【鹿児島】島旅のポイント&基本情報をチェック!
屋久島や種子島からなる大隅諸島、奄美大島を代表に連なる奄美群島は、ダイナミックな自然を舞台に、島人たちの個性豊かな文化が息づく。 とくに屋久島が平成5(1993)年に世界自然遺産に登録され、さらに2...
更新日: 2024年4月10日
倒木、更新、合体と屋久杉のメカニズムが集約したヤクスギランドは屋久杉のオンパレード。
こちらの記事では、自分の体力に合わせて選べる5つのコースをご案内。
ヤクスギランドコースの概要やトイレ、休憩・食事、装備など必要な情報がチェックできます。
遊歩道沿いに現れる樹齢数千年の巨木たちのさまざまな生き方にふれてみよう。
【難易度】★★☆☆☆
【所要】最長3時間35分(休憩時間+1~2時間含まず)
【距離】最長4.4km
【高低差】最大200m
30分、50分、80分、150分、210分の5つのコースがあり、体力や時間の都合に合わせて選ぶことができる。管理棟でルートマップをもらって、確認しながら進もう。
30分コース (約0.8km)
歩道が整備され、短時間で切り株更新や千年杉、くぐり杉などの見どころを間近にできる。
50分コース (約1.2km)
荒川橋からハイライトともいえる仏陀杉へショートカット。この杉だけでも見ごたえがある。
80分コース (約2km)
荒川橋を過ぎて、沢の水が流れるつつじ河原を間近にできる唯一のルート。
150分コース (約3km)
ヤクスギランド内の著名杉をほぼ網羅するコース。
210分コース(4.4km)
150分コースに天文の森までの往復を加えたコース。
※210 分コースは150 分コースに6.蛇紋杉から天文の森(標高1220 m)までの往復を加えたコース。登り35分、下り25分。
ガイド’sアドバイス
自分の体力に合わせてコースを選べるのが魅力。屋久島らしい風景が比較的気軽に楽しめるので無理をせず、マップを見ながら観賞ポイントをチェックするのがおすすめ。
コース概要
倒木、更新、合体とさまざまな屋久杉のメカニズムが見どころ。標高1000m前後の、比較的平坦な道のりで、30分コースと50分コースは舗装された遊歩道が大半を占めている。ただし、150分コース以上は急勾配が続く山道もある。
トイレ
入り口の売店「森泉」にあるので、出発前に済ませておこう。道中には、携帯トイレブースが1か所のみなので、念のために携帯トイレを持っておくと安心。
登山届・協力金
協力金として1名500円が必要。登山届の提出は不要。
休憩・食事
開けたスペースを見つけて休憩しよう。150分コースを歩くなら、蛇紋杉の付近に東屋があるので、ここでひと休みするのがおすすめ。
装備
縄文杉や白谷雲水峡のような登山装備は不要。ただし、150分コースは飲料水や行動食を詰めた軽量ザックとトレッキングシューズで臨みたい。水場がないので飲料水は1ℓ以上用意しよう。
アクセス
スタート地点の駐車場を利用できるので、車でのアクセス可能。時間に余裕があるので、一日2本運行している路線バスを利用してもいい。
【バス】
安房から紀元杉行きで39分、ヤクスギランド下車すぐ。片道750円。
安房発 9:28、13:38
ヤクスギランド発 11:05、15:15
※2022年11月現在。時間は変更する場合あり。要確認
【車】
安房港からヤクスギランド入り口まで車で30分。駐車場の収容台数は約40台。
【タクシー】
安房港からヤクスギランド入り口まで、所要時間は車同様。料金目安は約5500円。
気軽にトレッキングが楽しめるヤクスギランドは、時間や体力に合わせて5つのコースが選べる。どのコースもまずはくぐり栂をくぐって、ヤマグルマが巻き付いた千年杉まで進む。荒川橋を越えて、分岐を150分、210分コースの小花山歩道方面へ進めば、山の斜面に横たわる蛇のような蛇紋杉や2本の杉が合体した母子杉などが迎える。再び沢を渡れば、ハイライトの仏陀杉。ゴツゴツした幹が仏陀に見える巨杉をじっくりと拝もう。
トレッキングの始まりはここから
管理棟で協力金500円を納めて出発。トイレは向かいに建つ売店にあるだけで、コース上にはないので必ず立ち寄っておこう。
入場ゲートのように迎える栂の木
入口から歩いてすぐにある、大きな栂。根元の部分が門のようになっており、その下を歩いて先へと進む。近くで見ると複雑な形をしている。
どのコースでも見られる最初に現れる大杉
渓谷にかかる橋を渡った先で見られる空に向かってまっすぐに伸びている大きな杉。樹齢や樹高は計測されていない。
推定樹齢/不明
樹高/不明
胸高周囲/不明
30分コースは12.双子杉へ
50分コースは11.仏陀杉へ
吊り橋の上から園内を一望する
荒川にかかる吊り橋。清流が巨石の間を流れる渓谷と、樹木が林立する景色が素晴らしい。橋を渡ると上り坂が続く。
ガイド’sアドバイス
園内には3か所の吊り橋があります。屋久杉以外にも橋の上から眺める樹木と沢の風景も見ものですよ。
80分コースはつつじ河原へ
森を潤す清らかな川の流れ
80分コースは太忠分れから仏陀杉方面へ進む。道中には清流荒川が走り、苔の橋や沢津橋から望む渓谷が美しい。
150分コースは小花歩道を経て、蛇紋杉へ。現在は倒木だが威風堂々とした姿は、倒れる前の貫禄を想像させる。そばに東屋やトイレブースがあるのでひと息いれよう。まず、ヤマグルマが巻きついた千年杉に始まり、台風で倒れた蛇紋杉、2本の杉が合体した母子杉、3本の杉が育つ三根杉と次々に巨大な屋久杉が現れる。80分コースとの合流地点に程近い沢津橋を渡ったら、いよいよハイライトとなる仏陀杉へ。ゴツゴツとした幹が仏陀の顔に見えるという神々しい屋久杉は、展望デッキでじっくりと拝んで帰途に着こう。
かわいらしい愛称で親しまれる杉
杉の根元についた苔がひげのように見えたのが名前の由来。2000年に行われた愛称の一般公募により命名された。
推定樹齢/不明
樹高/32.0m
胸高周囲/9.5m
山の斜面に横たわる複雑な形をした古木
1997年9月の台風で倒木になった杉。日光が入り込み、今後、倒木更新の可能性がある。シマヘビに似た幹が特徴で迫力がある。
推定樹齢/2000年
樹高/23.6m
胸高周囲/8.3m
※1997年9月まで
蛇紋杉から往復
天文の森まで足を延ばす新設の210分コースは、濃密な苔と屋久杉が織り成す屋久島らしい森を歩くルート。昭和の伐採を免れただけあって、杉の天然林が美しい。
屋久杉トップクラスの樹高を誇る
背の高い木々が多いポイントの中でもっとも高い杉。その高さは屋久島で3本の指に入る。まさに天まで伸びた柱のような雄大さで、美しい樹形をした屋久杉のひとつ。
推定樹齢/1500年
樹高/33.8m
胸高周囲/8.2m
根のあたりで癒合した親子の杉
向かって左が子、右が母の木。母はすでに枯死していて樹皮が白っぽく変化している。枯れてしまった母を子が支えるようにして立っている。
推定樹齢/2600年
樹高/母31.1m・子29.5m
胸高周囲/母9.0m・子6.3m
3本足の不思議な形の杉
折れた杉に着生して育った杉。根元の部分が三股に分かれていることから、この名が付いた。
推定樹齢/1100年
樹高/26.1m
胸高周囲/9.3m
つつじ河原の少し先から荒川を眺める橋
橋の上から透き通った清流が流れる荒川を望む。花崗岩でできた屋久島の土壌や水中の成分が緑色を多く散乱し、川の色が緑に見える。
人が小人のように見えるほど大きな杉はヤクスギランドのハイライト
太い幹でごつごつとしたコブがいくつもある屋久杉。根元が空洞化して樹勢は衰えているといわれるが、力強く刺さる根は貫禄十分だ。
推定樹齢/1800年
樹高/21.5m
胸高周囲/8.0m
空に向かってピンと立つ双子の木
ひとつの切り株に2本の小杉が更新した杉。今後、幹が合体していく可能性もある。周辺には常緑広葉樹が広がっている。
推定樹齢/不明
樹高/右22.7m・左22.2m
胸高周囲/右2.1m・左1.7m
最後に杉の門をくぐってGOAL
斜面から倒れた木と下にあった木が合体した杉。倒れてもなお生き続ける自然のエネルギーを目の当たりにする。杉の間をくぐれば、ゴールは近い。
推定樹齢/不明
樹高/25.7m
胸高周囲/3.2m
ヤクスギランドから車で15分
標高1230mの地点にあり、道路沿いから観賞できる屋久杉としては最大で最長寿。樹高19.5m、胸高周囲8.1mを誇り、樹齢はおよそ3000年を数える。
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