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北海道の活火山はなぜ直線上に並んでいる? 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

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北海道の活火山はなぜ直線上に並んでいる?

択捉島から十勝連峰、さらに道南エリアにある活火山は、それぞれが直線的に並んでいます。
いったいどうしてなのでしょうか?
その答えは地中深くにありました。

北海道に活火山が連なっている理由とは 

北海道に活火山が連なっている理由とは 
千島海溝から約200㎞西方に、海溝と平行して火山フロントがあるのがわかります。同様に、日本海溝と平行するように道南~東北地方に活火山が縦に並んでいます。なお、活火山の分布は気象庁ホームページを参照。

北方領土を含めて30を超える活火山がある北海道は、いわば火山島です。そして、活火山と東方沖にある海溝を地図上にプロットしてみると、見事なまでにプレート境界と平行に並びます。なぜなのでしょうか?

【北海道の活火山分布の理由】プレート境界にできる沈み込み帯

その答えは、地球のメカニズムにあります。地球表面には、プレートと呼ばれる移動する何枚もの岩盤が存在しています。日本列島の周囲には太平洋プレート、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートの4枚がせめぎ合っています。

そうしたなか、千島海溝と日本海溝より南東側に太平洋プレートがあり、それは1年間に9㎝ほどの速さでふたつの海溝から列島下へ沈み込んでいます。太平洋プレートの地殻は厚さ約6㎞、直下には上部マントル(リソスフェアー)があり、深さ60㎞ほどまでは硬い岩石でできています。

この地殻と上部マントルを合わせたものがプレートで、プレートが沈み込んでいる場所を沈み込み帯といいます。

【北海道の活火山分布の理由】北海道沖にあるプレート沈み込み帯

かつては日本海の東縁、北海道の西側に北米プレートとユーラシアプレートの境界があると考えられていましたが、近年は、北海道の東側にオホーツクプレート、西側にアムールプレートという小さなプレートがあると想定した見方が主流になっています。そして、日本海の東縁を西端とし、北海道の中央部を東端とする、オホーツクプレートとアムールプレートの境界があると考えられています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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