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千日回峰行の中身とは?大峰山に伝わる厳しい修行は1300年で2人のみ達成

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

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千日回峰行の中身とは?大峰山に伝わる厳しい修行は1300年で2人のみ達成

役行者が開いた吉野山の金峯山寺は、修験道の総本山。
修行のなかでも最も厳しいとされる千日回峰行はこれまでわずか2人しか満行していません。

大峰千日回峰行は大峰山に伝わる厳しい修行

修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)(役小角(えんのおづぬ))が開いた、修験本宗総本山金峯山寺寺で最も厳しい修行とされるのが千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」です。役行者は舒明(じょめい)6(634)年、葛城山のふもとの里(現在の御所市)に生まれました。17歳のときに山岳修行に入り、大峰山に1000日間参籠。修験道の本尊である金剛蔵王大権現(こんごうざおうだいごんげん)を感得し、その姿を山桜に刻んで、山上ヶ岳の大峰山寺(おおみねさんじ)と吉野山の金峯山寺に祭ったとされています。

大峰千日回峰行は、金峯山寺から大峰山寺まで往復約48kmの山道を、大峰山の戸開き期間中一日も休まず歩き続け、約9年かけて1000日満行する行のこと。高低差は1355mもあり、明治期に現在のルートが整備されるまで、大峰山に至る古道は険しすぎて毎日往復するのは不可能だったといいます。なお、回峰行の発祥そのものは比叡山とされ、最澄の弟子、相応(そうおう)和尚のときから続いているといわれます。

大峰千日回峰行のルート

大峰千日回峰行のルート
国土地理院色別標高図を元に作成

吉野山の金峯山寺蔵王堂(364m)から山上ヶ岳大峰山寺(1719m)まで片道24kmの道のり。一歩間違えば転落しかねない難所が多くあります。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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