運動不足はこれで解消!秋の国営昭和記念公園を満喫
家族みんなで楽しめる国営昭和記念公園 (東京都立川市)をご案内します。 3密を避けながら楽しめるアウトドアスポットで、秋の魅力にあふれる素敵な場所。気持ちの良い場所で、のんびり羽を伸ばしてみてく...
更新日: 2023年12月1日
東京、江戸のグルメといえば「蕎麦」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。蕎麦は江戸時代より庶民に親しまれてきた人気料理のひとつです。
蕎麦屋で酒を飲む江戸っ子には、日本酒を片手に気の利いた旨い肴を楽しみ蕎麦で〆るという、粋な風習がありました。これは「蕎麦前」という名前までついた文化で、蕎麦は粋な食事とされてきました。
今回はそんな粋な文化を楽しむことができる、東京の美味しい蕎麦屋6店をご紹介します。
スーパーなど身近なお店でも目にすることの多い「永坂更科」のそばつゆ缶。その製造元でもあるのが、麻布十番商店街の一角にある蕎麦屋「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店(ながさかさらしな ぬのやたへい あざぶそうほんてん)」です。
「太兵衛ざる(たへえざる)」は、石臼挽きのそば粉を使用した、細打ちでのどごしのよいざるそばです。
冷たいそばには、太兵衛ざるのほか、そばの実の芯の部分を使用した、純白でそうめんのような食感の「御膳そば」と、石臼挽きのそば粉だけで打った香り豊かな「生粉打そば」の2種類があり、それぞれ異なる香りと食感を楽しめます。
そばつゆは、甘さの強い「あま汁」と、甘さ控えめで辛みのある「から汁」の2種類。
御膳そばにはあま汁、生粉打そばには、歯ごたえとそばの香りが感じやすいから汁がベストマッチです。太兵衛ざるを含めて、あま汁とから汁を混ぜ合わせ、自分好みのそばつゆをブレンドするのもおすすめですよ。
そばの前のお楽しみに、美味しい日本酒もおすすめですよ。日本酒に添えられた菜漬けは優しい塩加減で、メニューにはありませんが思わず注文したくなるほど立派な酒肴です。
「永坂更科 布屋太兵衛」は約1789年(寛政元年)、初代 布屋太兵衛(ぬのやたへい)が江戸麻布永坂に「信濃更科蕎麦処布屋太兵衛(しなのさらしなそばどこぬのやたへい)」の看板を掲げたのが始まりの、歴史ある蕎麦屋です。
時を経た今も、店構えからその風格が感じられるおすすめの蕎麦屋。そば好きの方にぜひ訪れてほしい歴史ある蕎麦屋です。
表参道にたたずむ「青山 川上庵(あおやま かわかみあん)」のそばは、特注の石臼で自家製粉された、粗挽きの細めに切られた二八そば。「鴨せいろ」の辛めで濃厚なつけ汁との相性は最高で、そばと鴨の濃厚な旨味が溶け出しただしの香りが優しく合わさり、口いっぱいに美味しさが広がります。冷たいそばと熱々のつけ汁の組み合わせが成せる技のようです。
そばが来る前のおつまみ「そば前」として、しっかりとしたコクと食感の鴨肉が楽しめる「鴨ロースのあぶり焼き」も蕎麦屋おすすめのメニューです。
青山通りの細い路地を入った、閑静な場所に佇むこちらの蕎麦屋。周囲のおしゃれな雰囲気にすっかり溶け込んでいます。
和を基調にしながらも、アート、インテリアが配置されたおしゃれな店内で美味しいそばをいただくことができます。華やかなファッションストリートの路地裏にある蕎麦屋で、粋な時間をすごしてみませんか。
新大久保駅の改札目の前に店を構える「百人町 近江家(ひゃくにんちょう おうみや)」では、北海道産をメインとした国内産のそば粉を木鉢で練りこみ、旨味をたっぷりと引き出した美味しいそばをいただけます。
「江戸辛味大根そば」のそばは、そば粉の味を凝縮させる製法で作られており、つゆなしで食べると、そばの味わいをより感じることができるのでおすすめです。
鹿児島県・枕崎産の本枯鰹節(ほんかれぶし)と、福井県の醤油蔵で特注の醤油を使用し、こだわり抜かれたつゆ。そこに辛味大根が組み合わさることで、至福の和の味わいが楽しめます。
代々受け継がれた伝統の味を守りつつ、常に新しいものが加えられています。新鮮な品々を取り揃えてきた心遣いは、京にしん、かぶの形をした辛味大根などの料理などにもしっかりと表れています。
※画像の日本酒は「季節の地酒」メニューのため、常時販売提供はされていません
東京で最も大きく、日本有数のコリアンタウンとしてすっかり定着した大久保界隈。
こちらの蕎麦屋は、創業1899年(明治32年)の老舗で、コリアンタウンが形成されるずっと以前の1916年(大正5年)からこの百人町で営まれてきました。
店内にはきれいな和の空間が広がり、にぎやかな周辺エリアとはまるで別世界のよう。お客様が満足できるようにと、伝統の味を守りながらも、そばとの新しい組み合わせを提案してきました。
100年以上の時を経て、常に若者や外国人を中心に賑わう街へと変貌した大久保界隈。しかしその駅前には、代々受け継がれてきた、老舗蕎麦屋がしっかりと守り抜かれています。
続いては、浅草・観音通りにある蕎麦屋「雷門 満留賀(かみなりもん まるか)」をご紹介します。
こちらの蕎麦屋は、そば本来の香りと味わいが楽しめるよう、しっかりと、しかし上品に香る、北海道音威子府(おといねっぷ)の厳選したそば粉を使用しています。
出汁は本鰹からとり、保存料、添加物、化学調味料は一切使用していません。長年ずっと守り続けられた上品な味わいです。
「鴨南ばん」はあっさりとした味わいで、そば前を楽しんだ後の最高のシメになります。最後のつゆ一滴まで楽しんでくださいね!
浅草に住む人たち、観光客、参拝客に愛され続ける老舗の蕎麦店です。
歴史を感じさせる落ち着いた空間で、美味しいそばを楽しんでくださいね。
店前でそば打ち姿を楽しめる「手打ちそば 十和田(てうちそば とわだ)」も人気の蕎麦屋。メニューで気になる「暮坪そば(くれつぼそば)」は、岩手県遠野市の伝統野菜「暮坪かぶ」のおろしそばで、おろし大根のようにかぶをすりおろし、つゆとともにいただきます。
暮坪かぶの形は、丸みを帯びてかぶの形をした辛味大根とは対照的で、細長く、一見青首大根のように見えます。
独特の辛みと風味は、そばの薬味としてだけでなく、酒肴にもピッタリ!人情の街・浅草で、みちのくの地酒と美味を堪能できるのも、粋な味わいです。
こちらの蕎麦屋で使われているそばは、青森、秋田、岩手と3県の山岳地方の契約栽培したそば粉を使用しています。
そばを打つ様子を見てからいただくのも、この蕎麦屋ならではの楽しみ。思い出に残る美味しいそばをいただきましょう。
最後にご紹介する蕎麦屋は、創業江戸安政元年、江戸時代の人たちが粋に味わっていたそば文化を楽しめる「江戸蕎麦手打處 あさだ(えどそばてうちどころ あさだ)」です。
蕎麦屋のおすすめは、人気メニューの「穴子天せいろ」。
胡麻油でカラッと揚げられた朝〆の穴子天ぷらと、爽やかなのど越しのせいろそばとの組み合わせは、幸福感たっぷりです!
こちらのそば粉は、新そばの時期に一年分仕入れ、鮮度維持のため真空保存されたもの。純国産のそばの実を毎日石臼で挽き、つなぎを一切加えないで作られた十割そばが楽しめます。
「焼き節」という特注品の鰹節をじっくりと煮出し、琥珀色に澄み切った香り高い出汁も最高です!
そばと一緒にいただきたいのがこちら。蕎麦屋の酒肴の定番といえば、板わさ、焼海苔、玉子焼。
「板わさ」は、最上級鱧の焼き蒲鉾に、そばつゆで炊いたどんこ椎茸が添えられています。「焼海苔」は有明海産最上級品が、特製の炭入れ箱で供されます。
「玉子焼」は、相模原市直送のこだわり卵を使用。甘さを抑え、だしを効かせた厚焼き玉子です。
滋味あふれる料理と、選び抜かれた名酒、そして最上級のそばとのフルコースで、江戸の文化を味わってみませんか。
北海道や福島、新潟など、国産の玄ソバを自家製粉して丁寧に打ったそばは、そば好きも納得の味。ボリュームもたっぷりです。まめ板やそばもちなども販売していますよ。
亀戸天神の参道に面したそば処。常陸秋そばを2種類に自家製粉してブレンドし、ていねいに手打ちした渾身の十割そばが味わえます。多彩にアレンジした創作そばや、一品料理もおすすめですよ。
江戸の粋を感じさせる店。玉子焼きなど酒肴も揃い、そば前が楽しめます。更科粉の上品な香りと白さが特徴のそばはすっきりした喉ごしですよ。
古い民家を改装した風情ある一軒家。自家製粉を使ったそばは細めで、コシがあって白く美しいです。喉ごしもよく、香りも旨みも十分。わらびもちや、そば団子も人気ですよ。
大正13(1924)年創業。国産の玄そばを自家製粉しています。庭を眺めながら、ひき立ての風味豊かなそばが味わえますよ。バリアフリーで車いす・オストメイトにも対応しています。
昭和3(1928)年創業の老舗のそば店。そばやうどんのほか、定食も豊富で、メニューは約100種類を誇ります。なかでも招福そばは主人自慢の味わい。どんぶりには招きねこ、箸置きなどにもねこの姿がありますよ。
明治13(1880)年創業。江戸三大そばのひとつである藪系の総本家。最上級粉を使用したそばは、香り高くさわやかな喉ごしです。旬を取り入れた季節メニューも人気ですよ。
明治17(1884)年創業の下町情緒漂う佇まい。香り、喉ごしともに申し分ないコシのあるそばを、やや辛口のツユで味わえます。卵焼きなどを肴に一杯いただくのも粋ですね。
明治25(1892)年創業の老舗。そばは国内産のそば粉を使った打ちたて、つゆには天然醸造醤油を使用しています。かき南ばん、あられそばなど旬の種ものもおすすめですよ。
多くの著名人が通ったことで知られる藪御三家のひとつで、メニューはそばのみ。新鮮なそば粉を使って打つ十割そばを、東京一辛いといわれるつゆに、サッとつけていただきましょう。
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