しめるのも新幹線旅の魅力です。
- 東京駅 → 金沢駅:約2時間30分(北陸新幹線「かがやき」)
- 東京駅 → 富山駅:約2時間10分(北陸新幹線「かがやき」)
- 東京駅 → 福井駅:約3時間(北陸新幹線「かがやき」)

北陸各エリアへのアクセス(主要空港・駅から)
続いて、北陸各県主要エリアへの空港からのアクセスと所要時間をご紹介します。

- 金沢エリア:小松空港から車で40分/バスで50分(JR金沢駅)
- 能登エリア:能登空港から車で30〜50分(輪島・珠洲方面)/バスで40分(輪島駅前)
- 福井エリア:小松空港から車で1時間10分/JRで1時間20分(小松駅経由)
- 富山エリア:富山空港から車で20分/バスで25分(JR富山駅)

編集部直伝!北陸観光におすすめの持ち物リスト
北陸旅行を快適に過ごすためには、持ち物選びも重要。歴史や自然、温泉地など、幅広く楽しめる北陸ならではのアイテムをチェックしていきましょう。
□歩きやすい靴(スニーカーや防水タイプ)
□滑りにくい靴底カバー(冬)
□折りたたみ傘・レインコート
□フェイスタオルとビニール袋
□モバイルバッテリー

初めての北陸旅行も基本情報をおさえて楽しく計画しよう!
北陸旅行を充実させるためには、エリア選び、旅程の計画、持ち物の準備が大切。季節ごとの楽しみ方や移動手段も考えながら、自分にぴったりの旅行プランを立てましょう!
行きたいスポットや食べたいものをもっとチェックしたい方は、「まっぷる 北陸」を参考にしてみてくださいね♪
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