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筑波山はもともと巨大なマグマの塊だった!

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

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筑波山はもともと巨大なマグマの塊だった!

男体山と女体山というふたつの峰をもつ名峰・筑波山は、太古、地球内部で冷え固まった巨大なマグマの塊が、地殻変動により地表に現れたものです。

筑波山ってどんな山?~輪郭と成り立ち~

山頂付近に男体山(なんたいさん)と女体山(にょたいさん)、ふたつの峰をもつ筑波山は、古くから「西の富士、東の筑波」と称され紫峰(しほう)の雅称ももちます。山頂は女体山側で、標高877m。選定基準は標高1500m以上とされている日本百名山に、低山でありながら例外的に選ばれています。日本百景のひとつでもあります。
筑波山は、関東平野にポツンと佇んで見えるが独立峰ではありません。八溝(やみぞ)山地南部を構成する、「筑波山塊」という山の集まりの一部となります。

筑波山を構成する岩石はおもにふたつ。ひとつは斑れい岩で、山頂付近の険しい地形を形づくっています。登山道沿いに見られるガマ石などの奇石群も斑れい岩です。
もうひとつは、山麓から周辺地域に広く分布する花崗岩。これは真壁石(まかべいし)、稲田石(いなだいし)などの名で良質な石材としても知られ、国会議事堂や迎賓館をはじめ、日本の建築物の多くに使われています。
2種類の岩石が山塊内部でどう分布しているのかは不明のままでした。その謎を解明するきっかけとなったのが、霞ヶ浦の利水目的で筑波山を貫くように掘られた霞ヶ浦用水筑波トンネルです。かつては花崗岩の上に斑れい岩が乗っていると考えられていましたが、じつは斑れい岩は筑波山の地下へと続いていることが判明。筑波山の成り立ちも解明されました。

筑波山周辺と登山道

2峰からなる筑波山には、ケーブルカー(男体山)とロープウェイ(女体山)が設けられています。登山道はいくつかあり、御幸ヶ原コースは筑波山神社から男体山頂を目指すルートで、距離は約2.0㎞、標高差は約610m。また、女体山側の白雲橋コースは同2.8㎞、約610mで弁慶七戻りや大仏岩などの巨岩や奇岩を見ることができます。なお、2021年3月現在、自然研究路は崩落により一部通行止め、迂回路が設けられています(詳細は茨城県HPなどで確認ください)。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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