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阪神・淡路大震災から学ぶ南海トラフ地震を想定した兵庫県の対策 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月20日

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阪神・淡路大震災から学ぶ南海トラフ地震を想定した兵庫県の対策

神戸市を中心とした兵庫県南部を襲った阪神・淡路大震災。甚大な被害を受けた兵庫県と神戸市は、どのような地震対策を講じているのでしょうか?

阪神・淡路大震災と兵庫県に起こった過去の大地震

兵庫県は、複数の断層帯の上にあります。そのせいで、たびたび大地震に見舞われてきました。

記録に残っている古いものでは、平安時代初期の868年、現在の姫路市付近を震央とする播磨国地震が起こっています。岡山県から三木市まで延びる山崎断層帯の活動によるもので、約100km離れた平安京の建物も倒壊したというから大地震だったようです。

近代では、豊岡市で震度6を記録した北但馬地震(1925年)と北丹後地震(1927年)が起こっています。そして1995年1月17日、兵庫県南部を襲ったマグニチュード7.3の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)です。

阪神・淡路大震災での被害規模

兵庫県では6400余名の命が奪われ、約4万人が負傷。家屋の全壊・半壊は24万棟あり、西宮市や神戸市長田区、兵庫区、灘区、東灘区などが壊滅的な被害を受けました。

西宮市では山陽新幹線の高架橋が落下、神戸市では阪神高速道路神戸線の高架橋が横倒し、伊丹市の阪急電鉄伊丹駅では電車が脱線して駅舎が倒壊するなど交通機関も甚大な打撃を受けました。

神戸新聞「データでみる阪神・淡路大震災」を元に作成

阪神・淡路大震災の原因となった活断層

とくに被害が大きかったのは、淡路島北部から神戸市、芦屋市、西宮市にかけての沿岸と六甲山山麓に挟まれた帯状の地域。大阪府北西部から淡路島にかけて延びる六甲・淡路島断層帯の上でした。また、六甲変動と呼ばれる地殻変動の激しい上昇運動と大阪湾の沈降運動によってできているため、須磨断層や横尾山(よこおやま)断層など多くの断層が走っています。

阪神・淡路大震災の震央は淡路島北部、震源の深さは約16km。六甲・淡路島断層帯の一部を担う、野島断層と呼ばれる活断層のひずみによって発生した地震だったのです。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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