日光東照宮を徹底ガイド!参拝ルートからトリビアまで参拝準備はこれでOK
日本が誇る世界遺産「日光東照宮」。江戸初期の名工たちが集結し作り上げた職人技と美の結晶です。御祭神として祀られるのは、徳川初代将軍の徳川家康公で、おもな社殿は3代将軍家光公が建て替えたもの。国宝8棟、...
避暑地として明治の頃から利用され、大正期には大いに賑わった日光。当時の面影を残す建築の数々が今も残り、古き良き時代の空気を感じさせてくれる。
明治32(1899)年に、のちの大正天皇の御静養地として造営。1棟の床面積1360坪、全106室を誇る国内最大級の木造建築。江戸〜大正期の建築様式が共存した建物は、国の重要文化財に指定されている。皇室文化にふれることができる。
紀州徳川家の屋敷を基礎に、3つの時代の建築様式が融合。格式高い書院造りにじゅうたんを敷いた謁見所など、和洋折衷の風雅が漂う。
明治
大正
謁見所の柱や天井には御料林の木曽檜が使われている
大正
御玉突所と呼ばれたビリヤード室は、寄木張りの床が美しい
江戸
飾られた絵や釘隠しなどに梅のモチーフが使われている御学問所は、梅の間と呼ばれていた
復元工事関係者が「木材の宝石箱」と称した謁見所を筆頭に、最高の材料と技が費やされた、御用邸ならではの細部に目を凝らしたい。
畳
畳の縁の模様も寸分たがわず合わせる高度な技術
スイッチ
レトロモダンなデザインの照明スイッチがずらりと並ぶ
ランプ
ガラスに金を溶かして発色させた美しいシャンデリア
釘隠し
位や役割によって部屋ごとに異なる意匠の釘隠し
四季折々の表情が美しい庭園も必見。春は樹齢400年といわれるシダレザクラが、秋は計算されたかのような紅葉が素晴らしい。
春
御学問所の丸窓越しに見る桜はひときわ華やか
秋
秋にはカエデを中心に、さまざまな木々の紅葉が鮮やか
御用邸チョコレート
邸内で使われている釘隠しをイメージした、上品な味(12個入り1300円)
明治6(1873)年に創業した、現存する日本最古の西洋式ホテル。外国人専用の宿としてスタートした避暑リゾートのパイオニア的存在。宿帳にはアインシュタインなど国際的な著名人の名前も残る。
140年もの長い年月が培った独特の構造はちょっとした異次元空間。フロアによって違う天井高にもエピソードがあり、見飽きることがない。
レストラン
かつてはロビーだったメインダイニング
バー
ジャズが流れるバー「デイサイト」でオリジナルカクテルを
フロント
かつて地下だった部分にある重厚感あるフロント
それぞれに奥深いドラマが秘められた装飾やインテリアも必見。時間旅行へのパスポートを探しに館内探索へ!
赤いランプ
ダイニング前の階段にある赤いランプは今でも現役
格間絵
小食堂の格天井に描かれた色鮮やかな格間絵
眠り猫
東照宮でおなじみの眠り猫がここ金谷ホテルにも!
金谷ホテルの歴史を伝える登録有形文化財「金谷侍屋敷」
日光金谷ホテルのルーツである「金谷カテッジイン」の建物を公開。明治6(1873)年に開業した外国人専用の宿で、英国人旅行家イザベラ・バードがその著書に書いたことから、外国人が多く訪れるようになった。
もとは武家屋敷だったので、当時は「侍屋敷」と呼ばれていた
隣のカテッジイン・レストランでパンメニューを
大正時代から避暑地として賑わってきた日光には、趣のある建物が今でも街なかに点在している。散歩しながら訪ねてみよう。
大正ロマンの香り漂うネオ・ルネサンス様式の木造駅舎。今も現役で使われている。旧一等待合室(ホワイトルーム)の大型シャンデリアは一見の価値あり。
日本に初めて蓄音機を輸入したアメリカ人貿易商の別荘だった建物。現在は、昔懐かしい洋食メニューが評判のレストランとして営業中。
明治から大正にかけて、建築設計家、宣教師、教育者としての足跡を残したガーディナーが設計。石造りの重厚なゴシック様式。
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