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【戦国の七雄】他国を退けて乱世を制した秦

は広大な領土を誇る大国で、戦国時代初期には南方の覇者になりました。しかしその後、富国強兵を怠ったため次第に衰退し、前223年に滅亡しています。

は商工業の発達を背景に勢力を高め、秦と実力を二分する大国へと成長しました。楽がく毅き、田でん単たんなど名将も多く抱えていましたが、前221年に自滅しました。

は北辺の弱小国。秦の始皇帝暗殺を試みるも失敗し、前222年に滅びました。
は商鞅の改革(しょうおうのかいかく)によって軍事国家となり、領土拡大を進めました。そして周辺諸国を次々と滅ぼし、前221年に始皇帝が戦国乱世に終止符を打ちました。

戦国の七雄の特徴と戦力(戦国時代末期)

戦国の七雄は、各国とも富国強兵策によって国力を高め、権謀術数によって同盟を組んだり、対立したりを繰り返しました。そんな7カ国の特徴と戦力は次のとおりです。


都:咸陽(かんよう)
王:始皇帝(しこうてい)
歩兵数:100万
戦車数:1000乗
騎兵数:1万
主な将:王翦(おうせん)・蒙恬(もうてん)・王賁(おうほん)・李信(りしん)
国の特徴:七雄の最強国。敵対する6カ国を攻め続け、政(始皇帝)のときに中華統一を実現した


都:陽翟(ようてき)
王:安(あん)
歩兵数:30万
戦車数:―
騎兵数:―
主な将:韓非(かんぴ)
国の特徴:七雄の最弱国。隣接する秦による侵入を絶えず受けていた


都:大梁(たいりょう)
王:假(か)
歩兵数:70万
戦車数:600乗
騎兵数:5000
主な将:信陵君(しんりょうくん)
国の特徴:戦国時代初期の最強国。商業が盛んで経済的に潤っていた


都:邯鄲(かんたん)
王:幽繆王(ゆうぼくおう)
歩兵数:100万
戦車数:1000乗
騎兵数:1万
主な将:李牧(りぼく)・龐煖(ほうけん)
国の特徴:遊牧民族由来の騎馬戦術で軍事力を高めた北方の強国


都:臨淄(りんし)
王:建(けん)
歩兵数:70万
戦車数:600乗
騎兵数:5000
主な将:后勝(こうしょう)
国の特徴:商工業が発達しており、都の臨淄は文化の中心地となっていた


都:薊(けい)
王:喜(き)
歩兵数:70万
戦車数:600乗
騎兵数:5000
主な将:丹(たん)
国の特徴:北辺の弱小国。秦と友好関係を結んだ時期が多かった


都:寿春(じゅしゅん)
王:負芻(ぶすう)
歩兵数:100万
戦車数:1000乗
騎兵数:1万
主な将:春申君(しゅんしんくん)・項燕(こうえん)
国の特徴:広大な領土を誇る大国。戦国時代初期には南方の覇権を握った

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【監修】 渡邉義浩(わたなべ・よしひろ)

1962(昭和37)年東京生れ。早稲田大学文学学術院教授、三国志学会事務局長。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻修了、文学博士。専門は中国古代思想史。主な著書に『「三国志」の政治と思想』(講談社)、『三国志事典』(大修館書店)、『春秋戦国』(洋泉社)、『始皇帝 中華統一の思想』(集英社)、『横山光輝で読む三国志』(潮出版社)、監修に『眠れなくなるほど面白い 図解始皇帝の話』(日本文芸社)、『地図でスッと頭に入る 三国志』(昭文社)などがある。

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