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キング牧師の演説~人種差別を跳ね返した公民権運動。キング牧師の夢が叶う日はいつ? 123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年4月17日

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キング牧師の演説~人種差別を跳ね返した公民権運動。キング牧師の夢が叶う日はいつ?

奴隷制ありきで繁栄していったアメリカ。大統領が奴隷解放宣言を行っても、なおも差別は続きます。キング牧師の登場で公民権運動は、大きく前進していきます。キング牧師のあの演説が行われたのは、1963年。キング牧師の演説までの流れを詳しくみていきましょう。

キング牧師が演説する100年前

1862年と63年のリンカーン大統領の奴隷解放宣言と、後任のジョンソン大統領による1865年の憲法修正第13条でアメリカの奴隷制度は廃止されました。しかし黒人に対する差別はなおも続きます。

南部州では 「ブラックコード」と呼ばれる黒人取締法が制定され、白人との結婚、移動や職業の選択、土地の所有などが制限されました。教育の自由、選挙権なども事実上剥奪されたのです。この状態は1960年代終わりまで続くことになりますが、白人と同じ権利の要求と人種差別解消を実現するため1950年代から60年代にかけて起こったのが公民権運動です。

人種差別の当時の状況

アメリカにおける人種差別は、生活のあらゆる場面に入り込んでいました。
バスや鉄道などの交通機関、学校や図書館の公共機関からホテル、レストラン、バー、果てはトイレや水飲み場まで白人と黒人は分離され、黒人は差別的な扱いを受けました。

1960年のローマオリンピック・ボクシングヘビー級で金メダルを獲得したカシアス・クレイ(のちにモハメド・アリと改名)の逸話も有名です。故郷のケンタッキー州ルイビルに戻り、レストランに入ろうとしたところを入店拒否。金メダルを見せても無視されたため、怒って川に投げ捨てたほどでした。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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