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「玄武洞公園」に「淀の洞門」 城崎温泉周辺は特殊地形の宝庫!

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月20日

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「玄武洞公園」に「淀の洞門」 城崎温泉周辺は特殊地形の宝庫!

豊岡市にある名湯・城崎温泉。その周辺には、洞窟や巨岩、溶岩こぶなど奇勝が多い。豊岡市内で体験できる地形のワンダーランドを紹介しましょう。

玄武洞公園内の特殊地形

豊岡市の城崎温泉周辺は、火山噴火や溶岩流など太古の地球の活動によって生まれた特殊地形の宝庫です。

よく知られているのが、城崎温泉から5kmの距離にある「玄武洞(げんぶどう)公園」です。玄武洞、青龍洞(せいりゅうどう)、白虎洞(びゃっこどう)など5つの洞窟を整備した自然公園で、太古にできた石柱が縦・横・斜めと延びている様子を見学できます。

玄武洞公園の見どころ:玄武岩の柱状節理

玄武洞公園の地形は、約160万年前の噴火によって噴出した溶岩が冷却されてできあがったものです。溶岩が冷えていく過程で表面は収縮し、割れ目が生まれます。割れ目は規則的に内部へと延び、「柱状節理」と呼ばれる玄武岩の石柱を形成しました。

地底へと続く入り口のように見える洞窟は石を採掘するために掘り出された跡です。玄武岩は切り出しやすいことから、江戸時代より前から1925年まで採掘が行なわれ、豊岡市周辺の石垣や護岸工事などに使われました。

玄武洞公園の玄武岩は磁極が逆?!

玄武洞公園は、世界の地質学者が見学に訪れる場所でもあります。

磁石にはN極とS極があり、それらを磁極(じきょく)といいます。地球は磁石とよく似た性質を有しており、方位磁針はその磁極とは違う方を指すので北極側にS極、南極側にN極があります。そのため方位磁石は、N極が北、S極が南を指すのです。

ところが、地球の磁場は現在の向きとは反対であった時期がありました。玄武洞公園の玄武岩に方位磁石を近づけると、N極は南、S極は北の方位を指します。この現象から、玄武洞公園は磁場反転期があったことを証明する場所として世界的に知られているのです。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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