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福島随一の秘境【檜枝岐】から花咲く【尾瀬】への列車旅!

まっぷるマガジン編集部

更新日: 2024年2月20日

福島随一の秘境【檜枝岐】から花咲く【尾瀬】への列車旅!

浅草から「特急リバティ」が南会津まで運行し、秘境といわれた檜枝岐にアクセスしやすくなった。伝統芸能の檜枝岐歌舞伎など独自の文化が残る檜枝岐村や、美しい湿原・尾瀬沼の散策を楽しもう。

旅のQ&A

問い合わせ先

0241-75-2503(檜枝岐村観光課)
0241-62-0134(会津バス田島営業所)

Q 特急リバティはどんな特急?

2017年4月に運行開始した東武鉄道の新型特急。浅草から下今市・鬼怒川を経て、会津鉄道会津田島駅まで直通運転をする列車「リバティ会津」がある。最短で3時間9分、浅草6時30分発がリバティ会津の始発。会津バスと連絡あり。

Q 特急リバティはどんな特急?

Q 檜枝岐へのアクセスは?

バス
浅草方面からは特急リバティ、会津若松方面からはJRと会津鉄道を利用して会津鉄道会津高原尾瀬口駅へ。会津バス尾瀬沼山峠行きで檜枝岐番屋前まで約1時間30分、片道1790円。


レンタカー(会津レンタカー 0241-64-5330〈要予約〉)を利用するなら会津鉄道会津田島駅から約53km、約1時間。東京方面からは東北自動車道西那須野塩原ICから約100km。

Q レンタサイクルは?

山旅案内所、ミニ尾瀬公園、歴史民俗資料館の3か所で借りられる。半日500円。

檜枝岐歌舞伎を観る

代々伝わる村民手作りの歌舞伎

檜枝岐に江戸時代後期から伝わる奉納歌舞伎。村民が演じ、裏方も村民で、本格的な衣装も自前という手作りの歌舞伎は、昔の型や振りをそのまま親から子へ代々口承で伝えてきた。台詞の檜枝岐なまりもそのまま。貴重な文化を約30名の座員が伝承している。

檜枝岐歌舞伎を観る
檜枝岐歌舞伎を観る

茅葺きの屋根の舞台で19時から上演される。趣ある石段席も含め、約1200人の観客が客席を埋め尽くす。石段席の一番上に鎮守神社がある

上演スケジュール

5月12日は愛宕神祭礼奉納、8月18日は鎮守神祭礼奉納の歌舞伎として、9月第1土曜は「歌舞伎の夕べ」として上演される。開場は18時で先着順。料金は無料(9月は日帰り客のみ1000円)。

檜枝岐の舞台

檜枝岐の舞台

国指定重要有形民俗文化財の木造兜造りの舞台。明治中頃に再建

檜枝岐歌舞伎

住所
福島県南会津郡檜枝岐村居平鎮守神社
交通
野岩鉄道会津鬼怒川線会津高原尾瀬口駅から会津バス沼山峠行きで1時間20分、桧枝岐中央下車すぐ
営業期間
5月12日(愛宕神祭礼奉納歌舞伎)、8月18日(鎮守神祭礼奉納歌舞伎)、9月第1土曜(歌舞伎の夕べ)
営業時間
開場は18:00~、開演は19:00~
休業日
情報なし
料金
愛宕神祭礼奉納歌舞伎=無料/鎮守神祭礼奉納歌舞伎=無料/歌舞伎の夕べ入場料=1000円/(歌舞伎の夕べは村内宿泊者は無料)

歌舞伎伝承館「千葉之家」

檜枝岐の舞台のそばにある資料館。檜枝岐歌舞伎唯一のオリジナル演目「南山義民の碑」ほか11演目の解説パネルや舞台裏の様子、台本や小道具、衣装などを展示している。

歌舞伎伝承館「千葉之家」

歌舞伎を保存伝承している座「千葉之家花駒座」の8代目が館長

歌舞伎伝承館「千葉之家」

住所
福島県南会津郡檜枝岐村居平
交通
東北自動車道西那須野塩原ICから国道400・121・352号を檜枝岐村方面へ車で90km
営業期間
5月上旬~11月上旬
営業時間
9:00~16:00(日曜、祝日は8:30~17:00)
休業日
期間中無休
料金
入館料=無料/

郷土料理・山人料理を味わう

山で働く男たちの料理が原点

かつて林業がさかんだった檜枝岐村。夏は男たちが山にこもって木材を加工していた。その時に食べていた山菜やキノコなど山で採れる食材とそば粉を使った料理を山人料理という。かぎや旅館では裁ちそばやつめっこ(すいとん)などの定番に加え、檜枝岐産の岩魚の活き造り(要予約)が人気。

郷土料理・山人料理を味わう

明治25(1892)年創業、家族で営んでいる木造の温泉旅館。山で採った山菜やキノコなど旬の地物で料理している。山の本物の味を楽しもう。

郷土料理・山人料理を味わう

はっとう
そば粉ともち米粉を合わせて練って茹で、砂糖や塩、エゴマをまぶした、甘くモチモチした山人料理。お祝いの時に食べる。

かぎや旅館

0241-75-2014
IN15:00 OUT10:00  不定休
1泊2食付1万2030円~
駐車場11台
住所 檜枝岐村居平679
会津鉄道会津高原尾瀬口駅からバスで1時間8分、檜枝岐中央下車すぐ

かぎや旅館

古代檜風呂の浴槽を満たす温泉。秘湯を守る会の会員の宿

尾瀬沼・大江湿原トレッキング

花咲く湿原や尾瀬沼を目指して歩く

東北地方最高峰の燧ケ岳(2356m)の噴火でできた尾瀬沼へは、福島県側は檜枝岐村が玄関口になる。トレッキングコースは山の駅 沼山峠から標高1784mの沼山峠展望台まで登り、大江湿原まで下りになる。木道が整備され、尾瀬沼東岸まで行ける。湿原の植物を眺めながら歩こう。歩きやすいが標高が高いので服装や装備に注意。

花カレンダー

◎ミズバショウ:5月上旬~7月上旬
◎ワタスゲ:6月中旬~7月中旬
◎コオニユリ:7月中旬~8月中旬

尾瀬沼・大江湿原トレッキング

ニッコウキスゲの開花時期 7月上~下旬

尾瀬沼・大江湿原トレッキング

尾瀬のシーズン 5月下旬~10月下旬

尾瀬までのアクセス

バス
会津鉄道会津高原尾瀬口駅から会津バス尾瀬沼山峠行き(5月1日~10月31日運行)で終点下車。約2時間10分、2410円。運行開始日は雪の状況により遅れる場合がある。


檜枝岐村から御池駐車場まで約14km。御池~沼山峠口間は交通規制のため、シャトルバスに乗り換える。

尾瀬沼(福島県)

住所
福島県南会津郡檜枝岐村燧ヶ岳1
交通
野岩鉄道会津鬼怒川線会津高原尾瀬口駅から会津バス沼山峠行き(5~10月運行)で2時間10分、終点下車、徒歩1時間
営業期間
4月下旬~10月下旬
営業時間
情報なし
休業日
情報なし
料金
情報なし

大江湿原

住所
福島県南会津郡檜枝岐村燧ヶ岳1
交通
野岩鉄道会津鬼怒川線会津高原尾瀬口駅から会津バス(5~10月運行)沼山峠行きで1時間55分、終点下車、徒歩1時間
営業期間
4月下旬~10月下旬
営業時間
情報なし
休業日
情報なし
料金
情報なし

ココも寄っていこっ!

ミニ尾瀬公園

尾瀬の雰囲気を体験できる公園。山野草や湿原の花が楽しめる。カフェでは特産のサンショウウオを燻製にして練りこんだスモーキーなジェラートがおすすめ。

ミニ尾瀬公園

川沿いを散策

ミニ尾瀬公園

燻製にしたサンショウウオが1本付いたジェラート800円が人気

ミニ尾瀬公園

住所
福島県南会津郡檜枝岐村左通124-6
交通
野岩鉄道会津鬼怒川線会津高原尾瀬口駅から会津バス沼山峠行き(5~10月運行)で1時間20分、ミニ尾瀬公園下車すぐ
営業期間
4月下旬~11月上旬
営業時間
9:00~15:30(閉園16:00)
休業日
期間中無休
料金
入場料(4~8月)=大人500円、中学生以下200円/入場料(9~11月)=大人200円、中学生以下100円/

裁ちそば本家六代目 まる家

明治5(1872)年に創業した旅館のそば処は、布を裁つように切る裁ちそばの元祖。契約農家の在来種のそばを使い、十割で打つ。そばの実の薄皮を一緒に挽くので香りが高い。

裁ちそば本家六代目 まる家

はっとう付きのそば定食1200円

燧の湯

3か所の日帰り入浴施設のひとつで、単純硫黄泉はここのみ。源泉かけ流しの露天風呂からは四季折々の景色が楽しめる。館内も木のぬくもりを感じる。

燧の湯

新緑や紅葉が楽しめる温泉

燧の湯

住所
福島県南会津郡檜枝岐村上ノ台208-1
交通
野岩鉄道会津鬼怒川線会津高原尾瀬口駅から会津バス沼山峠行きで1時間20分、上の原下車、徒歩5分
営業期間
通年
営業時間
6:00~20:30(閉館21:00、時期により異なる)、火曜は12:00~
休業日
無休
料金
入浴料=大人500円、小学生250円/

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