

更新日: 2025年8月26日
四国観光の基本ガイド!季節の見どころ・おすすめエリア・持ち物まで、まっぷる編集部が教えます
初めて四国旅行に行くけれど、 時期はいつがおすすめ?何泊が基本?など、よくある疑問に旅行ガイドブック「まっぷる」編集部がお答えします!
人気の四国を楽しく旅するためには、事前準備が欠かせません。
エリアごとのおすすめスポットや、季節の見どころにグルメ、アクセス情報まで楽しく予習すれば、初めての四国旅行も大成功間違いなし。
これから四国への旅行を検討している方は、まずこの記事を読んで一緒に準備をしていきましょう!
目次
四国ってどんなところ?観光するなら押さえておきたい基本情報
日本の南東部に位置する四国地方では、美しい山々や清流、雄大な太平洋と穏やかな瀬戸内海といった多彩な自然を楽しむことができます。香川・徳島・愛媛・高知の4県それぞれに個性あふれる魅力があり、讃岐うどんやかつおのタタキなど、地域ごとのグルメも充実。歴史ある遍路道や城下町、温泉地も多く、何度訪れても新しい発見がありますよ!
<四国の主な観光スポット>
①香川:金刀比羅宮、栗林公園など
②徳島:祖谷渓、鳴門のうず潮など
③愛媛:道後温泉、松山城など
④高知:桂浜、四万十川など
四国旅行の計画、最大のポイントは「時間に余裕を持ったプランニングをする」こと。4つの県を周遊する場合は、2泊3日以上が必要となってきます。
一度の旅行で多くの観光スポットを回ることは難しいので、まずは旅のメイン目的(絶対に行きたい場所)を決めてから、訪れるエリアを絞って計画を立てるのがおすすめ!

四国観光におすすめな時期は?季節ごとの気温・服装・旬の食材
四季折々に異なる景色を見せてくれるのが四国の大きな魅力!春は桜や新緑が美しい渓谷や山々、夏はエメラルドグリーンの海と清流での涼やかなひととき、秋は紅葉と実り豊かな食の季節、冬は温泉や郷土料理で心も体も温まります。四国旅行のベストシーズンはいつなのか、季節ごとの特徴を見ていきましょう。
春(3月・4月・5月)の四国旅行の楽しみ方

四国カルスト 画像:PIXTA
3月の四国は、冬の寒さが和らぎ、梅や早咲きの桜が各地で彩りを添える季節。特に高知の早咲き桜や愛媛・松山の道後温泉街では、春の訪れを感じながらの街歩きが楽しめます。4月になると、吉野川沿いや、香川・丸亀城、愛媛・石手川公園などの桜が満開に。5月は新緑とともに瀬戸内海や太平洋の青が一層鮮やかになり、四万十川の川下りや小豆島のオリーブ畑散策など、自然を満喫するアクティビティが充実します!
3月はまだ朝晩が冷えるため、コートや薄手のダウンがあると安心。4月は日中20℃前後になる日もありますが、朝晩は羽織りものが必須です。5月は初夏のような日差しになることも多いため、半袖+軽い上着に加え、帽子や日焼け止めでの紫外線対策がおすすめ。
■旬の食材
かつお(3~5月、高知)、そら豆(4~5月、香川・愛媛など)

夏(6月・7月・8月)の四国旅行の楽しみ方

肱川(愛媛県)
6月になると四国は梅雨入り。山々は濃い緑に包まれ、紫陽花や花菖蒲が見頃を迎えます。雨にしっとり濡れる松山城や四万十川沿いの風景は風情たっぷり。7月は梅雨明けとともに本格的な夏が到来。8月は阿波おどり(徳島)やよさこい祭り(高知)など、四国を代表する熱気あふれる祭りが開催され、旅気分が一気に盛り上がります!
6月は湿度が高く蒸し暑い日が多いですが、山間部や川沿いは涼しさを感じられることも。軽装に加えて、雨具や折りたたみ傘、防水性のある靴を準備しましょう。7月・8月は30℃を超える真夏日が続くため、帽子や日焼け止め、水分補給グッズが必須。海や川遊びをする場合は、水着やラッシュガードもお忘れなく。
■旬の食材
鮎(6~8月、愛媛・高知など)、そうめん(6~8月、香川)

>>「【徳島】阿波おどりモデルプラン!初めてでも安心!」はこちら
秋(9月・10月・11月)の四国旅行の楽しみ方

寒霞渓の紅葉(香川)画像:PIXTA
朝晩は少しずつ涼しくなり、台風の合間に澄んだ青空が広がる9月の四国。10月になると本格的に秋の空気となり、讃岐平野や四万十川沿いでは稲刈りの様子が見られるなど、秋らしい風情を満喫できます。11月は紅葉シーズンのピーク。徳島の剣山や祖谷渓、香川の寒霞渓、高知の安居渓谷などが鮮やかに色づき、山歩きや温泉旅が一層楽しくなる時期です!
9月は日中の気温が30℃近くなる日もあるため、半袖中心に軽い羽織ものを用意しましょう。10月は20℃前後で過ごしやすいですが、朝晩は冷えるためジャケットがあると安心。11月は15℃前後まで気温が下がるので、セーターやコートなど秋冬寄りの服装を準備しましょう。
■旬の食材
かぼす・すだち(9~10月、徳島・高知など)、牡蠣(11月~、愛媛)

>>「四国のおすすめの紅葉スポット 例年の見頃時期やイベント、ライトアップなど情報満載」はこちら
冬(12月・1月・2月)の四国旅行の楽しみ方

祖谷渓(徳島県)
12月の四国は、山間部や高地での冷え込みが厳しくなり、剣山や石鎚山などでは雪景色が広がります。一方で沿岸部や市街地は比較的温暖で、松山や高松などでは街歩きやイルミネーション巡りが楽しめます。1月は一年で最も寒い時期ですが、道後温泉やこんぴら温泉、祖谷温泉など、趣ある温泉地での湯浴みが格別。2月になると梅の便りが届き始め、高知城や南楽園などでは早春の彩りを感じられるはず!
12月は日中10℃前後、朝晩は5℃以下になる日も多く、コートやマフラー、手袋など防寒具が必要です。1月はさらに冷え込みが厳しくなるため、厚手のコートや防寒小物をしっかり準備しましょう。2月は寒暖差が大きくなるため、重ね着を工夫すると快適に過ごせますよ。
■旬の食材
ふぐ(12~2月、愛媛・高知など)、里芋(12~2月、香川・高知など)

初めての四国観光なら絶対行きたい!各エリアの見どころ
冒頭でふれたように、四国旅行の一番のコツは「旅のメイン目的(絶対に行きたい場所)を決めて、訪れるエリアを絞って計画を立てる」こと。
ここからは、四国の4つの県ごとに、初めての旅行にぴったりなおすすめスポットをピックアップしてご紹介していきます!
四国旅行で行きたい! 香川県のおすすめ

日本一、面積が小さい県ながら「うどん県」として知名度が高い香川県。県内一円に店舗が点在するさぬきうどんは必食です!栗林公園や四国水族館などの注目スポットをはじめ、アイランドリゾートの小豆島、アートが集まる瀬戸内の島々、こんぴらさんの愛称で親しまれる金比羅宮がある琴平など、見どころたっぷりです。
代表的スポット:栗林公園、四国水族館、小豆島、金比羅宮など
こんな人におすすめ!:アートや絶景を楽しみたい人、ご当地グルメを味わいたい人

>>香川のおすすめスポットはこちら
四国旅行で行きたい! 徳島県のおすすめ

徳島県の名物といえば、夏の風物詩として400年以上の歴史を誇る阿波おどり。徳島市のほか県内各地で開催されます。鳴門海峡の干満差で発生する鳴門のうず潮、平家の落人が隠れ住んだ伝説が残る秘境・祖谷渓などのダイナミックな自然も満喫できます。世界の名画を陶板で再現した大塚国際美術館や脇町うだつの町並みも要チェック!
代表的スポット:鳴門のうず潮、祖谷渓、大塚国際美術館、脇町うだつの町並みなど
こんな人におすすめ!:自然の絶景を楽しみたい人、伝統文化や祭りを体感したい人

>>徳島のおすすめスポットはこちら
四国旅行で行きたい! 愛媛県のおすすめ

日本三古湯として知られ、明治時代からの面影を残す道後温泉が愛媛県のイチオシ!歴史ある松山城や、南予の城下町・大洲や宇和島などの由緒ある町並みも魅力的です。今治タオルで有名な今治を玄関口として、海に架かるしなまみ海道をレンタサイクルで渡るプランもおすすめですよ。
代表的スポット:道後温泉、松山城、宇和島城、しまなみ海道など
こんな人におすすめ!:温泉と歴史ある街並みを楽しみたい人、サイクリングや海の絶景を満喫したい人

>>愛媛のおすすめスポットはこちら
四国旅行で行きたい! 高知県のおすすめ

高知県といえば、高知城や日曜市をはじめ、施設が充実した桂浜は外せません!夏に4日間かけて開催される土佐の風物詩・よさこい祭りにも要注目。カヌーやラフティングなどが楽しめる四万十川周辺や、愛媛との県境に広がる四国カルスト、太平洋に面した足摺岬、室戸岬など、雄大な自然が満喫できるのも特徴です。
代表的スポット:高知城、桂浜、四万十川、室戸岬など
こんな人におすすめ!:歴史と自然をどちらも楽しみたい人、海鮮グルメを満喫したい人

>>高知のおすすめスポットはこちら
四国観光におすすめの日数&モデルコースは?

岩間沈下橋(高知県)
四国4県それぞれに多彩な魅力と見どころがあり、移動時間を考えると「どうせなら全部まわりたい!」という方も多いはず。観光スポットを効率よくつなげば、2泊3日で周遊することも十分可能です!
ここでは、四国4県の人気スポットを盛り込んだ2泊3日の周遊プランをご紹介していきます。
1日目:香川~徳島
善通寺IC(香川)からスタート。金比羅宮をお参りしたあとは、中野うどん学校琴平校で手打ち体験&ランチをいただきましょう。
昼食後は車で大歩危・小歩危(徳島)へ移動。遊覧船に乗って、巨岩奇岩が連なる景色を堪能したら、1日目の宿泊場所・かずら橋周辺の宿にチェックイン。
2日目:徳島~高知
宿をチェックアウトしたら、スリル満点のかずら橋を渡り、自然と絶景が楽しめる祖谷渓を満喫しましょう。
お昼前に祖谷渓を後にして、車で高知へ向かいます。高知城や高知県立高知城歴史博物館を見学して、お腹が空いたら高知県民のソウルフード“かつおのタタキ”に舌鼓!2日目の宿泊は、高知タウンのホテルで。
3日目:高知~愛媛
ホテルを出たら、300年の歴史を誇る日曜市で、ご当地グルメを食べ歩き。
お腹を満たしたら、ロングドライブを経て松山城(愛媛)へ。天守閣からの眺めを楽しんだら、日本最古の名湯道後温泉で湯めぐり!松山ICまたは松山空港を経由しながら、帰路につきましょう。

四国へのアクセス方法(空港や駅)

画像:Canva
飛行機の場合
飛行機で四国を目指す場合は、利用する空港によってアクセスできる観光エリアが異なります。旅行日程が決まったら、早めに航空券を予約しておきましょう!早割やセールを活用すればお得に移動できますが、キャンセルや変更ができないチケットもあるため、購入前にしっかり規約を確認することが大切です。
四国には香川・徳島・愛媛・高知の4県それぞれに空港があり、東京・大阪・名古屋など主要都市からの直行便も運航されています。目的地に近い空港を選ぶことで、到着後の移動時間を短縮できますよ。
【高松空港(香川県)】
- 東京(羽田)から:約1時間20分
- 沖縄(那覇)から:約2時間10分
【徳島阿波おどり空港(徳島県)】
- 東京(羽田)から:約1時間15分
- 福岡から:約1時間
【松山空港(愛媛県)】
- 東京(羽田)から:約1時間35分
- 大阪(伊丹)から:約55分
- 福岡から:約55分
【高知龍馬空港(高知県)】
- 東京(羽田)から:約1時間20分
- 大阪(伊丹)から:約50分
新幹線・鉄道の場合
四国には新幹線が通っていません。そのため、本州からは岡山駅まで新幹線で移動し、そこから特急列車(南風・しおかぜ・いしづち など)で四国各地に向かうのが一般的です。鉄道移動は途中の景色を楽しめるのも魅力!
- 岡山駅 → 高松駅:約50分(特急「マリンライナー」)
- 岡山駅 → 徳島駅:約2時間10分(特急「うずしお」)
- 岡山駅 → 松山駅:約2時間30分(特急「しおかぜ」)
- 岡山駅 → 高知駅:約2時間30分(特急「南風」)

四国各エリアへのアクセス(主要空港・駅から)
続いて、四国各県主要エリアへの空港からのアクセスと所要時間をご紹介します。
- 香川(JR高松駅):高松空港から車で35分/バスで40分
- 徳島(JR徳島駅):徳島阿波おどり空港から車で25分/バスで30分
- 愛媛(JR松山駅):松山空港から車で20分/バスで25分
- 高知(JR高知駅):高知龍馬空港から車で30分/バスで35分

編集部直伝!四国観光におすすめの持ち物リスト
四国旅行を快適に過ごすためには、持ち物選びも重要。自然やグルメを幅広く楽しめる四国ならではのアイテムをチェックしていきましょう。
□歩きやすい靴(スニーカーなど)
□日焼け止め・帽子(特に夏)
□折りたたみ傘(特に夏)
□フェイスタオル
□エコバッグ
□モバイルバッテリー

初めての四国旅行も基本情報をおさえて楽しく計画しよう!
四国旅行を充実させるためには、エリア選び、旅程の計画、持ち物の準備が大切。季節ごとの楽しみ方や移動手段も考えながら、自分にぴったりの旅行プランを立てましょう!
行きたいスポットや食べたいものをもっとチェックしたい方は、「まっぷる 四国」を参考にしてみてくださいね♪
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