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大仏鉄道を阻んだ急勾配~営業期間わずか9年間の幻の鉄道~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月22日

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大仏鉄道を阻んだ急勾配~営業期間わずか9年間の幻の鉄道~

かつて東大寺の大仏参拝客でにぎわった鉄道がありました。
ときには乗客が車両を押すほどの急勾配が災いして短期間で役割を終え、「幻の鉄道」と呼ばれています。

大仏鉄道とは

明治の5大私鉄のひとつとされた関西(かんせい)鉄道株式会社(JR関西本線の前身)。同社は名古屋方面から奈良への観光客誘致を狙って、奈良駅の北に設けた「大仏(だいぶつ)駅」と加茂駅を結ぶ8.8kmに明治31(1898)年、鉄道を敷設し、「大仏鉄道」が誕生しました。翌年には、大仏駅~奈良駅の1.1kmも開業させました。これにより、加茂駅と奈良駅を結ぶ、合わせて9.9kmの路線となりました。

大仏鉄道の「大仏駅」は東大寺大仏殿の最寄り駅

当時の大仏駅は、その名の通り、東大寺大仏殿の最寄り駅にあたります。関西鉄道が奈良駅の使用について大阪鉄道との交渉が難航したため、仮設的に造ったものでしたが、大仏殿参拝に便利なため、東海や伊勢方面からの参拝には打って付けと、すぐに利用客が増えることとなりました。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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