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【徳島】お遍路体験レポート! 初心者にもおすすめ!

まっぷるマガジン編集部

更新日: 2023年8月31日

【徳島】お遍路体験レポート! 初心者にもおすすめ!

いつかはお参りしてみたい、四国八十八ヶ所霊場。
比較的アクセスのよい第1番札所から第5番札所までは、初心者にもおすすめのコース。
のどかな景色に癒される歩き遍路の旅に出かけよう。

お遍路とは?

今から約1200年前、弘法大師が人々の災難を除くために開いた霊場が四国霊場。後に大師の高弟が大師の足跡を遍歴したのが霊場めぐりの始まりと伝わる。人間には88の煩悩があり、四国霊場を八十八ヶ所めぐることによって煩悩が消え、願いがかなうといわれる。2015年4月、四国4県の「四国遍路」が文化庁の日本遺産に認定された。

【お遍路】まずはキホンをマスターしよう

お遍路スタイル

お遍路スタイル

菅笠 1650円〜

凡字を前にかぶり、参拝中も笠は取らなくてよい。日よけや雨よけにもなる。

輪袈裟 1980円

参拝する際の正装具。食事や手洗いのときは、はずすのがマナー。色や柄はさまざま

白衣 3080円〜

お遍路の正装で、これを着ていると一目でお遍路さんとわかる。背中に「南無大師遍照金剛」の文字が入るのが一般的

頭陀袋 1980円

白布の肩掛けバッグ。納経帳や納札などを入れる

[中に入っているのは・・・]

頭陀袋 1980円

経本400円~
般若心経、十三仏真言が掲げられた四国霊場用を用意

頭陀袋 1980円

納経帳2350円
札所ごとに本尊と寺号の墨書、寺印をもらうためのノート

頭陀袋 1980円

納札(白札200枚)230円
巡礼の回数によって、白、緑、赤、銀、金と色が異なる。はじめての人は白札を選ぼう

※金額は霊山寺で購入した場合のものです。
※金額は参考金額になります。

金剛杖 1520円

弘法大師の化身とされるので、丁寧に扱う。橋の下で眠っているといわれる弘法大師を起こさないよう、橋の上では杖はつかない習わしがある

【お遍路】参拝のお作法[参拝の目安 約30分]

【お遍路×参拝のお作法】❶門の前で一礼する

【お遍路×参拝のお作法】❶門の前で一礼する

札所に着いたら、境内に入る前に山門(仁王門)で深く一礼する。参拝後に門を出るときも同様に、境内に向かって一礼する。

【お遍路×参拝のお作法】❷心身を清める

【お遍路×参拝のお作法】❷心身を清める

まず右手に柄杓を持ち左手を清め、次に左手に持ち替えて右手を清める。再び右手に持ち替えて左手に水を受けて口をすすぎ、最後にもう一度左手を清める。

【お遍路×参拝のお作法】❸一度だけ鐘をつく

【お遍路×参拝のお作法】❸一度だけ鐘をつく

自由に鐘がつける札所では、一度鐘をつく。つくことができない札所もあるので注意。参拝後に鐘をつくのは縁起がよくないといわれている。

【お遍路×参拝のお作法】❹本堂と大師堂にお参りをする

【お遍路×参拝のお作法】❹本堂と大師堂にお参りをする

[い]納札箱に納札を入れる。納札には日付、住所、氏名を記入し、願い事があれば裏書を。

【お遍路×参拝のお作法】❹本堂と大師堂にお参りをする

[ろ]灯明、線香、賽銭をあげる。ロウソクは奥の段から、線香は3本を中心から立てる。

【お遍路×参拝のお作法】❹本堂と大師堂にお参りをする

[は]読経する。経本を見ながら般若心経を唱えたあと、御本尊真言を3回唱えよう。

【お遍路×参拝のお作法】❺納経を受ける

【お遍路×参拝のお作法】❺納経を受ける

参拝が終わったら、本尊と寺号の墨書、寺印をもらう。あわせて各札所の御本尊の絵姿を刷った御影をもらう。

【お遍路×参拝のお作法】ここに注意!

●納経時間 
納経所の受付時間は午前7時から午後5時まで。山間の札所では早めに終了する場合もある。日曜、祝日、春・秋など参拝者が多い時期は受付が混雑することも。
●納経料 
納経料金は納経帳が300円、納経軸500円、白衣200円。小銭を準備しておこう。また朱印をもらえるのは、納経帳、納経軸、白衣に限られる。

初めてのお遍路Q&A

Q おすすめの遍路シーズンはいつですか?
A 春と秋がおすすめです。
歩き遍路ならとくに気候のよい春と秋がベスト。ただし、観光客や参拝者が増え、混雑することも。車で回る場合は季節を選ばず行けますが、冬は山道の凍結に注意しましょう。

Q “歩き”以外でもOKですか?
A もちろんOK。
徒歩のほか、自転車やマイカーなど、交通手段は自由。旅行会社やバス会社が企画する巡拝バスツアーでめぐるのもアリ

Q 一度に88の札所すべてを回らないとダメ?
A 一度に回る札所の数、順番は自由です。
第1番札所から第88番札所まで全行程は約1400㎞。一度ですべてを回ったり、順番通りでなくてもOKです。自分に合った巡拝プランを立てましょう。

【お遍路】モデルコース【約13km 約6時間30分】

第1番札所 霊山寺~第5番札所 地蔵寺

[スタート]9:00
JR板東駅(JR徳島駅から高徳線で約31分)

⇩ 0.8㎞、徒歩10分
9:10
1 霊山寺

⇩ 徒歩すぐ
9:45 [立ち寄り]
おやすみ処門前一番街

⇩ 1.4㎞、徒歩20分
10:20
2 極楽寺

⇩ 徒歩すぐ
10:45 [立ち寄り]
長寿庵

⇩ 2.6㎞、徒歩35分
11:35
3 金泉寺

⇩ 0.5㎞、徒歩7分
12:00 [立ち寄り]
こんせん

⇩ 6㎞、徒歩1時間30分
14:00
4 大日寺

⇩ 2㎞、徒歩25分
14:45
5 地蔵寺

⇩ 0.3㎞、徒歩7分
[ゴール]15:15
徳島バス羅漢バス停(JR徳島駅までバスで約58分)

【お遍路×第1番札所】”一番さん”と呼び親しまれる発心の札所「霊山寺」

奈良時代に聖武天皇の勅願により行基が開いたといわれる発願の寺。荘厳な伽藍が立ち並ぶ境内は、いつも大勢のお遍路さんで賑わう。1番札所らしく、遍路旅を始めるにあたっての授戒とお説法(1名2000円)が受けられる。

【お遍路×第1番札所】”一番さん”と呼び親しまれる発心の札所「霊山寺」
【お遍路×第1番札所】”一番さん”と呼び親しまれる発心の札所「霊山寺」

初めての人はまずココへ
霊山寺に併設した総合案内所。売店ではお遍路用品一式を販売している。
7:00~17:00
無休

【お遍路×第1番札所】”一番さん”と呼び親しまれる発心の札所「霊山寺」

手水場で身を清めたら本堂へ

【お遍路×第1番札所】”一番さん”と呼び親しまれる発心の札所「霊山寺」

読経すると心が落ち着きます

【お遍路×第1番札所】”一番さん”と呼び親しまれる発心の札所「霊山寺」

納経を済ませたら、御影を受け取ります
御本尊の絵姿が描かれている

【お遍路×第1番札所】”一番さん”と呼び親しまれる発心の札所「霊山寺」

見どころ
本堂の天井を見上げると龍の絵が !

霊山寺

住所
徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
交通
JR高徳線板東駅から徒歩10分
営業期間
通年
営業時間
境内自由
休業日
無休
料金
輪袈裟=2650円~/白衣=2350円~/金剛杖=1740円~/納経帳=2460円~/経本=510円~/納札=130円~(白札100枚)/
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