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備前焼の里巡り~窯元や備前焼カフェを巡って本場の備前焼にふれる~

エディターズ

更新日: 2024年1月22日

備前焼の里巡り~窯元や備前焼カフェを巡って本場の備前焼にふれる~

岡山県東部に位置する備前市は、1000年以上の歴史を誇る備前焼のふるさと。
伊部地区には暮らしになじむ奥深い味わいの器や、ふだん使いの一品がそろう窯元やギャラリーが多く集まっています。

また、市内には日本遺産に認定された旧閑谷学校があり、さらに南西に隣接する瀬戸内市には刀剣の産地である備前長船があるなど、伝統が根づくエリアとなっています。
先人の築いた文化に触れる散策へでかけませんか?

備前焼スポットを巡ってお気に入りを見つけよう!

備前焼は中世からの歴史をもつ焼き物「日本六古窯」のひとつで、釉薬をかけず、絵付けもしない素朴な風合いが特徴となっている。窯元やギャラリー、備前焼にゆかりのあるスポットがJR赤穂線伊部駅周辺に点在している。

【おすすめの備前焼スポット①】桃蹊堂

室町時代から続く老舗窯元
登り窯で焼き上げる作品は、併設のショップで購入できる。26代目の木村桃山さんの作品は、丸みのある形や独創的なデザインが魅力。

【おすすめの備前焼スポット①】桃蹊堂
【おすすめの備前焼スポット①】桃蹊堂

輪花皿 6600円
薄くて軽く、繊細な印象。洋食器のようにも使えそう

【おすすめの備前焼スポット①】桃蹊堂

器の模様 緋襷
薄茶色の地に、藁が燃えてできた朱色の線があるもの

桃蹊堂

住所
岡山県備前市伊部1527
交通
JR赤穂線伊部駅からすぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00頃
休業日
無休(1月1~3日休)
料金
輪花皿=3240円/ビアグラス=2160円~/一輪挿し=3240円~/中鉢=10800円~/陶芸体験(要予約、送料別、500g)=3500円/

【おすすめの備前焼スポット②】一陽窯

美しい緋襷(ひだすき)模様を探すなら
開放的な雰囲気の工房兼ギャラリー。登り窯で焼く表情豊かな明るい緋襷と、現代の生活に溶け込むデザインに定評がある。

【おすすめの備前焼スポット②】一陽窯
【おすすめの備前焼スポット②】一陽窯

すり鉢(直径10㎝) 4180円
強度が高いため、古くから「投げても割れぬ備前すり鉢」として重宝されてきた。小さいが安定していて、とても使いやすい

【おすすめの備前焼スポット②】一陽窯

カップ&ソーサー 6600円
持ち手の細部にまで気を配った一品。緋襷の美しい色合いにも注目

一陽窯

住所
岡山県備前市伊部670
交通
JR赤穂線伊部駅から徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
9:30~17:00(閉店)
休業日
無休
料金
カップ&ソーサー=6480円/すり鉢(直径10cm)=3800円/

【おすすめの備前焼スポット③】備前焼伝統産業会館

作家や窯元の作品が集まる

JR伊部駅に直結した場所にある。2階では岡山県備前焼陶友会会員の作家・窯元の作品4000点近くを展示販売。3階では、土ひねりの体験ができる(土・日曜、祝日のみ、予約制)。

【おすすめの備前焼スポット③】備前焼伝統産業会館

作家別にディスプレイされている

備前焼伝統産業会館

住所
岡山県備前市伊部1657-7
交通
JR赤穂線伊部駅からすぐ
営業期間
通年
営業時間
備前焼展示即売場は9:30~17:30(閉店)、東備観光センターは9:00~18:00(閉店)、土ひねり体験の受付は10:00~15:00
休業日
火曜、祝日の場合は翌日休、土ひねり体験は月~金曜、祝日の場合は開催(12月29日~翌1月3日休)
料金
入館料=無料/土ひねり体験(600g、土・日曜、祝日のみ)=3240円(電気窯)、3780円(登り窯)/(送料別)

【おすすめの備前焼スポット④】伊部観光情報センター

かわいい備前焼アクセサリーに注目

備前焼伝統産業会館の1階にある施設。備前エリアの観光拠点になっているほか、地元のおみやげや、備前焼で作られたアクセサリーも人気。

 

【おすすめの備前焼スポット④】伊部観光情報センター

備前焼伝統産業会館の1階にある

【おすすめの備前焼スポット④】伊部観光情報センター

かわいいネコのピアス

【おすすめの備前焼スポット④】伊部観光情報センター

備前焼製のブローチ(箱入り)

伊部観光情報センター

住所
岡山県備前市伊部1657-7備前焼伝統産業会館 1階
交通
JR赤穂線伊部駅からすぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:30
休業日
火曜、祝日の場合は翌日休(12月29日~翌1月3日休)
料金
かわいいネコのピアス=1200円/備前焼製のブローチ(箱入り)=2000円/

【おすすめの備前焼スポット⑤】天津神社

備前焼の繁栄を祈願する古社

1000年の歴史を持つ神社。参道の敷石や神門の瓦など、境内のいたるところに備前焼を配している。参道沿いの塀には、備前焼作家たちによる陶印(とういん)の角陶板が並ぶ。

【おすすめの備前焼スポット⑤】天津神社

鳥居の両側に座る狛犬も備前焼でできている

【おすすめの備前焼スポット⑤】天津神社

参道脇の塀に埋め込まれた備前焼作家の陶板

天津神社

住所
岡山県備前市伊部629
交通
JR赤穂線伊部駅から徒歩7分
営業期間
通年
営業時間
境内自由
休業日
無休
料金
備前焼の絵馬=1000円(大)、500円(小)/

備前焼の器で味わえるグルメ・カフェスポット

備前焼の里巡りを終えたあとは、備前市内のグルメ・カフェスポットでブレイクタイム。備前焼の器で出されるランチやスイーツ、ドリンクなどでおいしい時間を楽しもう。

備前焼ギャラリー喫茶里房

作品を眺めながらカフェタイム

人間国宝の山本陶秀から現代作家まで幅広く備前焼を扱う。備前焼を鑑賞できる喫茶コーナーを併設。

備前焼ギャラリー喫茶里房

季節のスウィーツセット(ドリンク付き)990円~

上品な甘さの自家製ケーキに、季節のフルーツなどを添えて

備前焼ギャラリー喫茶里房

住所
岡山県備前市伊部1530
交通
JR赤穂線伊部駅から徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
10:00~17:30、喫茶は~17:00(閉店17:30)
休業日
木曜、祝日の場合は営業(12月30日~翌1月2日休)
料金
ビアマグ=1404円~/備前甘味セット(コーヒーor紅茶付)=800円/オープンサンドセット(コーヒーor紅茶付)=1000円/ブレンドコーヒー=450円/

Curry&Café Shibabe

備前焼の器を使った備前カレー

備前カレーは備前焼の器を使い、食材も地産地消にこだわるカレー。瀬戸内の海の幸や地元産野菜がたっぷり入ったシーフードカレーが味わえる。

Curry&Café Shibabe

シーフードカレー1100円

Curry&Cafe Shibabe

住所
岡山県備前市香登本591-1
交通
JR赤穂線香登駅から徒歩7分
営業期間
通年
営業時間
11:00~13:30(L.O.)、17:00~19:30(L.O.、夜は要予約)
休業日
月・火曜(盆、年末年始休)
料金
シーフードカレー=1000円/

備前焼の里からひと足延ばして~備前長船刀剣博物館&旧閑谷学校

備前長船刀剣博物館

備前長船刀剣博物館
岡山県東南部は、平安時代後期から刀剣の産地として知られ、国宝刀剣の半数が作られた場所といわれる。刀匠ゆかりの靭負神社などの史跡も残り、現在も伝統が守り続けられている。

世界に誇る伝統工芸品日本刀の魅力に迫る

刀身を作る備前長船鍛刀場、拵(こしらえ、外装)を手がける備前長船刀剣工房、今泉俊光刀匠記念館、ふれあい物産館がある備前おさふね刀剣の里内に建つ、全国でも珍しい刀剣専門の博物館。

 

備前長船刀剣博物館

門を入ると右手に工房があり、刀匠、塗師など職人たちの技が間近に見学できる

備前長船刀剣博物館

玉鋼を打ち延ばす「古式鍛錬」を公開。鳴り響く槌の音と飛び散る火花は迫力満点。※開催状況は要問い合わせ。

備前長船刀剣博物館

刀剣の歴史や工程について、映像やタッチパネルで楽しみながら学べる

備前長船刀剣博物館

住所
岡山県瀬戸内市長船町長船966
交通
JR赤穂線長船駅からタクシーで7分
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:30(閉館17:00)
休業日
月曜、祝日の翌日、月曜が祝日の場合は開館(展示替え期間休、12月28日~翌1月4日休)
料金
大人500円、高・大学生300円、中学生以下無料(団体20名以上は、大人400円、高・大学生250円、65歳以上は年齢が分かる証明書持参で割引あり、障がい者手帳持参で本人と介護者1名無料、企画内容により異なる)

旧閑谷学校

旧閑谷学校
日本建築の粋を集めた国宝の講堂

日本最古の庶民のための学校

旧閑谷学校は、「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」として日本遺産に認定されている。また、2017年に備前焼が日本遺産となったことから、備前瓦が使われる旧閑谷学校はダブルでの認定となった。もともとは寛文10(1670)年に備前藩主池田光政(いけだみつまさ)が、庶民教育を目的に開いた学校で、藩営の庶民教育機関としては日本最古。敷地内の建造物の多くが重要文化財で、備前焼の瓦を使った国宝の講堂には、講堂学習の時や「旧閑谷学校釈菜」の日など限られた日しか入れない。

旧閑谷学校

重厚な構えの校門。「鶴鳴門」とも呼ばれる

旧閑谷学校

住所
岡山県備前市閑谷784
交通
JR山陽本線吉永駅からタクシーで6分
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館)
休業日
無休(12月29~31日休)
料金
大人400円、小・中学生100円(65歳以上は200円、障がい者手帳持参で無料)

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

【筆者】エディターズ

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    岡山と沖縄にオフィスを構える、キャリア約30年の編集プロダクションです。旅行情報やタウン情報を中心に約1万件を超える取材や執筆の実績があります。旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」や「ことりっぷ」で岡山・四国・沖縄エリアの編集を担当しています。
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