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京王閣の戦前~戦後を追う。時代に翻弄された多摩川沿いのレジャー施設の変遷 123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

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京王閣の戦前~戦後を追う。時代に翻弄された多摩川沿いのレジャー施設の変遷

調布市の京王多摩川駅に近い東京オーヴァルは競輪場です。
戦前、ここは家族向けの娯楽施設、京王閣でした。激動の昭和の一面が見えてきます。

京王閣ができるまでの時代背景

かつてはのどかな桑畑が広がっていた多摩川沿いに、“東京の宝塚”と呼ばれたレジャー施設があったことをご存じでしょうか。時代の流れに翻弄された今はなき京王閣は一体どんなものだったのでしょうか。

私鉄経営の成功例として語られるのは関西の阪急電鉄です。阪急の成功は、沿線の住宅開発、観光事業開発にあるが、特に観光事業開発で注目されました。明治時代、湯治場として利用されていた温泉地の宝塚に、それまでのイメージを一新する大理石造りの大浴場と家族向けの温泉を建設して宝塚新温泉を開いたのです。そして宝塚少女歌唱隊(後の宝塚歌劇団)をつくり歌劇の上演を始めたことで、多くの観客が阪急線に乗り、併せて、郊外住宅地としても発展していきました。

>>阪急電鉄の歴史についてはこちらの記事へ

阪急電鉄を見本に、関東の私鉄も観光事業開発へ

この成功例を範として、関東の私鉄も同様の方法をとるようになります。 大正14(1925)年、多摩川台地に開園した東急電鉄(当時は目黒蒲田電鉄)の温泉遊園地 多摩川園(後に多摩川園)、東急と同じ年に開園したのが、京成電気軌道(現在の京成電鉄)の京成遊園地(後に谷や津つ遊園)。昭和2(1927)年、小田急電鉄は向ヶ丘遊園を開園しました。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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