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山梨交通電車線はかつて甲府盆地を走った!~「ボロ電」と呼ばれた路線~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月16日

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山梨交通電車線はかつて甲府盆地を走った!~「ボロ電」と呼ばれた路線~

正式名称の略称でも運営事業者が付けた通称・愛称でもない、風変わりな名前で呼ばれた山梨交通電車線。
廃止から約60年が過ぎた今も、その名残を各所にとどめています。

山梨交通電車線とは

山梨交通は甲府市を拠点とし、地域内の路線バスや都市間を結ぶ高速バス、貸切バスなど、バスの運行を主力事業とする企業ですが、かつては甲府盆地に電車も走らせていました。甲府駅前駅と南巨摩郡増穂町(みなみこまぐんますほちょう)(現在の富士川町)の甲斐青柳(かいあおやぎ)駅との間、約20㎞を結んだ軌道路線、山梨交通電車線です。

この路線は1930(昭和5)年5月にまず貢川(くがわ)駅(甲府市)~大井駅(当時は中巨摩郡大井村、現在は南アルプス市)間が開業し、以後順次延伸されて1932(昭和7)年12月に全通。当初は山梨電気鉄道の路線でしたが、1938(昭和13)年8月、事業譲渡により峡西(きょうさい)電気鉄道の路線となり、1945(昭和20)年5月、山梨県内の交通事業者の戦時統合で発足した山梨交通の路線となりました

山梨交通電車線(ボロ電)路線図

山梨交通電車線(ボロ電)路線図

山梨交通電車線は、甲府市と旧増穂町とを釜無川右岸にある町村の各集落に立ち寄りながら、逆 Lの字形のルートで結んでいました。終点の甲斐青柳駅からさらに旧鰍沢町まで延伸する計画がありましたが、実現しませんでした。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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