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フロリダ州の政治

フロリダ州の選挙人の数は、29人です。フロリダ州は20世紀後半から大統領選挙の激戦州で、とくに近年は僅差の勝負が続き、投票の方法をめぐって物議をかもしています。

フロリダ州は観光業だけではない産業

フロリダ州にある、アメリカ本土48州で最長の海岸線を誇る広大なビーチウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート世界遺産エバーグレーズ国立公園など複数の国立公園、世界一風光明媚といわれるドライブスポットのオーバーシーズ・ハイウェイ……。フロリダ州がいかにも観光で成り立っているというイメージは、間違いではありません。

しかしフロリダで忘れてはならないもう1つのシンボルが、ジョン・F・ケネディ宇宙センターであり、観光名所であると同時に、宇宙産業という新たな収入源をもたらしています。
さらにフロリダ州では、住宅・建設業が重要産業です。それは人口の増加に加え、毎年繰り返されるハリケーンの被害など、定期的な再建の必要性が大きな需要を生み出しているからです。

フロリダ州ではスペイン語が 〝主要言語〞

フロリダ州はもともとスペインの支配下にあり、さらに1960年以降はキューバ革命を逃れてきたスペイン語圏の移民が多く住むようになり、スペイン語を話すフロリダ州民は多いのです。

もちろんフロリダ州内には、イタリアやギリシャから移住してきた非ヒスパニック系の白人もいますし、アフリカ系アメリカ人も多いです。中南米やカリブ諸国からの移民流入は今も続いています。
アメリカ北部からの定年後移住者も住むようになり、20世紀以降、フロリダ州の人口は急激に増え始めています。そして、人口の増加と共に、犯罪件数も増加しているのが、フロリダ州の大きな問題ともなっています。

フロリダ州を知るキーワード

フロリダ州のキーワード:ジャクソンビル

フロリダ州最大の都市。市は港湾・軍港としても栄え、航空宇宙産業やケミカル、製造、金融・保険などの産業が盛んです。

フロリダ州のキーワード:3, 2, 1, LIFTOFF!点火しました!

ケープカナベラルにあるジョン・F・ケネディ宇宙センター(KSC) 。ここでは、スペースシャトルや衛星の打ち上げが行われてきました。

フロリダ州のキーワード:オーランド

世界最大のディズニーリゾートがある都市として有名。面積は約120㎢で、東京23区最大の大田区がすっぽり入るほどの広さです。

フロリダ州のキーワード:パームビーチ

ヤシの木が並ぶ高級住宅街、フロリダ州パームビーチは、別荘地としても人気が高いエリア。常住する人は1万人ほどに対し、季節的な住民はその3倍にのぼるといわれます。

フロリダ州のキーワード:マイアミ

観光とハイテクとカリブ的な雰囲気が同居する、フロリダ州第2の都市。治安の悪さも有名で、刑事ドラマ『マイアミ・バイス』では凸凹コンビが街を守っていました。

フロリダ州のキーワード:ラティーノズ

ラティーノとはラテン系の人々のこと。フロリダ州では地理的に中南米の影響を強く受けており、アメリカの中でも比較的ラティーノが多いのです。

フロリダ州のキーワード:文豪が愛した島々

フロリダ州キーウェストには、ノーベル賞作家ヘミングウェイが10年以上も住んだ家があります。現在建物は、博物館として公開されています。

フロリダ州のキーワード:フロリダといえば

アメリカで生産されるシトラス(柑橘類)の7割以上がフロリダ州産。フロリダ州の温暖な気候と長い日照時間は果物の生長を助けるばかりでなく、めぐまれた気候にひかれて老後をここで過ごそうとする多くの移住者に好まれています。

フロリダ州のキーワード:ワニはワニでも

ワニは大きく分けると、口が尖ったクロコダイルと丸みを帯びたアリゲーターに分かれます。フロリダ州でよく見られるのはアリゲーターです。

フロリダ州のキーワード:危ない気をつけて!

フロリダ州には野生のワニが多く生息し、街中や道路ばかりか、家の玄関に出没した例も報告されています。遊泳禁止となっている水辺も多いです。

フロリダ州のキーワード:セミノール戦争

セミノールと呼ばれるインディアンたちとアメリカの間で起こった紛争別名フロリダ戦争とも呼ばれ、過去3度にわたって繰り返されました。

フロリダ州の著名人

フロリダ州の著名人:歌姫 アリアナ・グランデ

シンガーソングライター。4枚目のアルバム『Sweetener』ではグラミー賞最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しました。(1993~)

フロリダ州の著名人:俳優 シドニー・ポワチエ

マイアミ生まれの映画俳優、監督。1963年公開の『野のユリ』で、黒人男優として初めてアカデミー主演男優賞を受賞しています。(1927年~)

『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!

“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。

【見どころ―目次より抜粋】

1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州

2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道

3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢

4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)

巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)

【監修者】デイビッド・セイン

アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。

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