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嵐電(京福電鉄)の路面区間には日本一狭いホームがある!

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年3月23日

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嵐電(京福電鉄)の路面区間には日本一狭いホームがある!

京都市内の人々の暮らしの足であり、観光列車のひとつでもある嵐電(らんでん)。
一部の区間では、路面電車ならではの風変わりな景観が楽しめます。

嵐電はどんな鉄道?

京都市内を走る「嵐電」の正式名称は京福電鉄ですが、そう呼ぶ人はまれです。

嵐電には目抜き通り・四条通沿いにある大宮〜嵐山間の嵐山本線と、同じく大宮と北野天満宮のそばにある北野白梅町 (きたのはくばいちょう)までを結ぶ2路線があります。

開業は1910年で、嵐山電車軌道が線路を敷設しました。その後、いくつかの会社に吸収されたり、合併したりしながら、1926年に現在の2路線が開通しました。

電車が路面を走るのは全長7.2㎞の嵐山本線の一部、計約2㎞の区間。
広隆寺(こうりゅうじ)や車折神社(くるまざきじんじゃ)といった観光名所をつなぐ路線の路面電車区間は地元の人の生活道路ともいえます。

沿線にはノーベル賞受賞者を輩出した島津製作所があり、通勤する人や学生、幼稚園への送迎をする親子の姿などが見られます。

嵐電の日本一狭いホーム

そしてこの区間には、おもしろい特徴があります。

西大路三条駅付近では、自動車の道路が片側2車線、線路が1車線分。三条通の西端にあたる山ノ内駅付近では、道幅がかなり狭くなり、片側に自動車・電車の車線がギリギリ1車線ずつ存在します。しかし、駅があるわけですから、ホームが必要です。

2駅のホームは、道路が盛り上がった部分にある幅1mにも満たない縁石で、その上に立って電車を待つのです。山ノ内駅の幅は約60㎝で、日本一幅の狭い駅ともいわれています。

この「ホーム」が混み合うことはあまりないとはいえ、背後には自動車が結構なスピードで走っていて、スリリングです。

嵐電の警笛は春と秋の風物詩

観光シーズンになると、京都市内の交通量は激増します。嵐電沿線も然りです。

そんななか、 渋滞を横目にスイスイ走る嵐電に乗ると、ちょっとした優越感を感じられます。ただし、乗り降りするときは十分気をつけなければなりません。

ちなみに、この路面区間において、自動車が電車の路線に入ろうものなら、電車にものすごい音の警笛を鳴らされます。この警笛も、春と秋の風物詩のようでもあります。

帷子ノ辻に伝わる檀林皇后の伝説

嵐電の嵐山本線と北野線が連絡する帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅の近くに、帷子ノ辻交差点があります。

名前の由来は、この場所の近くに、嵯峨天皇の皇后であった檀林皇后(だんりんこうごう:橘嘉智子(たちばなのかちこ))の経帷子(きょうかたびら)、つまり死装束が落ちていたからといいます。

帷子が落ちていた理由は、葬儀の際に棺にかけられた帷子が風で飛ばされたという説と、檀林皇后が「遺体を埋葬せずにどこかの辻に打ち捨てるように」と遺言し、そのとおり遺体が放置され朽ち果てた結果、帷子が残ったという説の2種類があります。

なお、帷子の辻は、立命館大学出身のロックバンドくるりの「花の水鉄砲」という曲に登場します。

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・琵琶湖疏水の秘密/洛中と洛外を隔てるおどい
・観光のメッカ東山の地形(地獄の入り口六道珍皇寺)
・失われた巨椋池/天橋立はなぜあのような地形になったのか
・舞鶴が重要港湾となった地形的な秘密
・霧のまち亀岡(亀岡盆地)

…などなど京都のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 京都を駆ける充実の交通網

・山城盆地を通る街道(東海道、中山道の終着地)
・若狭と京都を結ぶ「鯖街道」
・日本初の一般営業用電車が通った京都市電
・京都鉄道博物館
・梅小路
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・大赤字から復活した京都丹後鉄道

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Part.3 京都の歴史を深読み!

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・古代日本を支えた渡来人と京都の関係
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・信長、光秀、秀吉…みんな京都で死んだ
・幕末の騒乱の舞台となった京都
・近代化にいち早く着手!日本初の博覧会は京都の寺で開かれた

…などなど、激動の京都の歴史に興味を惹きつける。

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