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手宮線の基礎となった手宮~札幌で開業した幌内鉄道が道内初の本格鉄道となった 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

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手宮線の基礎となった手宮~札幌で開業した幌内鉄道が道内初の本格鉄道となった

岩内の炭鉱で石炭を運んだ軌道は知られざる日本初の鉄道。
廃線になった手宮線は道内最古の本格鉄道として歴史を刻みました。

手宮線の基礎ができる以前にあった茅沼炭鉱軌道は日本初の鉄道だった?!

日本の鉄道は1872(明治5)年の新橋~横浜間が始まりですが、これより前、積丹半島の岩内に鉄道が存在していたことはあまり知られていません。茅沼炭鉱軌道(かやぬまたんこうきどう)です。1856(安政3)年に発見された、北海道最古の茅沼炭鉱で採掘された石炭を輸送するための軌道でした。

茅沼炭鉱軌道の実態

路線は選炭場~海岸貯炭場間の2マイル(約3.2㎞)で、3トン積みの木製貨車により傾斜を利用してブレーキ制動で下り、上りは牛により返空されたといわれていますが、蒸気機関車も導入していたようです。また、線路は当初木製で、のちに鉄製になったともいわれています。1931(昭和6)年に索道ができると輸送はこちらにシフトされ、軌道は廃止されました。

人力、牛力によるトロッコ的な軌道であったこと。正史や資料が少ないこともあり、日本初の軌道交通という認識はほとんどされていません。軌道の一部が道路になっていますが、明確な軌道跡もありません。岩内町郷土館(岩内町清住)に当時使用されていた鉄製のレールが保存され、これが辛うじて栄えある歴史を後世に伝えています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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