フリーワード検索

ジャンルから探す

トップ > カルチャー >  甲信越 > 山梨県 >

青木ヶ原樹海の歴史と成り立ち~富士山の有史以来最大の噴火が生み出した! 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月16日

この記事をシェアしよう!

青木ヶ原樹海の歴史と成り立ち~富士山の有史以来最大の噴火が生み出した!

ゴツゴツとした溶岩の上に原生林が広がる青木ヶ原樹海(あおきがはらじゅかい)。
その独特な姿を生み出したのは、今からおよそ1200年前に起こった大噴火でした!

青木ヶ原樹海は富士山にまたがる原生林

青木ヶ原樹海は富士山の北西、富士河口湖町と鳴沢村にまたがって生い茂る原生林で、「富士の樹海」とも呼ばれます。

その面積は約30㎢にもおよび、冷え固まった溶岩の上で植物が育つ世界的にも珍しい森林帯です。ツガやヒノキ、ハリモミ、アカマツといった針葉樹のほか、ミズナラなどの広葉樹も自生していますが、水分や養分の少ない溶岩質の土壌であることから、痩せた土でもよく育つ針葉樹を中心に構成されています。

また、地表のすぐ下に溶岩があるため、樹木の根は深く張ることができず、一定の高さまでしか成長できません。そのため、周辺の山地などから見渡すと、同じような高さの木々が集まり、まるで海のように見えます。このことから「樹海」という名が付いたともいわれています。

また、青木ヶ原樹海には溶岩でできた洞穴が多数存在し、そのうち「鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)」「富岳風穴(ふがくふうけつ)」「西湖(さいこ)コウモリ穴」は観光化され、入洞することができます。

青木ヶ原樹海は富士山にまたがる原生林

鳴沢氷穴の内部。洞穴内の気温は平均3℃と低く、一年中氷に覆われていることから「氷穴」の名が付きました。

青木ヶ原樹海と長尾山

青木ヶ原樹海と長尾山
※国土地理院「赤色立体地図」を元に作成

航空レーザー測量により地形を可視化した赤色立体地図。長尾山の周辺にたくさんの噴火口やスコリア丘が集まっていることがわかります。

1 2

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  甲信越 > 山梨県 >

この記事に関連するタグ