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三宮の歴史~一宮や二宮をさしおいて発展した理由とは~

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2022年1月31日

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三宮の歴史~一宮や二宮をさしおいて発展した理由とは~

神戸にはよく知られている三宮だけでなく、一宮から八宮までがあります。明治以降、三宮がとりわけ発展した背景には、外国人居留地の存在と鉄道の発達がありました。

三宮の歴史:地名の由来となっている「三宮神社」

神戸市きっての繁華街として知られる中央区の三宮、その名は同地にある三宮神社に由来します。

三宮神社は、下山手通の生田神社をとり巻くように建っている「生田裔神八社(えいしんはちしゃ)」の1つです。神戸市内には一宮から八宮まで8つの神社があり、二宮、五宮、七宮も町の名になっていますが、三宮に比べて知名度は高くありません。なお、六宮神社は都市計画の都合により、明治時代の1909年に八宮神社に合祀(ごうし)されています。

六宮神社は八宮神社の西にありましたが、1909年に合祀されました。本殿は1つだけで北側が六宮神社、南が八宮神社となっています。
国土地理院標準地図を元に作成

三宮神社はどんな神社だった?

三宮神社は、京都から北摂山麓(ほくせつさんろく)を通って西宮に至る西国街道に面していました。現在の景色からは想像しにくいですが、江戸時代の三宮神社は広大な鎮守(ちんじゅ)の森を有し、付近には田園が広がっていたとされます。

三宮の歴史:発展のカギは外国人居留地

八社の周辺地域のうち三宮がとくに発展したのは、1868年、三宮神社のすぐ南に外国人居留地ができたことの影響が大きいようです。

神戸開港後、居留地に接する三宮では西洋人が多くの商業施設を建設しました。居留地の西側の雑居地では清国出身者がしだいに集まり、中華街の南京町へと発展します。三宮神社の西を南北に走っている約1kmのトアロード(東亜筋線)は、市内の山手と居留地を結ぶ道でした。

三宮で起こった外国軍との市街戦

神戸開港の直後、三宮神社の近くで備前藩の兵がイギリス・フランスの軍隊と衝突する「神戸事件」が発生し、一時的に神戸は英仏軍に占領されました。政府側で対応に当たった伊藤俊輔(しゅんすけ)(のちの初代内閣総理大臣・伊藤博文)は、初代の兵庫県知事を務めました。

三宮の歴史:関西初の鉄道の敷設と三ノ宮駅の開業

1874年、神戸と大阪を結ぶ関西最初の鉄道が敷設され、三ノ宮駅が完成します。この最初の三ノ宮駅の場所は三宮神社のすぐ近くで、おおむね現在の元町駅の位置にあたります。

居留地は1899年に日本に返還されますが、旧居留地と接する三宮周辺は引き続き商業地として発達していきました。

続々と開業される私鉄の「三宮駅」

1905年、先に築かれていた官営鉄道(のちの国鉄)の三ノ宮駅より東へ600mほど離れた場所に、阪神電鉄のターミナル駅ができました。さらに昭和初期の1931年、官営の三ノ宮駅は高架駅に改造されることになり、このとき阪神三宮駅と同じ場所に移転します。

5年後には、阪急電鉄も三宮に乗り入れるようになり、百貨店や映画館などが次々と建設されました。

三宮の歴史:戦後はセンター街が登場しますます発展

第二次世界大戦の末期には、三宮も空襲で焼け野原となってしまいます。戦後は闇市が栄え、元町と三宮を結ぶセンター街が登場。三宮駅の南側には、アメリカ軍の31万㎡ものイーストキャンプがありましたが、1956年に返還されました。

以降は多目的ホールを持つ国際会館や神戸新聞会館などの大型施設が築かれ、戦前以上に活気ある町となっていきました。

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