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モトコーの魅力

モトコーは、1番街から7番街まで7区画(合計約1.2km)に分かれており、幅約2mの通路の両脇に、洋服店や雑貨店、骨董品店、書店、飲食店、中古家電専門店などの店が並んでいます。昭和の香りが色濃く残る店が多く、掘り出し物を探すような楽しさにあふれていました。

モトコーがなくなる理由

2015年12月、土地を所有するJR西日本が高架下の耐震改修工事の開始を理由に、2018年3月を契約期間の満期として全店舗の撤去を求めました。これによりモトコーは近い将来、消滅することが決まったのです。

このとき、JR西日本の耐震改修工事の進め方に対して大きな反対運動が起こらなかったのは、店主や常連客に1995年の阪神・淡路大震災を記憶している人が多く、高架下の耐震改修工事の必要性を理解していたからなのかもしれません。

モトコーの前後駅はすでに改修終了

JR西日本はこれまでに神戸駅―兵庫駅間から工事を始め、すでに三ノ宮駅、神戸駅、兵庫駅の各高架駅の耐震改修を終えています。残るのはモトコーの工事だけという状況になっていました。

元町駅から神戸駅までの約1.2kmの高架下に商店が連なるモトコー。空襲で焼け残った高架橋の北側に並んだ闇市の店舗がルーツとされます。当初は不法占有でしたが、1947年ごろに組合と国鉄との間で借地契約が結ばれました。南側はもともと通路でしたが、店が建ちはじめ、神戸市の仲介を経て土地の貸借が実現しました。
国土地理院空中写真/国土地理院標準地図を元に作成

モトコーの現在と今後

モトコーの店舗の移転と閉店がはじまり、2018年4月、3・7番街の空き店舗から順に工事がスタート。2019年現在、すでに閉店した店、まだ営業している店、工事中の店の3つに分かれています。

2020年4月から2・6番街の工事がはじまり、2022年4月からは1・4・5番街の工事がスタートする予定です。

JR西日本は再整備工事を2023年度中に完了し、2024年春に新たな商業施設を開業する計画となっています。

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