【信州】こんなトコ!人気エリア&基本情報をチェック!
信州は南北に長い高原の国。地形や文化をもとに7つのエリアに分けて、それぞれの魅力をチェック。旅の前に信州の全貌をつかんでおこう。...
更新日: 2023年8月17日
名所めぐりばかりが旅じゃない。一日の疲れを温泉で癒し、極上の料理に舌つづみを打ち、翌日への活力を蓄えることができる、そんな信州の名宿が大集合!
湯もたたずまいも◎
多くの温泉地を抱える信州のなかでも名宿と呼ばれる宿たち。体を温めてくれる温泉だけでなく、歴史を感じさせる建物にも注目だ。
金具屋を号した鍛冶屋を前身に、1758(宝暦8)年に温泉宿として生まれ変わった旅館。現在の主人が八代目となる老舗だ。4つの源泉と8つもの浴場が、趣の異なる4棟に配され、中でも斉月楼は伝統的な日本旅館建築の良さを感じさせる。【渋温泉】
【名宿ポイント】伝統と歴史を感じる建築
創業から250年を超える老舗だけあって、80年前に建てられた斉月楼など、時の流れを感じさせる建物が多い。
ローマの噴水がモチーフの浪漫風呂
貴賓室として造られた客室「長生閣」
斉月楼は登録有形文化財に指定されている
1931(昭和6)年開業の老舗温泉宿で、標高1050mの国定公園内に位置している。3つの湯処、多様なタイプの客室、日本料理とフレンチから選べる夕食など、繰り返し訪れたくなる工夫が凝らされた温泉リゾートだ。【扉温泉】
【名宿ポイント】自然と一体になる絶景風呂
わさび沢の渓谷に面した「雪月花」では、目の前に広がる大自然に抱かれたような感覚で入浴できる。
「立ち湯 雪月花」は半露天の造り
洋室ではシーリー社のベッドが使われている
70畳もの広さを誇る大露天風呂で知られる、1912(明治45)年開業の湯宿。大露天風呂は混浴で、専用の湯浴みを巻いて入ることができる。本館と新館に合わせて24の客室を持ち、各部屋には大露天風呂から流れるお湯の音がかすかに聴こえて心地よい。【白骨温泉】
【名宿ポイント】名物の大露天風呂
白骨温泉を象徴するような乳白色のお湯が特徴。3日浸かれば3年は風邪をひかないと伝えられている。
毎分1730ℓと県内でも随一の湯量を誇る
昔ながらの風情が漂う木造りの内湯
客室は本館と新館で趣が異なる
本館は昭和初期に建てられたレトロな風情
岩魚塩焼きも別注可能。朝は名物の温泉粥
野沢温泉で17代続く老舗の温泉宿。飾られた調度品や生花が和の趣を醸す建物は、鉄筋6階建てで29室の客室を備えている。湯屋造りの豪壮な大浴場でも知られ、高い天井や木肌の壁が開放的な印象を与え、旅の疲れを癒してくれる。【野沢温泉】
【名宿ポイント】宮大工が手がけた大浴場
伝統的な湯屋建築造りの男性用大浴場鷹の湯は、昼間でも明るさを抑えた独特の雰囲気。
あつ湯、ぬる湯、腰湯の3種類の浴槽がある
露天風呂「月見の谷」は大浴場に隣接
落ち着いた雰囲気の和室のほかに和洋室もある
江戸時代には造り酒屋を営み、御天領本陣も務めた
風情ある数寄屋造りのたたずまいで、館内には本格的な能舞台や茶室もあり、風雅な雰囲気を味わえるのが魅力。温泉は大きな岩を配した内湯と露天風呂でたっぷり楽しめる。旬の素材をふんだんに盛り込んだ、月替わりの会席料理も評判。【昼神温泉】
【名宿ポイント】毎夜開催される紫宸殿の宴
毎日20:30から琴や和太鼓、狂言など、南信州の伝統芸能を開催。二千体雛飾り期間は休演。舞台の袖にはバーカウンターもある(ドリンクは有料)。
地元の巨岩や奇岩を配した露天風呂
ロビーにある能舞台。1月中旬~4月上旬には「二千体雛飾り」も開催
長野電鉄の初代社長である神津藤平氏が、1928(昭和3)年に開業した大型ホテル。和と洋の融合がテーマで、館内にはアールヌーヴォー調の表現を取り入れた意匠が光る。県内屈指となる毎分720ℓ、1日1036トンの温泉を掛け流している。【上林温泉】
豪快に流れ出る自家源泉
湯量豊富な自家源泉に支えられ、温泉が湯出し口ではなく、壁全体から滝のように浴槽に注がれる贅沢な内湯が評判だ。
内湯となっている大浴場も、源泉掛け流しだ
信州牛や有機無農薬栽培の野菜を楽しめる
一部の客室からは北信五岳や北アルプスを一望できる
創業時の石灯籠や赤松が残る庭園
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。