長崎【グラバー園】周辺は見どころスポットがいっぱい!
人気観光地グラバー園の周辺は、見どころがいっぱい。洋館や散策中に立ち寄りたいカフェ、長崎らしさ満点のみやげもの屋などをチェックしよう。...
長崎は昭和20(1945)年8月9日、広島に次いで世界で2番目に被爆した地。原爆が投下された浦上には、戦争と平和に関するスポットが点在する。今は緑いっぱいの町を歩きながら、平和の尊さを改めて認識したい。
各スポットは歩いて移動できるが、坂道が続くので、歩きやすい靴は必須。長崎原爆資料館は、じっくり見学することを想定して時間を多めにとっておこう。
モデルコース
START 浜口町電停→徒歩5分
1.長崎原爆資料館→徒歩3分
2.原爆落下中心地→徒歩5分
3.平和公園→徒歩8分
4.フルーツいわなが→徒歩5分
5.長崎市永井隆記念館→徒歩10分
GOAL 大橋電停
原爆資料館と原爆死没者追悼平和祈念館は地下でつながっている。あわせて行ってみよう
被爆の惨状と平和の尊さを学ぼう
被爆の惨状を示す多くの資料のほか、原爆が投下されるにいたった経過、被爆から現在までの長崎の復興の様子、核兵器開発の歴史などをわかりやすく展示。なかでも、被爆時の長崎をあらわしたコーナーでは、浦上天主堂の聖堂の残骸の一部を原寸大で再現するなど、原爆の悲惨さや恐怖をリアルに感じることができる。
展示室では、長崎型原爆「ファットマン」の模型や実際に被爆した被災資料などが見られる
現代の核兵器を紹介
被災した構造物の展示や、被爆後の原子野の写真をスクリーンに映して紹介
爆心地から800mの民家にあった柱時計。原爆が爆発した午前11時2分で止まっている
浦上天主堂の礼拝堂で告解のために集まっていた信徒が持っていたロザリオ
原爆の歴史を刻む
昭和20(1945)年8月9日、午前11時2分にB29が落とした原子爆弾は、浦上の上空およそ500mで炸裂。原爆落下中心地に立つ黒御影石の標柱は、この上空で原爆が炸裂したことを示している。
昭和43(1968)年に碑が建てられた
長崎市松山町一帯は原爆により壊滅的な被害を受けたが、市民のたゆまぬ努力により復興。70年間は草木も生えないといわれたが、現在、原爆落下中心地の周辺は、春になると桜の並木道ができ、人々の目を楽しませている。
恒久の世界平和を祈る
小高い丘の上に長崎の平和のシンボル、平和祈念像が鎮座する。高く天を指す右手は原爆の脅威を、水平にのばした左手は世界の平和をあらわし、軽く閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈っている。
平和祈念像の作者 北村西望
北村西望は、長崎県出身の彫刻家。代表作となった「平和祈念像」は、約5年をかけて昭和30(1955)年に完成した。台座後部には作者の祈りの言葉が彫刻されている。
北村西望作の平和祈念像
平和を願い建立された折鶴の塔
平和の象徴でもある鳩と鶴の羽ばたきをモチーフにした平和の泉
平和公園のそばでリヤカー屋台のアイス屋さんを発見。かつては鐘を鳴らして流し売りしていたことから、「ちりんちりんあいす」と呼ぶ。一個150円で、プレーンのほかに、エリア、期間、イベント時などによって限定味が登場することも。
〈問い合わせ先〉0095-800-8118(前田冷菓)
プレーン
そのぎ茶
カラフル果実でビタミンを補給する
果実店が営むカフェで、注文を受けてから搾るフレッシュジュースはミックスが400円、リンゴが600円(季節によりメニュー変更)。フルーツの中をくりぬき、フルーツ寒天を詰めた寒天デザートも人気が高い。
キラキラ寒天は700円。ぷるぷるの舌ざわりの寒天にもフルーツのエキスが入っている(フルーツは季節により変更)
『この子を残して』の著者をしのぶ
原爆の後遺症に苦しみながらも、被爆者の救護に尽力した永井博士。自宅横に私財を投じてつくった子供のための図書館が、この記念館の前身。館内には博士の遺品を展示している。
記念館の隣には「己の如く他人を愛す」という意味を込めた永井博士の研究室「如己堂」が残る
明治41(1908)年、島根県生まれ。長崎医科大学で放射線医学を学び、大学病院本館内の自室で被爆。頭動脈切断という重症を負うも、被爆者の救護、原爆症の研究、奉仕活動にあたる。病床に伏してからは昭和天皇をはじめ、ヘレン・ケラーなど世界の要人も見舞いに訪れた。著書に『長崎の鐘』『この子を残して』などがある。昭和26(1951)年没、享年43歳。
一本柱の鳥居が原爆の脅威を伝える
樹齢約700年の被爆クスノキと一本柱鳥居で有名な神社。参道の二の鳥居は、原爆の爆風で爆心側の半分が倒壊し、残った片方が一本柱のまま立ち続けている。
国の文化財に指定されている
長崎を愛した洋画家の作品を鑑賞
近代日本洋画の先駆者であり、長崎ゆかりの画家野口彌太郎の作品300点以上を収蔵。そのうち40点ほどを展示している。
油絵やデッサンなどが鑑賞できる
ふわとろオムライスで開運祈願
創業昭和35(1960)年の喫茶店。人気メニューの「開運オムライス」は、かつてオムライスを注文した女性客が、すぐに良縁に恵まれて結婚したことにちなんで名が付く。
和風だしとデミグラスソースをからめて食べる開運オムライスは、ランチタイムはスープ、サラダ付きで1080円
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