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夏休みは海外旅行、国内旅行、どちらが人気だった?
2019年夏休みのJTB調査(※)では、夏休みに海外旅行に出かけた方は過去最高の299万人に達したものの、総旅行人数7,734万人の中では3.8%と少数でした。大半の方は国内旅行をしていたことがわかります。
※:2019年夏休み (7月15日~8月31日) の旅行動向|JTBグループサイトより
2020年の夏休みについては、世界的に新型コロナウィルスの影響が残っていることも想定できるため、やはり、国内旅行に人気が集中するでしょう。
ちなみに、前述のGo to キャンペーンも、国内居住者の国内旅行に限定したもので、訪日外国人旅行者や海外旅行は対象外となります。
コロナ収束後の国内旅行やおでかけに関しては、移動時間が短くて済む近場かマイカーで行ける範囲で、目的地としては人が少ない地方都市や自然が多い地域の人気が上がることが予想されます。
マイカーがない場合、不特定多数の方が利用するレンタカーに不安を覚える方もいるでしょう。レンタカー会社での対策や、利用の際の注意事項は下記でも詳しく紹介しています。
日帰り旅行や穴場スポットへのおでかけを計画している方は下記の記事も参考にしてくださいね。
【国内】昨年夏休みに人気だった旅行先ランキングベスト10
今年の旅行先は、混雑度合いや感染防止対策のことを考えると昨年人気だった旅行先から大きく変わるかもしれません。
各地の観光客受け入れ態勢や施設の感染防止対策を確認しながら、予算とも相談しつつ行先や時期を計画しましょう。
ここでは、トリップアドバイザーが行った調査結果に基づき、昨年夏休みに人気だった国内旅行先TOP10を宿泊費の目安とともに紹介します。
調査出典:トリップアドバイザー『夏休みの旅行に関する調査 2019』
※記事で紹介している各エリアの平均宿泊費は、トリップアドバイザーの調査で発表されている、 1 泊あたりの平均値です。
〇10位 千葉県
東京の東に位置し、東京湾と太平洋に囲まれた房総半島全体が千葉県です。主な観光スポットは東京ディズニーランドやディズニーシー、マザー牧場、鴨川シーワールドなどがあります。
千葉県はかなり広いため、訪れる観光スポットに合わせて滞在先を選びましょう。
ディズニーリゾートに行くなら浦安市など京葉線沿線で宿泊すると便利です。マザー牧場なら木更津市を拠点にすると宿の選択肢が多いでしょう。鴨川シーワールドなら鴨川市や南房総市で宿を探せます。
平均宿泊費は7月が2万6000円・8月が約4万円でした。なお、首都圏発のツアー料金は1泊2日で1万円台~9万円程度です。
〇9位 山梨県
山梨県は日本列島のほぼ中央に位置し、周りを富士山や南アルプス山脈、八ヶ岳などの山々に囲まれた盆地です。寒暖の差が大きい気候を利用して桃やブドウ、サクランボなどフルーツが多く栽培されており、フルーツ狩り体験ができる観光農園がたくさんあります。
主な観光スポットは富士五湖(河口湖・山中湖・西湖・本栖湖・精進湖)や忍野八海、清里高原や富士急ハイランドなどです。滞在先としては富士吉田市が挙げられています。
平均宿泊費は7月が約2万2000円・8月が約2万8000円でした。首都圏発のツアー料金は1泊2日で1万円台~10万円台程度です。
〇8位 大阪府
西日本の経済・文化・娯楽の中心である大阪はB級グルメから高級料理まで楽しめる食い倒れ文化の地です。また、吉本興業の本拠地としてお笑いの聖地でもあります。
大型ショッピングモールやテーマパーク、水族館なども多数あるため、目的に応じて幅広い楽しみ方ができます。主な見どころはユニバーサル・スタジオ・ジャパンや海遊館、梅田スカイビルやあべのハルカス、なんばグランド花月など。
滞在先は主な目的地に合わせて、ユニバーサルシティエリアや大阪ベイエリア、大阪・梅田エリアや新大阪・十三エリア、難波・心斎橋エリアや京橋エリアから選ぶと便利。
平均宿泊費は7月・8月ともに約1万2000円、首都圏発のツアー料金は1泊2日で2万円前後~10万円台です。
〇7位 兵庫県
兵庫県は西日本の近畿地方で瀬戸内海と日本海にまたがって位置しているため、場所によって異なる風景を楽しむことが可能です。
見どころは異国情緒を感じさせるオシャレな街・神戸や自然美を誇る淡路島、歴史ある城崎温泉など、さまざまなジャンルにわたります。
1995年の阪神淡路大震災では大きな被害を受けましたが、奇跡的な復興を遂げました。震災被害者の鎮魂として始まった冬のイルミネーションイベント「神戸ルミナリエ」も有名です。
主な滞在先としては神戸市が挙げられますが、淡路島のスポットを主に巡るなら淡路島に宿泊するほうがよいでしょう。
平均宿泊費は7月が約1万8000円・8月が約2万3000円、首都圏発のツアー料金は1泊2日で2万円前後~10万円台です。
〇6位 静岡県
首都圏と中京圏をつなぐエリアで、静岡県北東部は富士山南麓に位置しています。南東部は太平洋に張り出す伊豆半島で、海辺の温泉リゾートとして人気です。
江戸時代から東海道を往来する人々で賑わい、かつての宿場町には現在も観光客に親しまれるスポットが点在しています。また、日本屈指のお茶の産地としても有名です。
主な見どころには富士山や御殿場、温泉を楽しめる熱海や伊東、浜名湖などがあります。夏休みに訪れるなら海水浴が楽しめる熱海サンビーチや熱海ムーンライトビーチ、花火大会が開催される安倍川などをチェックしましょう。
トリップアドバイザーの調査では滞在先として熱海市が挙げられています。平均宿泊費は7月が約3万4000円・8月が約4万4000円です。なお、首都圏発のツアー料金は1泊2日で約9000円~約10万円です。
〇5位 東京都
江戸時代から続く都として、見どころが盛りだくさんの東京。長い歴史を持つ寺院や史跡から最先端のハイテク技術で建設されたスカイツリーまで、古いものと新しいものが混在しているのが特徴です。
日本古来の文化からポップカルチャーまでが揃う他、外国人居住者や旅行者も多いため、多民族文化にふれる機会も多いグローバルシティといえます。訪れるときの目的や気分に応じて、さまざまな楽しみ方が東京では可能です。
新型コロナウィルスの影響で延期されていますが、新スポットのオープン予定も目白押し。上野動物園では「パンダのふるさとゾーン」がオープンする予定です。また、浅草と東京スカイツリーをつなぐエリアに「東京ミズマチ」「すみだリバーウォーク」が登場します。
東京の主な観光スポット・エリアは上野・浅草など下町、銀座や六本木など高級ショッピング街、新宿など繁華街、お台場などレジャースポットと多彩です。滞在先に新宿区を選べば、安宿から高級ホテルまで選択肢が広いため、おすすめ。その他、千代田区や渋谷区にも宿が多くあります。
平均宿泊費は7月が約3万2000円・8月が約1万8000円となっています。なお、首都圏発のツアー料金は1泊2日で約1万円~20万円台と、出発日や内容により幅があります。
〇4位 神奈川県
東京の南・太平洋に面するところに位置する神奈川県。東京から1時間もかからずに行ける都会の横浜から海や山などの自然が豊かに残る郊外まで、多彩な要素を持つ神奈川県では楽しみ方もバリエーションに富んでいます。
主な見どころとしては、まず、横浜の中華街やベイエリア、八景島シーパラダイスなどが有名です。郊外の見どころとしては、名刹や商店街の散策・食べ歩きを楽しめる鎌倉、海水浴ができる江ノ島、山の自然と温泉やアートを満喫できる箱根などがあります。
トリップアドバイザーの調査では主な滞在先に箱根町が挙げられていますが、神奈川県は広く、観光エリアもいくつかに分かれているため、主な訪問地に便利な場所に宿を取るのがよいでしょう。
平均宿泊費は7月が約3万7000円・8月が約4万5000円です。
首都圏発のツアー料金は1泊2日で1万円台~9万円台と、出発日や宿泊内容によって差が開いています。
〇3位 沖縄県
亜熱帯性気候で本土では見られない風景や動植物に出会えることが魅力の沖縄。青く透明度の高い海はサンゴ礁に囲まれていることによります。
15世紀から19世紀にかけて栄えた琉球王国の時代は中国や東南アジアとの中継貿易が盛んで、多国籍文化が融合した独特の沖縄文化が出来上がりました。
沖縄ではマリンアクティビティで楽しめるのはもちろん、ハイキングや川でのカヌーなど山遊びもできます。長寿の秘訣である伝統料理からアメリカンスタイルのグルメまでを楽しめ、伝統工芸品や免税品のショッピングも満喫できます。
沖縄の主な観光スポットは本島の国際通り周辺や首里城、北部の美ら海水族館や今帰仁城址、中部のアメリカンビレッジや勝連城跡、南部の平和祈念公園や沖縄戦跡です。
また、石垣島・宮古島・竹富島など離島にもそれぞれの魅力があります。
沖縄本島に泊まるなら那覇、または、恩納村や本部町など中部から北部にかけて西海岸に点在するリゾートエリアがおすすめです。
平均宿泊費は7月が約3万1000円・8月が約3万9000円。
首都圏発のツアー料金は1泊2日で3万円前後~20万円程度ですが、沖縄までの移動時間や交通費を考えると3泊以上はしたいものです。
〇2位 長野県
本州の中央部に位置し、29もの百名山に囲まれた長野県は「日本の屋根」とも呼ばれています。
緑豊かで標高が高いため、夏は避暑地として、冬はスキーリゾートとして高い人気を誇る県です。温泉の多さや数々の信州グルメ、史跡や歴史ある寺院も多く、さまざまな楽しみ方ができる点が長野県の魅力といえるでしょう。
長野県の主な見どころとしては、まず、長い歴史と格式を誇る諏訪大社や善光寺、戸隠神社などの寺社があります。また、皇室御用達の避暑地である軽井沢、駒ケ岳など日本アルプスの山々や山岳リゾートも人気です。
温泉郷も多く、戸倉上山田温泉や昼神温泉、諏訪湖温泉郷や上諏訪温泉、湯田中温泉や浅間温泉など枚挙にいとまがありません。夏休みからすこしずれますが、諏訪湖の花火大会(2020年9月5日開催予定)もチェックしてみましょう。
滞在先としてトリップアドバイザーが挙げたのは軽井沢ですが、その他の観光スポット周辺にも宿はたくさんあるため、便利な場所に宿泊しましょう。
平均宿泊費は7月が約2万9000円・8月が約4万1000円です。首都圏発のツアー料金は1泊2日で1万円台~8万円台まであります。
〇1位 北海道
新鮮で豊かな海産物に農産物、雄大な自然と広々とした大地に恵まれた北海道は楽しみがいっぱい。
温泉や国立公園、牧場やキャンプ場など、自然に親しめる観光スポットがたくさんあります。札幌や函館には繁華街もあるため、ショッピングを満喫することも可能です。
北海道の主な観光スポットとしては札幌の街並みや繁華街に円山動物園、函館の夜景や金森赤レンガ倉庫、五稜郭公園などが有名。
また、ラベンダー畑で知られる富良野や旭山動物園、美しい風景を望める美瑛の丘やパノラマロードも訪れたいスポットです。港町の小樽や登別温泉も人気があります。
北海道はとにかく広いため、訪問するスポットの近くに宿を取るのがおすすめです。札幌市なら宿の種類やランク、価格帯も幅広くある中から選べます。
平均宿泊費は7月が約2万3000円・8月が約2万円でした。
首都圏発のツアー料金は1泊2日で約2万5000円~約19万2000円です。ただし、移動時間と交通費を考慮すると、3泊以上はするほうがよいでしょう。
【海外】昨年夏休みに人気だった旅行先ランキング
JATAが昨年行った調査結果(※)に基づき、昨年の夏休みに人気があった海外の旅行先を1位から5位まで、ランキング形式で紹介します。
新型コロナウィルスの影響で外務省から渡航制限が出ている国もあります。
海外旅行の計画時には、国内の情勢や外務省の「海外安全ホームページ」を必ず確認しましょう
※:【JATA(一般社団法人日本旅行業協会) 調査】旅行会社担当者による夏休み人気旅行先ランキングより
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〇5位 ベトナム
南シナ海に位置し、亜熱帯気候に属する東南アジアの国です。歴史的に中国からの影響が大きかったことにくわえてフランスに統治されていた時代もあったため、アジアとヨーロッパの文化が混じり合い、独特のベトナム文化を形成しています。
見どころは経済の中心であるホーチミンシティや首都ハノイ、古都フエ、世界遺産のハロン湾とホイアンなど。歴史文化散策やグルメが楽しめる他、ベトナム雑貨や民族衣装アオザイなどのショッピングも女性に人気です。夏ならビーチリゾートのダナンも日程に取り入れるとよいでしょう。
ツアー費用は3万円台~20万円台まで内容によって変わります。
〇4位 シンガポール
マレー半島の南端にある多民族国家で、マレー系・中華系・インド系の住民が多数を占めています。ほぼ赤道直下にあるため熱帯性モンスーン気候で、11月~2月は雨期、3月~10月は乾季です。清潔で緑の多い街並みから「ガーデンシティ」とも呼ばれており、東南アジアの国々の中では比較的治安が良いことでも知られています。
見どころはマリーナベイサンズなど最新設備を備えた高級ホテルや数多くあるショッピングモール、食べ物屋台や歴史地区、セントーサ島など。夏休みは乾季に属するため、セントーサ島のビーチで過ごす日を設けてもよいでしょう。
ツアー料金は内容や出発日によって4万円台~25万円台までと幅があります。
〇3位 タイ
インドシナ半島の中央部に位置し、国民の90%以上が仏教徒の国です。温和な国民性で知られ、「微笑みの国」とも呼ばれています。
見どころは仏教寺院や遺跡、バンコクの繁華街や離島のビーチリゾートなどです。ピピ島やプーケット島、サメット島やサムイ島などは世界的なビーチリゾートとして有名で、欧米人を中心に観光客が多く、宿泊施設も安宿から高級リゾートホテルまで幅広くあります。
夏休みに行くなら、タイで海水浴を楽しむのもおすすめです。ツアー料金は出発日や内容により、3万円台~20万円程度。
〇2位 台湾
日本の主要空港から2~4時間半程度で気軽に行けるロケーションと親日的な国民性で人気が高い国。
台湾北部は亜熱帯性気候、南部は熱帯性気候に属し、5~9月は雨が多いシーズンです。首都台北ではグルメや夜市の屋台巡り、ショッピングや博物館、近郊の北投温泉などに人気があります。東部にある花蓮では景勝地の太魯閣(タロコ)大理石峡谷を訪問できます。
夏休みに訪れるなら、「台湾のハワイ」と呼ばれる澎湖(ポンフー)諸島に行くのもおすすめです。ツアー料金は出発日や内容により、4万円台~20万円程度。
〇1位 ハワイ
日本の主要空港から7時間前後のフライトで行けるビーチリゾートとして不動の人気を誇ります。
日本人旅行者で賑わうホノルルやワイキキビーチがあるオアフ島をはじめ、キラウエア火山など雄大な自然に出会える「ビッグ・アイランド」ハワイ島、高級リゾートホテルやコンドミニアムがあるカウアイ島などがあります。
4月から9月は乾季にあたるため、観光のベストシーズンです。マリンアクティビティやショッピングはもちろん、乗馬体験やハワイ工芸品づくり体験も人気があります。
ツアー料金は出発日やホテルなどによりますが、7万円台~30万円程度です。
まとめ:旅行の計画は情勢を見ながら
今回はコロナにともなう現在の状況と、2019年の夏休みに人気だった旅行先をご紹介しました。
2020年の夏休みは、学校の休業が長期化したりと、なかなか計画が立てづらい面もあるかと思います。
国内、海外の情勢を見ながら、お住まいの地域内での旅行ならOKなのか?国内旅行ならばOKなのか?など、適切な判断をして計画を進めたいですね!
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