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葛生は石灰と化石の産地~栃木にゾウやサイがいた!~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

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葛生は石灰と化石の産地~栃木にゾウやサイがいた!~

建築・土木工事に欠かせないセメントの原料や、土壌改良材となる石灰。インフラや農業に不可欠な鉱物・石灰岩の一大供給地が、栃木県佐野市の葛生にありました。

石灰石の鉱床が帯状に分布する日本列島

資源が採れない国といわれる日本において、炭酸カルシウムが主成分の石灰岩は、100%自給できる稀な鉱物です。豊富な理由は、日本列島に沿って北から南まで、石灰石の鉱床が帯状に分布しているからです。

石灰石鉱床が日本列島に分布する理由

今から2億6000万年前の古生代ペルム紀、日本のはるか南の赤道付近にあった海底火山上に、サンゴ、貝類、石灰藻などが堆積して育った生物礁が出現しました。これが石灰岩の元です。やがてそれらが海洋プレートとともに移動し、ユーラシア大陸プレートの下に沈み込む際、石灰岩が押し上げられて大陸の縁に付加されました。地質学で「付加体(ふかたい)」と呼ばれるものです。その頃、まだ大陸の一部だった日本列島に途方もない時間と巨大な力が働き、石灰岩の付加体が日本列島の体内に組み込まれ、石灰石鉱床がつくられたことになります。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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