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那須疏水川は不毛の扇状地を潤す~川を横切る川がある!?~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月26日

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那須疏水川は不毛の扇状地を潤す~川を横切る川がある!?~

県下有数の農業地帯もかつては石ころだらけの荒野でした。不毛の原野を緑豊かな農地へ変えたのは、川を横切り四方へ延びる「疏水」と呼ばれる人工の水路だったのです。

那須疏水がある那須野が原とは?

那須野原(なすのはら)とは、那須連山と八溝(やみぞ)山地に挟まれた地域を指すこともありますが、一般的には那珂川(なかがわ)と箒川(ほうきがわ)に挟まれた木の葉形の複合扇状地を指すことが多いです。北西から南東にかけて広がる穏やかな台地は約4万haに及び、その面積は山手線内側の6倍に相当し、複合扇状地としては日本最大級を誇ります。

那須野が原はかつて石ころだらけの荒野だった

この一帯は高原(たかはら)火山と那須火山の活動による分厚い砂礫(されき)層に覆われているため、水が地中に浸み込みやすいのです。扇状地の特性上、那須野が原の中央を流れる蛇尾川(さびがわ)と熊川(くまがわ)は、砂礫の多い山側の扇頂部付近から約10㎞の区間、水が地下へ潜って流れる伏流河川(水無川(みずなしがわ))となります。江戸時代を通して、この流域は石ころだらけの不毛の原野でした。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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