【根室・納沙布岬】本土最東端の岬から朝日を眺めて!
本土最東端の地である納沙布岬。岬周辺は望郷の公園として整備され、北方領土に関連するモニュメントや施設、食事処もあるので、ゆっくり散策を楽しもう。...
トップ > 北海道 > 知床・阿寒・釧路・稚内 > 釧路・根室 > 根室 >
更新日: 2023年1月8日
北海道の東側、十勝地方やオホーツク地方を含む「道東」は、豊かな大自然が残されたエリアで、カニやサンマなどの海産物、牛乳などの畜産物が有名です。
今回ご紹介するのは道東のさらに東側、北海道最東端の根室半島。
自然や風景は雄大で、日本国内にいながら「外国にいるような風景」を楽しむことができますよ!
納沙布岬に霧多布湿原など、美しい自然風景を望む絶景ポイントが点在する根室。まずは40秒動画でその魅力を感じてみて下さい!
まずは根室半島の場所とアクセスを予習。
道東の玄関口、釧路空港(たんちょう釧路空港) までは東京から飛行機で約1時間40分、大阪からは約2時間。釧路空港に到着したら、空港近くでレンタカーをかりてドライブ旅の始まりです!
行程にもよりますが、釧路の市街地には宿泊施設が多いのでこのあたりで宿をとるのがおすすめ!じっくり根室半島先端部を楽しみたいという方は、根室市に宿泊するのも良いでしょう。
根室地方は夏でも涼しく、冬は極寒という寒冷な気候。例えば根室市の月別平均気温を見てみると、最も寒くなる2月で約マイナス4度、全国的に暑さが厳しい夏の8月でも約17度と、かなり涼しい気候であることがわかります。
夏は避暑地としてもおすすめですが、服装を間違えると「夏なのに寒くて凍えてしまう……」なんてことも。夏に吹き抜ける風が涼しいというだけでも、日本ではないどこか異国に来たかのような気分になりますね!
訪れる際は必ず現地の天気や月の平均気温を確認し、適した洋服を持っていくようにしましょう。
根室半島は「北海道らしい風景」を凝縮した、絶景のオンパレードが見られる場所。
道東の中心地である釧路の市街地から、根室半島の先端に位置する根室市までは鉄道で約2時間半、車では3時間ほど。
その道のりには、目を見張るような海岸の絶壁、生き物たちの姿であふれる湿原、どこまでも続く草原、異国にいるかのような岬など、多くの見どころがあります。
それぞれの風景についてご紹介していきましょう!
納沙布(のさっぷ)岬 は根室半島の先端に位置しています。北方領土や無人島を除き、本土では最東端の場所。北方領土の歯舞(はぼまい)群島 の水晶島まで約3.7㎞ととても近く、肉眼でもはっきりその姿を見ることができます。
「日本本土最東端(有人)」の呼び声にふさわしく、納沙布岬は見渡す限りの海と、空を飛び交うたくさんの海鳥の姿を楽しむことができる最果ての岬なのです。
鈴木食堂の看板メニュー「サンマ丼」 1,300円(税込)
納沙布岬を訪れた際には、鈴木食堂の名物料理「サンマ丼」がおすすめです。サンマの水揚げはここ根室の花咲(はなさき)港 が有名。こちらのお店では、タレに漬けた生のサンマをふんだんに使った「サンマ丼」を食べることができます!
鈴木食堂外観
生サンマ丼は鈴木食堂が発祥の地とのこと。近年では不漁が続き、サンマは高級魚になりつつあります。今や大変貴重となった名物料理を最果ての地で味わってみてはいかがでしょうか?
春国岱(しゅんくにたい) は根室半島の北側にある湿原エリア。風連湖とオホーツク海を隔てる砂洲(流水によって形成される砂の堆積構造)部分のことを指し、湿原や針葉樹林が広がっています。
多くの野生生物や植物が生息し、道東を代表する大自然が広がっています。白い体に赤と黒の顔の模様が美しい鳥、希少種の「タンチョウ」 も生息していますよ!
ほかにも、北海道「道の花」に指定されているハマナスの一大群生地があり、夏には赤紫色の花が一斉に咲き誇るため、見事な景観を演出します。
春国岱 アカエゾマツの自然観察路
湿原には木道が整備されていて、湿原の奥の方まで散策することができます。木が生い茂っている場所、浅い沼地になっている場所、草原のなかに枯れ木が立ち並んでいる場所など、歩くにつれて様々な表情楽しむことができるのも春国岱の特徴。
湿原や草原の広大な光景を前にすると、自分がちっぽけな存在であるように感じます。とても同じ日本国内とは思えないような景色を堪能できますよ!
落石(おちいし)岬 は、ほとんど観光地化されていない穴場スポット。
手付かずの自然が残されていることから、地球岬、雄冬(おふゆ)岬 と並んで「北海道三大秘岬」に数えられえています。
草原の中にたたずむ赤と白の灯台。そして背後の海へと草原が飲み込まれていくような絶景は「根室のヨーロッパ」とも呼ばれ、その呼び名にふさわしい異国のような風景が待ち受けています。
落石岬灯台へと続く木道
落石岬は隠れ観光スポットであり、岬の先端にある落石岬灯台は少々行きづらい場所にあります。車を停められる場所から25分ほど散策路を歩いていく必要がありますが、途中の木道は一部足場が悪いところもあるので、足元には十分注意しましょう。
また、エゾシカなど野生生物も多く生息し、ヒグマの目撃情報が相次いでいるエリアでもあります。複数人で行動することを心がけ、クマ鈴を鳴らす、ラジオをつけるなどし、自分の存在を動物たちに知らせるようにしましょう。
落石岬灯台
苦労してたどり着いた先には素晴らしい景色が……! アクセスが悪い分、観光客が少なく、北海道の大自然を独り占めできる可能性が高いでしょう。北海道の大自然や秘境感を体で感じたいという人におすすめです!
霧多布(きりたっぷ)岬 (正式名称湯沸(とうふつ)岬)も根室半島を代表する絶景が楽しめるスポットですが、この岬にはある珍しい生き物が現れます。それはなんと、絶滅危惧種のラッコ!
一時は国内から姿を消していましたが、1980年代より北海道東部の海岸に再び現れるようになったのだとか。現在では霧多布岬周辺が繁殖場所になっているようで、運が良ければかわいらしいラッコを観察することができるかもしれません!
近くの展望台から様々な生き物の暮らす海岸と岬先端を眺める
また、ゼニガタアザラシというアザラシを見かけることも。こちらも絶滅危惧種に指定されています。アイヌ語でアザラシのことを「トッカリ」 ということから、霧多布岬は「トッカリ岬」とも呼ばれています。
水族館で見かける生き物たちがすぐそこを泳いでいる光景は、驚きそのもの!野生の生き物なので必ず見られる保証はありませんが、訪れた際にはぜひ、探してみてください。
ただし相手は野生の生き物です。くれぐれも近づいたり興奮させたりしないように、気を付けてくださいね。
北海道の神社・お寺ランキングTOP10【2023年版】人気の神社・お寺を発表!
札幌ラーメンランキングTOP30【2023年版】人気の札幌ラーメン店を発表!
【北海道函館市・日帰り温泉】露天風呂やサウナなど函館市で人気の日帰り温泉13選をご紹介
【札幌・ステーキ】札幌で絶品のステーキが味わえるお店4軒をご紹介
北海道の旅のバイブル『北海道旅事典』が登場!17のテーマで北海道全179市町村を徹底ガイド
北海道の温泉地ランキング!みんなが調べた人気の温泉地TOP10!
北海道の人気観光スポットランキング!みんなが調べた北海道の観光地TOP10!
砂川で人気のスイーツめぐり&観光ナビ! ソメスサドルのショールームなど話題のスポットもチェックしよう
函館の居酒屋で一杯!函館駅・五稜郭・湯の川温泉で肴自慢の居酒屋15軒。肴がうまいって幸せだ!
札幌のバーへようこそ!すすきのの有名バーから夜景がきれいなバー、道産ワインやビールに絶品アイスも。札幌のバー11軒
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!