トップ >  関東・甲信越 > 北関東 > 日光・鬼怒川 > 日光 > 日光市街 > 

【日光】明治期の趣を残す♪レトロ建築めぐり!

くらしたび

更新日: 2023年11月9日

この記事をシェアしよう!

【日光】明治期の趣を残す♪レトロ建築めぐり!

避暑地として明治の頃から利用され、大正期には大いに賑わった日光。当時の面影を残す建築の数々が今も残り、古き良き時代の空気を感じさせてくれる。

日光田母沢御用邸記念公園

明治32(1899)年に、のちの大正天皇の御静養地として造営。1棟の床面積1360坪、全106室を誇る国内最大級の木造建築。江戸〜大正期の建築様式が共存した建物は、国の重要文化財に指定されている。皇室文化にふれることができる。

3つの時代にまたがる名建築

紀州徳川家の屋敷を基礎に、3つの時代の建築様式が融合。格式高い書院造りにじゅうたんを敷いた謁見所など、和洋折衷の風雅が漂う。

3つの時代にまたがる名建築

明治

3つの時代にまたがる名建築

大正
謁見所の柱や天井には御料林の木曽檜が使われている

3つの時代にまたがる名建築

大正
御玉突所と呼ばれたビリヤード室は、寄木張りの床が美しい

3つの時代にまたがる名建築

江戸
飾られた絵や釘隠しなどに梅のモチーフが使われている御学問所は、梅の間と呼ばれていた

細部にまでこだわった職人技

復元工事関係者が「木材の宝石箱」と称した謁見所を筆頭に、最高の材料と技が費やされた、御用邸ならではの細部に目を凝らしたい。

細部にまでこだわった職人技


畳の縁の模様も寸分たがわず合わせる高度な技術

細部にまでこだわった職人技

スイッチ
レトロモダンなデザインの照明スイッチがずらりと並ぶ

細部にまでこだわった職人技

ランプ
ガラスに金を溶かして発色させた美しいシャンデリア

細部にまでこだわった職人技

釘隠し
位や役割によって部屋ごとに異なる意匠の釘隠し

四季折々の庭園の美しさ

四季折々の表情が美しい庭園も必見。春は樹齢400年といわれるシダレザクラが、秋は計算されたかのような紅葉が素晴らしい。

四季折々の庭園の美しさ


御学問所の丸窓越しに見る桜はひときわ華やか

四季折々の庭園の美しさ


秋にはカエデを中心に、さまざまな木々の紅葉が鮮やか

おみやげCHECK

おみやげCHECK

御用邸チョコレート
邸内で使われている釘隠しをイメージした、上品な味(12個入り1300円)

日光田母沢御用邸記念公園

住所
栃木県日光市本町8-27
交通
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺湖方面行きで8分、日光田母沢御用邸記念公園下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~16:00(閉園17:00、11~翌3月は閉園16:30)
休業日
火曜、祝日の場合は翌日休、4月15日~5月、10・11月は無休(12月29日~翌1月1日休、8月13~16日、1月2~5日は開園)
料金
入園料=大人550円、小・中学生270円/プチタオル(美智子さまのシラカバ)=600円/御用邸チョコレート=1300円/(20名以上の団体は大人450円、小人220円)

日光金谷ホテル

明治6(1873)年に創業した、現存する日本最古の西洋式ホテル。外国人専用の宿としてスタートした避暑リゾートのパイオニア的存在。宿帳にはアインシュタインなど国際的な著名人の名前も残る。

日光金谷ホテル

歴史を感じさせる風格

140年もの長い年月が培った独特の構造はちょっとした異次元空間。フロアによって違う天井高にもエピソードがあり、見飽きることがない。

歴史を感じさせる風格

レストラン
かつてはロビーだったメインダイニング

歴史を感じさせる風格

バー
ジャズが流れるバー「デイサイト」でオリジナルカクテルを

歴史を感じさせる風格

フロント
かつて地下だった部分にある重厚感あるフロント

意匠の面白さ

それぞれに奥深いドラマが秘められた装飾やインテリアも必見。時間旅行へのパスポートを探しに館内探索へ!

意匠の面白さ

赤いランプ
ダイニング前の階段にある赤いランプは今でも現役

意匠の面白さ

格間絵
小食堂の格天井に描かれた色鮮やかな格間絵

意匠の面白さ

眠り猫
東照宮でおなじみの眠り猫がここ金谷ホテルにも!

日光金谷ホテル

住所
栃木県日光市上鉢石町1300
交通
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺湖方面行きで5分、神橋下車、徒歩3分
営業期間
通年
営業時間
イン15:00、アウト11:00
休業日
無休
料金
シングル=19360円~/ツイン=21780円~/1泊2食付=28435円~/デラックスタイプ1泊2食付プラン=34485円~/

ここもCHECK

金谷ホテルの歴史を伝える登録有形文化財「金谷侍屋敷」

金谷ホテル歴史館

日光金谷ホテルのルーツである「金谷カテッジイン」の建物を公開。明治6(1873)年に開業した外国人専用の宿で、英国人旅行家イザベラ・バードがその著書に書いたことから、外国人が多く訪れるようになった。

金谷ホテル歴史館

もとは武家屋敷だったので、当時は「侍屋敷」と呼ばれていた

金谷ホテル歴史館

隣のカテッジイン・レストランでパンメニューを

金谷ホテル歴史館

住所
栃木県日光市本町1-25金谷侍屋敷
交通
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺湖方面行きで7分、金谷ホテル歴史館下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:30~16:00(閉館16:30、時期により異なる)
休業日
不定休、4~11月は無休
料金
入場料=大人400円、小人200円、小学生未満無料/(団体割引あり)

まだある!日光のレトロ建築めぐり

大正時代から避暑地として賑わってきた日光には、趣のある建物が今でも街なかに点在している。散歩しながら訪ねてみよう。

JR日光駅

大正ロマンの香り漂うネオ・ルネサンス様式の木造駅舎。今も現役で使われている。旧一等待合室(ホワイトルーム)の大型シャンデリアは一見の価値あり。

JR日光駅

西洋料理 明治の館

日本に初めて蓄音機を輸入したアメリカ人貿易商の別荘だった建物。現在は、昔懐かしい洋食メニューが評判のレストランとして営業中。

西洋料理 明治の館

西洋料理 明治の館

住所
栃木県日光市山内2339-1
交通
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺湖方面行きで5分、神橋下車、徒歩8分
営業期間
通年
営業時間
11:00~19:30(L.O.、時期により異なる)
休業日
不定休(12月27~31日休)
料金
オムレツライス=1760円/ビーフシチューのつぼ焼き=2530円/ロールキャベツ=1870円/虹鱒のムニエル明治の館風=1760円/

日本聖公会 日光真光教会

明治から大正にかけて、建築設計家、宣教師、教育者としての足跡を残したガーディナーが設計。石造りの重厚なゴシック様式。

日本聖公会 日光真光教会

日本聖公会 日光真光教会

住所
栃木県日光市本町1-6
交通
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺温泉行きまたは湯元温泉行きで7分、西参道下車すぐ
営業期間
通年
営業時間
9:00~17:00(閉館、時期により異なる)
休業日
不定休
料金
無料

北関東の新着記事

【東武宇都宮駅】GWの夜遅くまで楽しめる夜ごはんスポット!おいしいが止まらないおすすめ店4選

待ちに待ったゴールデンウィーク。 観光やおでかけを楽しんだ後にゆったりと夜ごはんを楽しんだり、家でゆっくりと過ごして少し遅めの夜ごはんをとったりと、ゴールデンウィークはいつもより少し遅い時間から...

【高崎駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット3選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、高崎駅周辺(徒歩20分圏...

【水戸駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット5選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、水戸駅周辺(徒歩20分圏...

【つくばエクスプレスつくば駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット3選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、つくばエクスプレスつくば...

【土浦駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット6選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、土浦駅周辺(徒歩20分圏...

【前橋駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット3選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、前橋駅周辺(徒歩20分圏...

【古河駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット6選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、古河駅周辺(徒歩20分圏...

【栃木駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット10選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、栃木駅周辺(徒歩20分圏...

【東武宇都宮駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット4選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、東武宇都宮駅周辺(徒歩2...

【足利駅】ゴールデンウィーク暇すぎる人、絶対ここ行って!すぐ行けるおでかけスポット10選

ゴールデンウィークの予定を「まだ決めていない」という方へ、耳寄りな情報をお届けする今回の特集記事。 大型連休だからといって遠出をする必要はありません。本日は編集部厳選の、足利駅周辺(徒歩20分圏...
もっと見る

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

静岡や伊豆、日光、栃木、岐阜エリアの旅行ガイドブックの編集から取材執筆、撮影などに携わっている、静岡を拠点とする編集プロダクションです。
代表の志水は、静岡のローカル情報番組のコメンテーターを歴任するなど、20年以上にわたり旅と暮らしに関わり続けています。乗り鉄&呑み鉄旅が好き。日本各地の手ぬぐい収集癖がある一方、引っ込み思案。
その他にも多彩で個性的なライター陣により、現場の空気感を拾い上げたレポートをお伝えしていきます。